Steenz Breaking News

スラムの「7円映画館」やラマダン中の船上パーティー…アフリカでのユニークな遊び方を大調査【Steenz Breaking News】

スラムの「7円映画館」やラマダン中の船上パーティー…アフリカでのユニークな遊び方を大調査【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、アフリカ在住のライターが、アフリカ各国で人々がどのような娯楽を楽しんでいるのかについて、レポートします。

7円で映画が見れる?スラムにある映画館

みなさんは友達と遊ぶとき、何をしますか? 日本だと、カフェに行ったり、遊園地で遊んだり、映画を観たりと、娯楽も多くて、遊び方は無限にありますよね。では、アフリカではどんなことが娯楽として親しまれているのでしょうか。今回はウガンダ、エジプト、ガンビアで、筆者が実際に体験した娯楽を紹介します。

ウガンダの首都、カンパラには、街の中心地を囲むようにスラムが立ち並んでいます。そこで暮らすのは、地方から出稼ぎに来た人や仕事のない人、ストリートチルドレンなどです。路上で食材や古着を売って生計を立てたり、ゴミをリサイクルしたりしながら、その日暮らしをしています。そんなスラムにも娯楽があります。特に人気なのは、入場料たった7円の映画館。映画館といっても、看板はなく、いらなくなった資材で建てられており、中に入るとアナログテレビが3台並んでいます。

そこでは、80年代のハリウッド映画や、ジャッキー・チェンの主演映画などが上映されており、ときには笑い声が聞こえてきます。放映もスムーズでなく、筆者が観たときには、3秒ごとに映像が止まっていましたが、これは「アフリカあるある」で、誰も気にしていない様子。収入が1日100円の労働者も多いスラムでは、たくさんの人に愛されている映画館でした。

平日から大盛り上がり!エジプトの船上パーティ

イスラム圏のエジプトでは、ラマダンの時期になると街中がデコレーションされ、とてもきらびやかです。ラマダンの期間中は、日中は断食し、日没後から日の入りまでの間に飲食することが許されて、夜中まで街が賑わっています。ラマダン中は仕事を早く切り上げ、家族や友人と日没後の時間を大切にする人が多いです。

そんな中、船上でおこなわれているパーティーが盛り上がりを見せていました。

ナイル川を下るこの船は貸し切りにすることができ、地元の人がベリーダンスをしたり、写真を撮ったりと楽しんでいました。

といっても、エジプトの人たちがいつも平日から船上パーティをしている訳ではありません。ラマダンの間だけ生活スタイルが変わり、お金を気にせず優雅に過ごす人が多いからこそ、見られる光景なのです。

国内リーグなのにコートは手づくり?ガンビアでのサッカー観戦

「ガンビアの男性は全員サッカーが好き」。そう言っても過言ではないくらい、ガンビアではサッカーが親しまれています。西アフリカに位置するガンビアは、人口約250万人の小国であるため、娯楽施設などはほとんどありません。そんな中で、サッカーはとても大切な娯楽なのです。

アフリカ全土で親しまれているサッカーですが、ガンビアでは子どもから大人まで、国の至るところでサッカーを楽しんでいる姿を見かけました。

プレーするだけでなく、サッカー観戦も人気があります。筆者も、ガンビアのトップを競うチーム同士の国内リーグの観戦に行きました。地方での開催なのにもかかわらず、会場までの道は大混雑。期待が高まる中、なんと会場となっていたのは、木の枝やロープでつくられたゴールが設置されている、手づくり感たっぷりのサッカーコートでした。

しかし、プレーのレベルは非常に高く、雇用が不足している同国では、プロをめざして練習に励む若者も多くいるそうです。また観客の熱狂ぶりもすさまじく、1点入るごとに観客がお祝いするためにコート内に入っていました。これも「ガンビアあるある」であり、筆者がビックリしてしまいましたが、いつもの光景のようです。

アフリカにも娯楽はたくさん!

アフリカ各国で楽しまれているさまざまな娯楽。アフリカというと、経済的な側面などに目が向きがちですが、こうした娯楽を見ると、その国の生活様式や国民性を垣間見ることができます。ひと言でアフリカといっても、約14億人が住むこの大陸は、とても広大であり、人種も宗教も文化も多種多様です。今回、ご紹介しきれなかった、アフリカの人たちの娯楽はまだまだたくさんありますので、引き続き、レポートしたいと思います。

References:
World Bank「World Bank Open Data」
Worldmeter「Population of Africa(2024)」

Text:Hao Kanayama

SNS Share

Twitter

Facebook

LINE

Hao Kanayama

ライター

16歳、初アフリカ大陸上陸。19歳、アフリカ10か国放浪。20歳、ウガンダ移住。ウガンダの現地の会社とNGOの職員として、ストリートチルドレン、シングルマザー、薬物中毒者、孤児の支援を行う。不条理で不都合な世界だけど、その先にある希望を求めて歩き続ける、アフリカの人々の暮らしをわたしの目線から伝え続けたい。少数民族と木登りとテクノがスキ。

View More