「気になる10代名鑑」の583人目は、うらしるさん(19)。慶應義塾大学の学生から構成されるマルチクリエイティブサークル『sense.』に所属し、現在は映像制作を中心に、クリエイターとして活動しています。もともとはクリエイティブに興味がなかったと話すうらしるさんに、創作活動を始めたきっかけや最近始めた挑戦についてまで、詳しく聞いてみました。
うらしるを知る5つの質問
Q1. いま、力を入れて取り組んでいることを教えてください。
「今年の春から、慶應SFC発の学生クリエイティブ集団『sense.』に所属して、実写映像からモーショングラフィックス、プロダクト制作など、創作活動に取り組んでいます。
いまは30人ぐらいのメンバーがアクティブに活動していて、大学のミスコンテストのPVを監督したり、学園祭で展示をしたりしました。そのときの展示では、モーショングラフィックスで映像をつくったのと、展示の副責任者として、展示のディレクションを担当しました」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「クリエイティブな活動に興味をもったのは、大学に入学したときに仲良くなった友だちの影響ですね。高校生のときに美術部に所属してはいたものの、絵を描くだけで、創作活動といえるほどのことはやっていなくて。ずっとテニスをやっていたのもあって、大学に入ったときも、健康科学や経営について学びたい気持ちが強かったんです。だから正直、創作にそこまで興味がありませんでした。
でも、入学式に一緒に行った何人かの友達が『sense.』に入って、楽しそうに活動していたんです。しかも、創ったものもかっこよくて。そんな姿を見ていたら、だんだん羨ましくなって、僕もsense.へ入ることを決めました。始めてからまだ半年ちょっとですが、すでに創作活動の楽しさにハマり、のめり込んでいると思います」
Q3. 活動を始めるときにのファーストアクションは?
「やっぱりsense.に入ったのが、いちばん最初のアクションです。作品づくりの面でいうと、コンテクストデザイナーの渡邉康太郎さんの授業で、初めてコンセプトから作品をつくったのが、今年の5月ぐらい。その作品は結果的に、最終発表に選出していただいて、僕にとってすごく自信になりました。
あとは、自分の気持ちに素直に向き合うこと。いくつもの作品制作に携わってきましたが、正直、創作テーマと呼べるような確固たる軸は見つけられなくて。でも最近、人間の負の面をテーマに創作活動をおこなっていきたいと思えるようになりました。具体的には嫉妬心や憎悪、殺意や狂気、あとは孤独とか……。
無理にポジティブな気持ちになるよりも、こういうマイナスな感情ともしっかり向き合うことで、自分が本当に表現したいものに心から気づくことができると思うんです」
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Q4. 最近、新しく始めた挑戦はありますか?
「曲作りを始めました。映像やプロダクトなど、さまざまなクリエイティブに触れる中で、『ことばを使った創作がしたい』という思いが芽生えてきて。詩や小説など、ことばを使った創作はすでに世の中にあふれていますが、僕はことばを使った創作の表現媒体として、音楽をやりたいと思っています。
これまでは展示の制作で忙しくて、なかなか余裕がなかったのですが、最近、大学を休学したので、時間ができて。だからまさにいま、作曲にチャレンジしているところです。一旦の目標は、次の自分の誕生日までに、ミュージックビデオをつくって公開することです」
Q5. 今後の展望は?
「まだ定まってはいないけど、何かしらの形でクリエイティブなことに関わり続けたいと思っています。やっぱり仲間と一緒になって、制作や創作に関わっている時間が好きなんです。
でも、まだまだ課題だらけですね。同世代のクリエイターと比べると、僕はスタートで出遅れているので、いまはソフトを触ったりものをつくったりと、とにかく手を動かすことを大事にしています。また、企画力のなさを痛感することもよくあって。自分という軸だけではなく、世の中の人はどう思うのか、何を考えているのか、といった人の視点を盗んで、たくさんの人に面白いと思ってもらえるクリエイティブを生み出せる方法を考えていきたいと思っています」
うらしるのプロフィール
年齢:19歳
所属:慶應義塾環境情報学部、sense.
出身地:東京都調布市
趣味:テニス、スキー、散歩、音楽鑑賞
大切にしている言葉:かわる
うらしるのSNS
さて、早いもので、ここまで3日間、2千数百人もの方々にご鑑賞頂き、大盛況となっているLEMITも、本日11月26日の18時、三田祭の終了とともに閉演致します。
絶対に来たことを後悔させませんので、迷っている方は是非来てください。
最終日、sense.一同皆さまのご来場を心からお待ちしております。 pic.twitter.com/XGOzNuONfh
— うらしる (@Uracildayo) November 25, 2023
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https://yutarouno.studio.site/
★note
Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya