世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、2024年2月上旬にオープン予定の「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」をご紹介します。
東京・麻布台ヒルズへ移転オープンする「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」
「地図のないミュージアム」として知られる「チームラボボーダレス」。2022年8月まで、東京・お台場に常設されており、遊びに行ったことがある人も多いのではないでしょうか。そしてこの度、2024年2月に、東京・麻布台ヒルズに移転・リニューアルオープンします。
「地図のないミュージアム」というコンセプトはそのままに、新しい作品や日本未発表作品などを多数制作中とのこと。先行発表された3つの作品を見てみましょう。
シャボン玉に囲まれたみたい!新作の「Bubble Universe」
新作となる「Bubble Universe」は、光が入った無数の球体によって埋め尽くされている展示です。球体の中には、物質的な実体のある光やシャボン玉のような大きな輝き、ゼリーのようなやわらかい光など、さまざまな質感の光が入っています。人が近づいたり止まったりすると、音色を響かせる作品になっています。
色も変化し、ランダムに配置されているかのように見えますが、立ち止まると近くの球体が光を強くし、隣の球体へと伝播していきます。そしていつしか、その動きはひとつの線となり、ひと筆書きのように会場内をめぐり、すべての球体を通ります。複数の人が同時に入場するため、多くのラインが交錯し、新しい線を描いていきます。
この展示は、「認知と存在、人間が世界をどのように見ているのかを模索し、現象とは環境との連続的な関係性の中に存在すること」を示唆しているそう。つまりは人間というのは人生において、他者と関わり合っていくことを表現しているということでしょうか。
万華鏡の中に迷い込んだみたい!「花と人」
花々が誕生と死滅を永遠に繰り返していく「花と人」。コンピュータプログラムによって、人が近くで動きまわると花が散り、立ち止まると多く生まれて、まるで万華鏡の中に迷い込んだかのようです。
人のふるまいの影響を受けながら変化していくため、その瞬間にしか見られない光景が広がります。
没入感満点!海をテーマにした「Black Waves 」
「Black Waves – Megalith Crystal Formation (work in progress)」は、海をテーマにした作品です。波を無数の水の粒子の連続体で表現し、粒子間の相互作用をシミュレーション。水粒子の軌跡が線となって、波の表層へと現れていきます。
線が重なり合って波となり、生命を感じさせる挙動を見せます。そして波がはじけると海となり、海と波は同じものだったことに気が付かされます。ひとつの大海から、一度も途切れることなく連続的に立ち上がり続ける波。つまり命というのは、すべてがつながっていることが表現されているようです。
楽しみなオープンは2月上旬!
コンセプトやテーマ性は深く、見れば見るほど引き込まれていきそうな先行展示。最新のテクノロジーによる没入感の高い作品なので、とにかく体験してみるのがよさそう! ひとりで行っても、友だちや家族など、誰かと一緒に行って、感想を語り合うのも楽しそう! 来年2月のオープンが待ち遠しいですね。
[施設情報]
森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス
URL/https://www.teamlab.art/jp/e/borderless-azabudai/
開館日/2024年2月上旬
住所/東京都港区麻布台1-2-4 麻布台ヒルズ ガーデンプラザB B1
チケットは2024年1月16日(火)からチームラボボーダレス公式ウェブサイトにて販売されます。
Text : Itsuki Tanaka