
「気になる10代名鑑」の581人目は、髙原大雅さん(19)。東京大学でエンジンなどの研究開発に向けた勉強をしながら、「宇宙×SF」を軸にした団体を立ち上げました。人類の宇宙進出を促進させるのが夢だと語る髙原さんに、活動を始めたきっかけや今後の展望について、詳しく聞いてみました。
髙原大雅を知る5つの質問
Q1. いまいちばん力を注いでいる活動は?
「『SF原作の宇宙開発』というコンセプトのもとで、今年の5月、『UnFiction』という団体を立ち上げました。この団体は、現実的な課題にとらわれない、SF的なアイデアを具現化して新たな価値観を創出したいという思いで運営していて、アイデア出し、具現化、社会発信という3段階で進めていこうと考えています。
つい先日、団体として初めて『宇宙逆算思考ワークショップ』の企画・運営をしました。まずは宇宙に関係なく単語を出してもらって、それをもとに、宇宙で面白いカルチャーになりそうなことを考えるという内容で、自由に発想してもらえるように意識しました。大学では、ロケット開発に少しでも早く関わりたいので、工業的な勉強に力を入れています」
Q2. そのテーマで活動を始めたきっかけは?
「小さいころから、宇宙開発に携わりたいという思いはぶれずにもち続けています。
きっかけはいろいろあるんですけど、小学4年生のときの校外学習で木場公園に行ったんです。その一角に、粘性がある石を見つけたのですが、もしかして隕石なんじゃないかと思っていろいろ調べていくうちに、宇宙って面白いなと認識したんです。
そこからは、宇宙系の図鑑を片っ端から借りたり、興味をもったイベントに参加したりするようになりました。『人類の宇宙進出を促進したい』という思いを原動力に活動しています」
Q3. 活動に対するアクションの、最初の一歩目は?
「まさに団体を立ち上げたことです。いま、ロケットやエンジンなどの工学系の分野の研究は進んできていますが、それは宇宙で生きていくために必要最低限のものだと思うんです。宇宙に住むことになった場合、大切なことはもっと別のところにあるんじゃないかと。
そんなとき、WEB小説のサイトで、火星の未来の生活を描いている作品と出会いました。そこで、『超臨界流体』という気体と液体の両方の性質を持つ物質の可能性を知って、すごくワクワクしたんです。宇宙を生活レベルで考えて、小説などの表現媒体に落とし込むことで、その深みは増すんじゃないかと思いました。実際に、普通だったら思いつかないようなアイデアを募集して、新しい価値観を生み出すことができたら、と思って団体を立ちあげました」
駒場祭明けの休み二日間、
Conferenceや Exhibitionを中心に、宇宙で盛り上がる日本橋を楽しみました。JAXAブースで伺った話は印象的。
「JAXAの目標はJAXAが無くなること」
自動車産業が民間主体で当たり前に回っているように、宇宙業界も成長していきたい!#SPACEWEEK2023 pic.twitter.com/hGo6TjBZeo— Taiga Takahara / 髙原大雅 (@taigamentos) November 28, 2023
Q4. 活動のほかに好きなものはありますか?
「定番のソフトキャンディであるメントスが大好きです。小腹が空いたときは絶対メントスですし、スマホの待ち受け画面も、SNSのユーザーネームもメントスなんです(笑)。
大学入試の面接対策の一貫で、ネイティブの先生と英語の勉強をしていたんですけど、そのとき向こうで流れているメントスのCMソングを教えてもらって。すごく良い音楽だと思って録音して、本番の直前にも聴いて心を落ち着かせていました。いつか日本で放映される日がくればいいな」
Q5. 今後の展望は?
「人生を通して、『人類の宇宙進出を促進する』ことをやっていきたいです。いまは、宇宙教育やプロダクトの開発に力を入れていますが、将来はエンジンなどの研究開発のエンジニアになりたいと思っていて。幼少期に聞いた『遠い未来、太陽が膨張して地球が無くなる』という話がずっと印象に残っているんです。
それに現状を見ると、太陽の膨張よりも先に、資源の枯渇や隕石の衝突など、他の地球規模の問題のほうが起こりそうで。これらも見据えたうえで、宇宙進出を促進するためのプロセスとして、惑星間を有人で速く行き来ができるようなエンジンを開発したいです。
団体の活動としては、今後も『宇宙×SF』は意識していきたいです。大学生活を通して、少しずつ実践的に、宇宙について勉強を続けていき、宇宙や地球に貢献できたらと思います」
髙原大雅のプロフィール
年齢:19歳
出身地:東京都江東区
所属:東京大学教養学部理科一類、UnFiction、DICE、UTAT、SDF、ASE-Lab.ほか
趣味:多忙、音楽(Trp.)、ものづくり、スプラ、ゼルダ
特技:人を動かす
大切にしている言葉:一意専心
髙原大雅のSNS
偶然の初成功から今日で3年。
ここからの1カ月が辛かった… pic.twitter.com/5UIlQEed7S— Taiga Takahara / 髙原大雅 (@taigamentos) August 9, 2023
★団体HP
Photo:Eri Miura
Text:Chikiri Kudo