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きっかけは古着屋での誕生日プレゼント選び。紙の雑誌の魅力にとりつかれた未来のスタイリスト【竹田春南・19歳】

きっかけは古着屋での誕生日プレゼント選び。紙の雑誌の魅力にとりつかれた未来のスタイリスト【竹田春南・19歳】

「気になる10代名鑑」の597人目は、竹田はるさん(19)。父親の影響で古着に出会ったことがきっかけで、ファッションの魅力にハマり、いまはスタイリストをめざして専門学校で修行しています。細部までこだわった自分らしいスタイリングを模索しているという竹田さんに、影響を受けた人物や今後の目標について聞いてみました。

竹田春南の活動を知る5つの質問

Q1. いま、力を入れている活動は?

スタイリストをめざして、そのための勉強をしています。学校でファッションの歴史について学んだり、課題に取り組んだりしているのと、時間を見つけて、テーマに沿って自分の世界を表現できるスタイリングを行う『作品撮り』もしています。また、友達からのつながりで、スタイリストのインターンとして、現場に参加させていただくこともあります。現場の撮影のお手伝いをしながら、間近でプロのスタイリストの方のセンスを体感したり、現場の雰囲気を知ったりすることができるので、とても楽しいです。

スタイリングをするときは、自分の好みで闇雲にスタイリングするのではなく、ターゲットや媒体、目的を自分なりに決めて、確実に誰かの心に残るものをめざしています

Q2. 活動を始めたきっかけはなんですか?

父が古着好きで、小学生のころぐらいから誕生日プレゼントとして、原宿の色んな古着屋さんに連れてってくれて、服を買ってもらっていたんです。『いくらまでなら好きに買っていいよ』という上限の中で、服を選ぶ時間が、とてもワクワクしたものでした。これだ!と思うものを見つける楽しみや、古着同士を自由に組み合わせるスタイリングの面白みに気づいて、中学生くらいからは友達を連れて、古着屋ばかりで服を買うようになりました。

以前は学校の先生になろうと思っていていたのですが、高2の冬に友だちがヘアメイクアーティストをめざすと聞いて、自分の好きなことを職業にしていいんだ!と気づいて。それでわたしもスタイリストをめざし始めました」

Q3. 活動のテーマは?

『変わってるね』はわたしにとっての褒め言葉。人と被ることがない、自分らしさって何だろう……と考えて、いつもスタイリングしています。色をたくさん使うのが好きなので、まとまりは考えつつも、どんどん足し算するコーデをよくつくっていて、自分なりには個性と言えるかなと思っています。

意識しているのは、妥協を一切しないこと。高校の家庭科で、浴衣を縫う授業があったのですが、そのときに先生がおっしゃった『糸を解くことをためらうな。めんどくさいは禁止』という言葉がずっと忘れられなくて。スタイリングにおいても、外から見えない細部までも、納得いくまでこだわり抜きたいなと思っています。自分にもまわりにも負けたくないという気持ちをもち続けていきたいです」

 

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Q4. これまでの活動の中で、影響を受けた人は?

スタイリストの山本マナさんです。よく読んでいる『装苑』で、初めてマナさんのスタイリングを知りました。ブランドの総柄が入ったアイテムを入れたり、原色で外している色を使ったりしているけれど、それが全部まとまっていて、まったくいやらしさがないんです。

スタイリングをみただけで、マナさんだとわかる……それってめちゃめちゃすごいことだなって。自分のスタイリングを確立することって、スタイリングのことを死ぬほど考え抜いているってことだから。わたしもそうなりたいなと思うし、憧れの人です。そして、スタイリングを何よりも楽しむという姿勢も素敵だなと思います。

長い間ご活躍されているけれど、まだこんな引き出しがあったんだと思わせてくれて……尊敬して止まない方です」

Q5. 今後の展望は?

「中学生のころによく読んでいた雑誌『セブンティーン』がなくなってしまったのがとても寂しくて。雑誌をペラペラとめくっていく中で、パッと目を惹くスタイリングを見つけて、『どこのブランドかな?』『誰のスタイリングかな?』と目を凝らして発見するワクワクが忘れられなくて。だからこそ、紙媒体にこだわりたい。いまは雑誌の専属スタイリストとして活躍して、紙の雑誌をもっと盛り上げたいという気持ちがあります。

『いま楽しい』がずっと続けば、ずっと楽しい人生だと思いますし、自分が選択した道なんだから大丈夫!と自信をもって、これからも心のおもむくままに自由に生きていきたいです!」

竹田春南のプロフィール

年齢:19歳
出身:東京都板橋区
所属:バンタンデザイン研究所スタイリスト学科
趣味:古着屋めぐり、ギター、漫画、アニメ、映画、舞台、ラーメン
特技:大食い
大切にしている言葉:いい靴を履くの。いい靴を履いているとその靴がいい所へ連れていってくれる(漫画『花より男子』の藤堂静のセリフ)

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Photo:Eri Miura
Text:Chihiro Bandome

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Chihiro Bandome

ライター

2003年生まれ、埼玉県出身。上智大学文学部新聞学科在学。自分の目で現場を見て、自分の言葉で人と話して、世界を知っていきたい。大学では、主にニュース記事の執筆を学んでいる。2023年より、ライターとして「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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