「気になる10代名鑑」の617人目は、Angelさん(18)。これまでに『TEDxYouth@Tokyo』『Earth Youth summit』をはじめ、日本だけでなく世界中の若い世代との議論を交わしてきました。SDGsや社会問題の解決のためにさまざまなアクションを起こしてきたAngelさんに、活動を始めたきっかけや活動するうえで大切にしていること、活動以外に興味のあることなどについて聞いてみました。
Angelを知る5つの質問
Q1. いま、どんなことに力を入れていますか?
「SDGsに興味があって、2030年までに掲げられた目標を実現するための活動をおこなっています。
環境問題だと、カーボンニュートラルの取り組みに興味があって『京都大学SDGsリーダー育成プログラム』に参加して、日本にたくさんある里山の課題を探究、解決策を提案しました。また、『世界津波の日2022高校生サミット』や『TEDxYouth@Tokyo』、『Earth Youth summit』など、さまざまなイベントに参加して、世界中の同世代とディスカッションしたり、司会を務めたり、代表として提言おこなったりしてきました。
社会問題では、貧困層と食品ロスの問題に興味があります。SDGsを軸に、さまざまな課題解決のためのアクションを起こしていきたいと思っています」
Q2. 活動するうえで大切にしていることはありますか?
「いちばん大切にしているのは、ひとつの課題だけでなく、他の問題や技術などを取り入れて考えることです。いまの社会問題は、さまざまな問題が複雑に絡み合っているので、多角的に見ることが必要だと思っています。
また解決策を提案するときは、斬新かつユーモアさを欠かさないようにしています。例えばAIを活用してみたり、高校生らしい遊び心を取り入れてみたり。もちろん、持続可能性や関連する課題を、同時に解決できるような案を提案することもあります。
もともと人と話すのが好きで、いろんな場所に行って新しいアイディアを見つけたり、いろんな視点から分析したりすることが好きなので、自分自身でも楽しみながら活動を続けています」
Q3. 活動をしようと思ったきっかけは?
「小さいとき、両親と一緒に海外旅行に行ったときのことです。タイ、カンボジア、インドネシアなど東南アジア地域に行ったとき、わたしよりも幼い子どもたちが、学校に通えず、炎天下の中でものを売っている姿を見て、とてもショックを受けました。その光景が忘れられず、どうやったら貧困問題を解決できるのか、真剣に考えるようになったんです。調べていくうちに、海外だけではなく、日本にも貧困問題があることに気づいて、高校2年生ぐらいから実際に解決するための活動に参加し始めました。いちばん最初に参加したのは、ゴミ拾いのボランティア活動でした。
それからは、学校やネットで見つけたプログラムやイベントに、積極的に参加しました。特に、京都大学が主催する『SDGsリーダー育成プログラム』は、内容も時間もとてもハードでしたが、最後までやり遂げたのが感慨深くて。その甲斐あって、自分の考えや目指すべき社会の方向性が明確にすることができました」
Q4. 活動以外に、好きなものや、興味があることはありますか?
「ダンスです! 保育園のときからいままで、バレエやチア、ダンスをやってきて。音楽やシーンに合わせて、体を動かすことが好きなんです。
いまはダンス好きな高校の仲間たちを集めて、チームをつくって活動しています。自分で踊ることもありますし、ライブやイベントをプロデュースをすることも。だいたい週に4回ぐらいは踊っていますが、最近は受験などもあってなかなか踊れていないので、早く踊りたいなと思っています!」
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Q5. 最近、新しく始めた挑戦はありますか?
「大学進学が決まったので、企業でのインターンを始めました。そこでは、貧困問題と食品ロスの問題をテクノロジーの力で解決するための開発に関わっています。いままではなぜその問題が起きていて、どうやったら解決できるのかを考えることまでしかできませんでしたが、これからは、考えたアイディアや解決方法を実装できるスキルを身につけたいと思っています。
ゆくゆくは起業もしたいと考えているので、ビジネスの勉強も始める予定です。テクノロジーの力を頼りにしつつ、わたし自身が問題と向き合って考える時間をこれからも大切にしていきたいと思っています」
Angelのプロフィール
年齢:18歳
出身地:東京都
趣味:世界遺産めぐり、海外旅行食べ歩き、猫と遊ぶこと、音楽を聴くこと
特技:ダンス
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Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya