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アフリカの家ってどんな感じ? マサイ族から南アフリカの富裕層まで各国のお家をくらべてみたら【Steenz Breaking News】

アフリカの家ってどんな感じ? マサイ族から南アフリカの富裕層まで各国のお家をくらべてみたら【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、アフリカ・ウガンダ在住のZ世代ライターが、アフリカ各国で実際に滞在したさまざまな「家」をご紹介します。

【ルワンダ】極小の島にある、電気もガスもない絶景の家

東アフリカの内陸国・ルワンダの湖に浮かぶ、人口100人にも満たない島。そこで、生まれたばかりの赤ちゃんと暮らす3人家族に出会いました。たった5分で回り切れるほど小さいこの島に住む男性は、全員が漁師なのだそう。

島には中学校がないため、多くの若者が、進学や出稼ぎ目的で島から出てしまい、人口はどんどん減少しています。一方で、この小さな島からほとんど出たことがない高齢者もいます。

3人家族で住んでいるのは、電気もガスもない、自然に囲まれたお家です。極端に小さい島だからこそ、視界を遮るものは何もなく、庭から見える景色は絶景でした。

【タンザニア】女性が建築するマサイ族の家

タンザニアとケニアに住むマサイ族。その人口は43万人にものぼるといわれています。近年は、都市部に出稼ぎに行くマサイ族もいますが、30〜100人ほどの家族や親戚が集団となって暮らしている昔ながらの村も複数存在しています。

大半のアフリカの地域で、家づくりは男性の仕事とされていますが、マサイ族では女性が家づくりを行うのです。

牛の糞や泥、草を練って混ぜた素材で建てられたお家は、頻繁に塗り替えているため、想像以上に頑丈な造りになっています。牛はマサイ族にとってステータスを表す貴重な財産であり、男性は主に牛使いの仕事をします。特別な日には牛の肉や血をいただき、さらに皮も布団としても利用します。

【南アフリカ】カップルが暮らすおしゃれなアパート


南アフリカは経済的に発展していることもあり、その都市部は、アフリカとは思えないほど、洗練さています。その最大の都市であるヨハネスブルクの、流行りのカフェや外資企業が並ぶ中心地で、おしゃれなアパートに住むカップルに出会いました。インテリアにこだわったお部屋は、海外旅行のお土産とした買ったオブジェや絵で飾られており、家具もオーダーメイドでそろえています。

仕事が終わったあとは、近所のレストランやカフェにお出かけに行くそうで、アフリカの発展した地域のモダンなライフスタイルを感じることができました。

【ブルンジ】自給自足で暮らす家族のレンガの家

東アフリカの内陸部に位置するブルンジ。そこで、自給自足に近い暮らしをしている家族に出会いました。家族が暮らす家は、土壁と瓦で作られており、水道や電気、ガスはありません。お水は近くの井戸から汲み、薪を拾って火起こしをしているそうです。

トイレはアフリカの農村部でよく目にする、庭の木に囲まれたレンガ造りで、自然と調和したお家でした。

住んでみたいお家はあった?

似たようなデザインの家が並ぶ日本とは異なり、地域によって大きな差があるアフリカの家事情。開発が進む中、昔ながらの生活様式を守る人もいれば、都市でモダンな生活を送る人もいます。今後さらに発展が進み、住む家だけでなく、生活スタイルも変わっていくことでしょう。

Reference:
Minority Rights Group International「Maasai – Minority Rights Group」

Text:Hao Kanayama

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Hao Kanayama

ライター

16歳、初アフリカ大陸上陸。19歳、アフリカ10か国放浪。20歳、ウガンダ移住。ウガンダの現地の会社とNGOの職員として、ストリートチルドレン、シングルマザー、薬物中毒者、孤児の支援を行う。不条理で不都合な世界だけど、その先にある希望を求めて歩き続ける、アフリカの人々の暮らしをわたしの目線から伝え続けたい。少数民族と木登りとテクノがスキ。

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