「気になる10代名鑑」の609人目はじえいさん(16)。中学時代からファッションの楽しさに目覚め、部活動として服づくりに取り組んだり、SNSでコーディネートを発信したりしています。将来は海外でファッションを専門的に学びたいというじえいさんに、活動を始めたきっかけや、新しい挑戦についてお聞きしました。
じえいを知る5つの質問
Q1. いまいちばん力を入れている活動は?
「高校のデザイン部でファッションショーに向けての準備を頑張っています。テーマにそって自分で服を制作しているのと、それを着てモデルとしてファッションショーに参加するんです。自分が着る洋服だけではなく、他のモデルさんに着てもらう服もつくることもあります。構成から、照明や音楽などの演出、さらにメイクなどについても、みんなで話し合って決めていま
また、個人でもSNSを使ってコーディネート発信をすることも始めました。InstagramやTiktokで、自分でつくった服を着たり、コーディネートしたりして、日々の服装を発信しています。この前は、ZOZOTOWNにも展開しているブランドのPRをさせてもらいました。いつもと雰囲気を変えないまま、PRするべきアイテムが主役になることを意識しました」
Q2. 活動を始めたきっかけを教えてください。
「中学生のとき、友だちに服を褒めてもらったことがきっかけです。塾に通うときの私服を褒めてもらえて、ファッションが自分に向いているのかな、って思ったんです。そのときはまだファッションに対して本気じゃなかったし、デザイン部に入るときも、暇だし、ちょっとやってみようかな、くらいの熱量でした。
デザイン部での活動をする中で、少しずつ服が好きになっていって、10月ごろに部活の先輩から誘われて、ファッション系のSNSを始めたことが、本気で服づくりに取り組むきっかけになりました。SNSのコメントで自信ついてきて、それで本気で服に向き合うようになって。“いまの高校1年生の中でいちばんかっこいいよ!”というコメントは、本当にうれしかったし、憧れの人からのいいねやフォロー返しは、すごくモチベーションになりますね」
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Q3. どんなことをテーマにして、創作を行っていますか?
「いまはSNSの時代なので、“多様性”という言葉や価値観が広まる一方で、流行も統一されちゃって、みんなが似たような服を着ているような気がするんです。流行りの服を着ていたら、“ファッション好き”と呼ばれるような風潮には、違和感を感じていて。
だからこそ、自分自身がとにかく好きなものや、アイデンティティが込められている作品をつくりたいと思っています。最近は、関心のある社会問題をテーマに反映することも。将来的には、環境問題をはじめとした、さまざまな社会問題をテーマの中心にした服づくりにも挑戦したいと思っています」
Q4. パーソナリティが伝わるような、好きなものや興味があることはありますか?
「好きなものといわれてパッと出てくるのは、数学とゲームです。音楽とか詳しそうってよく言われるけど、そんなに詳しくなくて。
数学の難しい問題の解法を考えるのが好きなんです。いろんな公式とか定理を組み合わせて『こうすればわかるんじゃね?』って考えている時間が、なんか好きなんですよ。どっかでコーディネートとかデザインとつながっているかもしれませんね。
あとは単純に、ゲームは息抜きになります。最近は活動や発信とかでなにかと忙しくて、あまりできていないんですけど、マリオカートをやっているときは何も考えなくていいので、好きですね」
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Q5. 将来の展望について教えてください
「海外の服飾大学に進学したいです。日本の服飾大学だと、卒業後の就職先が限られているし、才能はあっても、それを評価してもらうのが難しい環境だと感じていて。その点、海外、特にヨーロッパの服飾大学には、世界の大学ランクに入るような学校もあって、卒業後の可能性も広くて。服に関する仕事をしようと思っている僕には、魅力的な環境だなと感じたんです。それで最近は、英会話の勉強も始めました。
そして、服に関する勉強を続ける中で、“一生続けられるくらいファッションが好き!”と思えるくらいにファッションに夢中になれたら、ブランドをつくりたいなと思っています」
じえいのプロフィール
年齢:16歳
出身地:神奈川県鎌倉市
所属:神奈川総合高等学校デザイン部
趣味:服、数学、ゲーム
特技;スタイリング、数学
大切にしている言葉:なるようになる
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Photo:Eri Miura
Text:Kanon Yoshizumi