Teen's Snapshots

その場の空気感を閉じ込める写真を。表現の幅を広げてプロのカメラマンをめざす【ゆうせい・17歳】

その場の空気感を閉じ込める写真を。表現の幅を広げてプロのカメラマンをめざす【ゆうせい・17歳】

「気になる10代名鑑」の576人目は、ゆうせいさん(17)。日常の生活を切り取ったような写真を撮影している高校生カメラマンです。表現の幅を広げるためにさまざまな分野にチャレンジしていると語るゆうせいさんに、活動するうえで大切にしていることや、今後の展望について聞いてみました。

ゆうせいの活動を知る5つの質問


Q1. いま、力を入れて取り組んでいることは何ですか?

その場の空気感を閉じ込めたような写真を撮っています。いつも出かけるときはカメラを持ち歩くようにしていて、普段遊びに行く場所や、学校のイベントを撮影しています。思い出を最大限に美化して残せるように試行錯誤しています。

ポーズを指定して気取った写真を撮るというよりは、その瞬間の雰囲気を切り取ったような、自然な状態の写真が好きなんです。そのときの楽しさや悲しさなど、気持ちを理解したうえで撮るということを意識していますね」

 

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Q2.活動を始めたきっかけは?

「小学校高学年くらいのときから、スマホやNintendo DSを使って写真を撮っていました。いろんな思い出を見返せるように形に残すことが好きで、最初は絵を描くことから始めていたんですけど、そのうちに家族の写真を集めてアルバムをつくったりしていくなかで、だんだんと自分でも撮ってみたいなって思うようになっていきました。

写真にちゃんと向き合うようになったのは中学2年生のとき。写真好きだった祖父が亡くなったのですが、そのときに祖父が使っていたカメラを受け継ぎました。初めて触れる本格的なカメラで。かなり古い物だったので扱いは難しかったのですが、そこからより一層写真にのめり込んでいきました」

Q3. 活動するうえでつらいこと、壁に感じることはなんですか?

「カメラをやっている人は多いし、同世代にたくさんの素晴らしい才能をもつ人がいる中で、自分にしかできない表現や自分にしか撮れない写真が何なのか、わからなくなるときが多いです。カメラマンとして活躍している同世代のクリエイターのインスタグラムを見てしまうと、『自分に勝てるところはあるかな』とつい比べてしまいます。

いま考えられる自分の強みは、他の人よりもいろんなジャンルの写真を撮っていること、そして相手とのコミュニケーションを大事にして撮影をしていることだと思うので、その部分をこれからも磨いていきたいです」

Q4. 印象的だった出会いはありますか?

「よく通っている『Nub Tex Mex Style』という飲食店で、近くの大学の演劇部の人たちと出会いました。普通の飲食店なんですけど、なぜかいろんな人が集まってくるお店で。演劇をやっている方以外にも、アーティストや議員をめざしている人とも出会いました。

それまではありのままの自然な状態を表現することが多かったんですけど、『演技』という世界を知ることで、世界観をゼロから創り出すことのおもしろさを知って。テーマをもって表現活動をするということが自分の頭にはなかったので、衝撃を受けました。ほかにも、舞台を見させてもらったり、被写体として撮影に参加してもらったりという経験を通して、自分の中の可能性が広がったという実感があります」

 

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Q5.将来の夢は何ですか?

「表現の幅をもっと無限に広げていって、いろいろな場面に呼んでもらえるようなプロカメラマンになりたいです。最近は3Dモデルを活用した表現に挑戦し始めました。まだ勉強を始めたばかりですが、映像でCGを用いて、いつかは人に見せられるようになりたいと思います。

来年からは大学に進学します。主に写真や映像を学びたいと思っているのですが、音楽や演劇といった分野にも興味があるので、幅広く学びを深めていきたいです」

ゆうせいのプロフィール

年齢:17歳
出身地:神奈川県相模原市
所属:上溝南高校、タッチラグビーチームUnited
趣味:ゲーム、歌、運動、ガチャガチャ
特技:短距離走、足の親指から音を出せる
大切にしている言葉:死ぬまで生きる

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Photo:Eri Miura
Text:Mao Kawasaki

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Mao Kawasaki

ライター

2003年生まれ、新潟県出身。文化服装学院 インダストリアルマーチャンダイジング科 在学中。Steenzには2023年11月より参加。学生ライターとして「気になる10代名鑑」のインタビュー記事執筆を担当している。

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