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大好きなクラシックで地元・鎌倉をもっと盛り上げたい!『カマクラシックオーケストラ』の創設者【あべしょー・19歳】

大好きなクラシックで地元・鎌倉をもっと盛り上げたい!『カマクラシックオーケストラ』の創設者【あべしょー・19歳】

「気になる10代名鑑」の637人目は、あべしょーさん(19)。地元の鎌倉でオーケストラを立ち上げて、ちょうど第一回目のコンサートを終えたばかりです。将来的にはオーケストラだけでなく、さまざまな活動を通して、鎌倉を好きな人や、住んでいなくても鎌倉に愛着をもつ人を増やしたいと話すあべしょーさんに、活動を始めたきっかけや、活動の中でつらかったことについてお聞きしました。

あべしょーを知る5つの質問

Q1. いま力を入れている活動について教えてください

クラシック音楽で鎌倉を盛り上げたいという思いから、『カマクラシックオーケストラ』という楽団を立ち上げて、演奏会イベントを開いています。

演奏を見にくるために、たくさんの人が鎌倉に来てくれたら嬉しいし、オーケストラの人たちが鎌倉に演奏しに来てくれることも嬉しくて。いまは音大生のメンバー多くて、長期休みの時期に合わせれば、個人で練習できる時間が取れると思って、ひとまず2月開催というかたちで、続けていけたらと思っています。

忙しい人も参加しやすいように工夫もしているので、これからはもっと、いろいろな層の人に演奏に来てもらいたいですね」

Q2. 活動のきっかけについて教えてください。

「大学の寮に入るために、地元の鎌倉を離れたことがきっかけでした。実はもともと『地元大好き!』っていうタイプではなかったのですが、いざ離れてみると、鎌倉にはいいところがたくさんあったんだなと思うようになって。魅力的な自然が身近にあったり、ご近所づきあいがしっかりとあったり。

あと、学生団体が活発に活動しているのも、鎌倉の魅力のひとつだと思います。『学生団体ニューコロンブス』など、規模の大きい団体が多くあって。僕も、鎌倉を盛り上げるための企画について、プレゼンをする機会がありました。

いまの鎌倉って、観光地としては注目されているけど、それだけじゃなくて、もっと積極的に“文化”を発信していくべきなんじゃないかと思っていて。そこで、自分が大好きなクラシックと掛け合わせて、何かできないかなと考えるようになったんです」

Q3. 活動を続ける中で、つらかったことがあれば教えてください

メンバーを集めるのは大変でしたね。最初、SNSでオーケストラのアイディアをつぶやいてみたのですが、あまり参加希望者が集まらなくて……。そのあと、指揮者の方に参加してもらえたことで、少しずつ仲間が集まるようになり、練習が本格的に進められるようになりました。

あまり条件を細かく決めずに立ち上げた企画だったので、そのあともしばらく想定外の問題がすることがあって。例えば、負担軽減のために、全体練習の回数をなるべく減らそうとしていたのですが、明確な日時を決めるのが遅くなって、予定が合わないメンバーが出てしまったり。あとは参加費に対する考え方も、楽器間の価値観の違いで、合意形成しづらかったり……。

チケットの販売方法も難しくて、最初のほうはオンラインのほうが便利かなと思っていたんですけど、最終的には地域の書店や美術館などで販売できるようにしたら、みなさんの協力もあって、どんどん買ってもらえるようになって。アナログ世代へのアプローチは、もっと積極的に考えないといけないなと感じました」

Q4. 活動以外で、好きなものがあれば教えてください

小学校4年生のときから新聞を読んでいます。さくっと見出しを見ただけで、いろいろな情報が入ってくるところが新聞の魅力だと思っていて。インターネットだと、情報の取捨選択を自分でしないといけないし、取得できる情報にも、偏りが出てしまうと思うんです。

新聞のテレビ番組の紹介欄でたまたま見つけた『ヒコロヒー』を見てから、齊藤京子さんに興味をもって、日向坂46も好きになりました。日向坂46が大切にしている『ハッピーオーラ』のおかげで、元気をもらっています

Q5. 将来の展望について教えてください

『カマクラシックオーケストラ』を、世界的に注目される音楽祭にすることをめざしています。一流の演奏者たちが若手の音楽家の育成をしながら、東京と札幌で公演をおこなっている『パシフィック・ミュージック・フェスティバル・オーケストラ』のようなオーケストラにするのが理想です。

また地元以外に、大学でも何か面白いことを企画したいと思っていて。大学のいくつかの合唱サークルと、オーケストラサークルのみなさんで、合同コンサートができたら素敵だなと考えています」

 

あべしょーのプロフィール

年齢:19歳
出身地:神奈川県鎌倉市
所属:早稲田大学教育学部教育学科教育学専攻生涯教育学専修、カマクラシックプロジェクト代表
趣味:日向坂を推すこと、散歩
特技:何かを覚えること
大切にしている言葉:「昔、私は、自分のした事について後悔したことはなかった。しなかった事に就いてのみ、何時も後悔を感じていた」中島敦

あべしょーのSNS

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★Twitter


Photo:Eri Miura
Text:Kanon Yoshizumi

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Kanon Yoshizumi

ライター

2004年生まれ、東京都出身。上智大学文学部在学中。麵処巡りと都内の美術館、有名建築の見学が最近の趣味。Steenzでは、2023年6月より「気になる10代名鑑」のインタビュー記事の制作に関わる。

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