タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは「スマホに入れているアプリ」について。“デジタルネイティブ”と呼ばれる10代は、実際のところ、どんなアプリをスマホに入れているのでしょうか。よく使うアプリや、それを使用するシーン、また、最近インストールした最新のアプリまで、6人のティーンに聞いてみました。
1. ゆう猫さん「睡眠や歩行・・・生活に入り込んでくるようなアプリが気になる！」
18歳。セクシュアルマイノリティについて学ぶアプリ『Teach for Rainbow』の開発に取り組む。
「生活で必要なアプリをよく使います。最近だと、『Pokémon Sleep』と『Pikmin Bloom （ピクミン ブルーム）』をよくやっています。眠ったり、歩いたりといった、日常的にやっている行動にゲーム要素が加わって、なんだか記録をするのが楽しくなりました。結果的に、生活習慣を気にするようになっていると思います。
これ以上、あまり”ソシャゲ”を新しくインストールするつもりはないのですが、こんなふうに生活に入り込んでくるようなアプリは、これからも使いたいと思います。特に、食事の管理がゲーム感覚でできるとすごくうれしいなと思って、アプリを探しています」
2. 井木凛桜さん「調べ物はInstagramで。最近は『BeReal.』も使っています」
18歳。地元・静岡県清水区で活動中。夢は静岡の魅力を全国に発信するアナウンサーになること。
「Instagramを主に使ってます。日常的に投稿もしますし、インフルエンサーの人の投稿を見たり、遊びに行く場所や外食などを、調べ物をするのにも使っています。
あと、最近は『BeReal.』もけっこう使っていますね。通知が来たら、その場で写真を撮るんです。家だと難しいなぁと思うときもあるんですが、学校だと、友達と一緒にいるその瞬間を撮ることができるので、何気ない日常を思い出に残せていいなと思っています」
3. 山下彩夏さん「フィルターなしで、ありのままの自分を送り合うのが日記みたい」
19歳。東京大学に在学し、教育系スタートアップ企業『株式会社Mined』でインターン中。
「『BeReal』を入れています。毎日ランダムな時間に、全員に写真を撮る通知が送られてきて、内カメラと外カメラがほぼ同時に撮られます。フィルターもかけられないので、本来のありのままの自分が晒されるのが面白くて使っています。友達の様子がわかるのも面白いですが、見返すと過去のわたしの様子が毎日記録として残るので、日記代わりにもなっていると思います」
4. 豊田英杜さん「仕事で使用するアプリが多め。最近は『ポイ活』にハマっています」
16歳。中学時代に生徒会の活動に精力的に取り組み、生徒会長も経験。現在は課外活動を中心に、活躍中。
「コミュニケーションアプリをよく使っています。Instagramは友達との会話用に、Slackは仕事の連絡用に使用しています。あと入っているのは、レンタルスペースを検索・予約できる『SPACEMARKET』と、CANVA、CLOVA Note、Wantedlyなどです。急遽オンラインミーティングが入ったときの場所探しや、プレゼン資料の作成、議事録の作成、仕事での出会いなど、主に仕事や課外活動にまつわるアプリがたくさん入っています。
最近だと、レシート買取＆お買い物アプリ『ONE』を使って、ポイ活することにハマっています」
5. 鶴田一朗さん「仕事や友達との連絡用に4つのSNSを使い分けています」
19歳。高校3年生のときにKvasir Works株式会社を起業。夢は史上最年少での株式上場。
「よく使うのはSNSアプリです。LINEとInstagram、あとXと、それからFacebookもたまに利用しています。
LINEは仕事や友達との連絡用、Instagramは友達のストーリーを見たり、DMでやりとりしたり、仕事の連絡やイベントを集客する際に使っています。Xは情報を得るために利用していて、Facebookは仕事のつながりで、とりあえず使っています。
最近インストールしたアプリは『m HOLD’EM（エムホールデム）』というポーカーのアプリです。仕事仲間とポーカーをして遊ぶことにハマっています」
6. 亀田サンゴさん「SNSとコミュニティアプリをメインで使います。最近は名刺アプリを入れました」
19歳。学生団体TEDxNagoyaUで、集客担当のリーダーを務める。将来の夢のひとつは、文化人になること。
「スマホに入れてよく使っているのは、XやInstagram、Messengerです。コミュニティでのやり取りはLINEやSlack、Discordですることが多いので、それもマストです。普段はこういったアプリしか使っていなくて、ゲームとかはあまりやらないですね。
あと、最近だと『Eight』という名刺アプリを入れました。名刺を写真に撮ってクラウドで保存できるというものです。正直なところ、紙の名刺はいらないと思っているタイプなので、どんどん手持ちの名刺を減らせるのが嬉しいと思っています」
SNSアプリを使い分けたり、ビジネスツールアプリを使いこなしたりするティーンたちの姿が見受けられました。最近では、コミュニケーションはもちろんのこと、デザイン作業さえスマホで完結できる時代。どんなアプリが10代に受け入れられるか、これからも引き続き調べていきますね。
Photo：Eri Miura
Text：Ayuka Moriya
