Steenz Breaking News

みんなどこからニュースを得ている?Z世代のメディアとの付き合い方の調査結果を見てみよう【Steenz Breaking News】

みんなどこからニュースを得ている?Z世代のメディアとの付き合い方の調査結果を見てみよう【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、Z世代を対象にした、メディアとの付き合い方についての調査結果をご紹介します。

若者層はメディアとどうやって付き合ってる?

みなさんは普段、どのようなメディアでニュースを見ていますか? 最近は、テレビよりもSNSで情報収集する人も増えてきていると思います。

マーケティング機関『SHIBUYA109 lab.』が「Z世代の時事ネタに関する意識調査」を2023年12月におこない、その結果が公表されました。その調査結果から15~24歳の、いわゆる「Z世代」がどのようにメディアを見ているかについて、詳しく見ていきましょう。

最初の質問は、「時事ネタやニュースに触れる頻度」についてのもの。7割以上の人が、1日1回以上、時事ネタ・ニュースに触れていると回答していて、そのうちの約4割の人が「1日に複数回」接触していると答えています。

「報道が減ってほしいもの」の第1位は芸能人のゴシップ


さらに興味関心のある時事ネタ・ニュースを聞いてみたところ、「文化・科学(33.3%)」「世代間ギャップや若者に関する話題(32.7%)」「スポーツ(32.7%)」が上位でした。報道や掲載が増えてほしい話題としては、同じく「文化・科学(27.8%)」が最多数で、続いて「教育(25.6%)」「経済・経済施策(25.3%)」がランクイン。

逆に、減ってほしいと思う話題では「芸能人のゴシップ」が1位に。しかしその一方で、友達との話題になるものも「芸能人のゴシップ」となっていて、相反する気持ちが伺えます。

ニュースや時事ネタ、どこから得ている?情報収集に使用しているツールや媒体

「普段、ニュースや時事ネタの情報収集として使用しているツールや媒体は?」という質問には、ニュースサイト・アプリやテレビを押さえ、X(旧:Twitter)が1位という結果に。テレビを持たない人も増えていると世間的には言われていますが、以外にもテレビ番組が健闘しているように見えます。

一方で、「情報収集ツール・媒体の使い分け」について質問では、テレビは「たまたま時事問題やニュースの情報が目に入ってくる(24.2%)」ものという回答が多くなっています。また、「最新の情報を知る(25.4%)」ためにX(旧:Twitter)を使いながら、InstagramやTikTokで「同世代や自分の周囲の人の注目度の確認(Instagram=19.9%、TikTok=21.2%)」をするというように、ツールを使い分けている様子が、データ上でも浮かび上がってきました。

既存メディアに対してZ世代が抱いている印象は?

さまざまなメディアのイメージについての質問では、X(旧:Twitter)は「情報のスピード感がある(17.6%)」、テレビは「情報に忖度が多い気がする(14.0%)」という回答が集まっています。また同じSNSであっても、Instagramは「自分向けの内容が多い(12.2%)」、TikTokは「ソースがしっかりしていないように感じる(10.9%)」と、一歩引いたところから判断しているようです。

メディアについて、どの程度信頼できるかについても、新聞やテレビ、ラジオに関しては「信頼できる」割合が7割を超えており、SNSよりも信頼度が高いことがわかります。全体で見ると信頼度は「新聞(77.1%)」が最も高く、「TikTok(29.3%)」が最も低くなりました。

このことからも、報道機関と個人が情報発信できるSNSの区別は、きちんとつけられているように見えます。

また、報道機関のニュースであっても、情報収集のときにチェックするツール・媒体の数は平均3.23となり、ふたつ以上チェックしている人が、全体の68.4%にも上りました。

情報をチェックする際に気をつけていること

さらに、インターネット上の時事ネタやニュースに関する情報をチェックする際に気をつけていること(複数回答)として、「動画や画像などの証拠がある(36.2%)」「テレビや新聞など他のマスメディアでも報道されている(35.8%)」などの解答が多く上がっており、自然に情報の真偽を確かめる行動を取っていることもわかりました。

膨大な情報の海で溺れないために

今回の調査結果の内容、どのように感じましたか。「そんなの当たり前じゃん」と思うところもあれば、「ここは自分と違うかも」と思った部分もあるかもしれません。

日々、大量に流れてくる情報をどう受け取るかに正解はなく、人それぞれ、適したスタンスや行動があっていいもの。とはいえ、フェイク情報などもあふれている現代社会ですから、適切な距離を保ちつつ、正しい情報やコンテンツを得たいものです。調査結果では、Z世代は比較的うまくできているのではと思える調査結果でした。

「Z世代の時事ネタに関する意識調査」調査概要

調査対象:15~24歳の高校生、大学生、短大生、専門学校生
回答数:450名
調査時期:2023年12月
調査方法:外部調査会社のアンケートパネル(GMOリサーチプラットフォーム)を使用

Text:Itsuki Tanaka

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Itsuki Tanaka

ライター

フリーランスのライター。食、農、環境領域 /博物館好き/コーヒー、アイス、チョコも好き。

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