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POP-UPやイベントに注力する古着店の代表。自分だけに似合う服を追求したい【原田空宙・19歳】

POP-UPやイベントに注力する古着店の代表。自分だけに似合う服を追求したい【原田空宙・19歳】

「気になる10代名鑑」の663人目は、原田空宙そらさん(19)。ポップアップ型のセレクト古着店の代表しながら、ファッションショーやイベントの開催など、ファッションを軸にしたさまざまな活動をしています。友人からの辛辣なひと言から一念発起し、生活のすべてをファッションに注いできたという原田さんに、活動を始めたきっかけや将来の野望について、話を伺いました。

原田宇宙を知る5つの質問

Q1. いま、力を入れている活動は?

「古着の販売を通して、ファッション×環境問題に取り組む『QRS』という団体で、代表をしています。ポップアップ型のセレクト古着店を運営するのがメインの活動で、他にもインフルエンサーによるフリーマーケットや古着屋を集めた古着屋だけのポップアップイベントを開催しています。

服の大量廃棄に対するアクションはいろいろありますが、『QRS』では、捨てられるはず服を、自分たちのセンスで選び抜き、そこに付加価値をつけることで、循環させるようにしています。古着っていうと、普通は海外から輸入されたものが多いですが、僕たちは服を集めるところから仕組みを構築して、日本で集めたものだけを取り扱っています」

 

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Q2. 活動をはじめたきっかけを教えてください

「高校2年生のとき、服は好きだったのに友達から『なんかダサいね』って言われたんです。それがすごく悔しくて。バイトも部活も辞めて、下北沢に通って、誰よりもたくさんの服に触れて、ひたすら服のことを勉強しました。それから、スタイリングについての研究も始めました。もともと人間観察が好きで、人のマネをすることが得意で。『あの人のスタイリング、カッコいいな』と思ったら、すぐに真似したりしてました。

それとは別に、学校の授業で、チリのアタカマ砂漠というところに、大量の衣服が捨てられて、服で環境が破壊されていることを学びました。そのことも本格的に活動する後押しになりました」

Q3. 活動する中で印象的な出来事は?

「去年1年間、慶応ファッションクリエーターっていう東京でいちばん大きな服飾の学生団体に所属して、そこでデザイナーをしていました。

1年に1回、ファッションショーをやるんですけど、衣服が捨てられていくことへの問題提起をここでもテーマにしたくて、着なくなった服を使って、平和を象徴する『九鳩』というタイトルでデザインしたんです。

デザインした服がファッションショーに出るっていうことが、自分の中では熱い経験だったので、すごく印象的でした。来年もやるつもりです。お店をやるのも楽しいけど、つくりたい服をつくることの楽しさを改めて知った出来事でしたね」

Q4. 活動する中での悩みはありますか?

「『QRS』は同世代の3人でやっているプロジェクトなので、どうしても意見がぶつかることがあります。みんなライバルなんで負けたくないという気持ちはあるし、やりたいことが違ったり、感覚的な部分をすり合わせるのが大変だったり。意思決定をすることが難しいですね。

そんなときは、一回ゼロに戻るようにしていて。フラットな状態で、自分の中で整理するんです。そうすると、考え方が違うのは、これまで生きてきた道が違うから、当然の結果だって思えるんです。そうして、最後には代表として、できることととできないことをはっきりさせて、しっかり言葉で伝えるようにしています。

友達と一緒にやる難しさでもあり、楽しさでもありますね」

Q5. これからの展望は?

「 やっぱり自分は服が好きで、そこだけはぶれない軸なので、自分にしかできないファッションの世界をつくっていきたい。そのために、自分をもっと知りながら、大好きな服たちと自分の世界を確立したいです。

心の向くままに自由なスタイリングで毎日過ごしていますが、街を歩いてると、めちゃくちゃ見られるんです。最初はみんなの目が気になってたけど、いまはそれが心地よくて、『もっと見てくれ』みたいな気持ちで歩いてます。 みんなももっと自分の好きな服を着て、自分らしさを表現できる世界になればいいなと思います。

7月には、自分のブランドを立ち上げようと考えています。インスタグラムとTikTokも始めました。いつかパリコレに携わりたいです !

原田空宙のプロフィール

年齢:19歳
出身地:神奈川県川崎市
所属:武蔵野大学アントレプレナーシップ学部、株式会社FASHION X 、古着屋QRS、慶應ファッションクリエイター
趣味:自分の好きなう服を着て音楽を聞きながら街を歩くこと
特技:どれだけ服を安く買い着こなすか
大切にしている言葉:すべての人間関係の問題は尊敬の欠如

原田空宙のSNS 

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Photo:Eri Miura
Text:Serina Hirano

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Serina Hirano

エディター/ライター

1994年生まれ、東京都出身。現代を懸命に生きている若者を応援するため、フリーランスとして活動。カフェ店員をしながら医療に関する記事を執筆し、2024年よりライター兼エディターとしてsteenzに携わる。各業界に対して様々な側面から活動している。

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