「気になる10代名鑑」の567人目は、碇石優希さん（18）。起業を志す高校生が刺激を与えあうことを目標にしたコミュニティ『イノベーティ部』の代表をしています。将来は10兆円企業をつくることを目標にしているという碇石さんに、活動をはじめたきっかけや社会へのビジョンについて、お聞きしました。
碇石優希を知る5つの質問
Q1. いまいちばん力を入れている活動について教えてください
「高校生の“やりたい”を実現させて、社会に連鎖的なイノベーションを起こすことを目標にしたコミュニティ、『イノベーティ部』の代表をしています。
僕自身、起業をしたいと思ったときに、通っている高校に同じような目標をもった仲間がいなくて、苦労した経験があって……。たまたまいまの団体の副代表と、ビジネス関連のイベントで出会ったことがきっかけで、同じ目標を持つ人たちと、刺激を与えあったり、協力した合ったりすることで、社会に新しい変化をもたらすことはできないかと考えて、コミュニティをつくりました」
Q2. 活動を始めたきっかけを教えてください
「ある大学のオープンキャンパスに言ったのですが、そこに通っている先輩たちが、自分の活動についてとても楽しそうに教えてくれたんです。そのとき、楽しめることがあるってすごいなと感じて、自分も何かに本気で取り組まないと後悔するのんじゃないかと考えました。
高校3年生になって、勉強以外することがなくなってしまい、ぼんやりと過ごしていた自分とって、それがすごく刺激的で。そこからはがむしゃらに動けるようになって、同じ志をもつ仲間たちにも出会い、人生が楽しくなったんです。自分と同じような経験を、もっとたくさんの高校生にしてもらいたいと思って、この活動を始めました」
僕が代表をしているイノベーティ部が本日11月11日11時11分に始動しました！
日本1の高校生コミュニティを目指します！ https://t.co/fyrcSk9IUG— 碇石優希@10兆円企業を創る高校生 (@7G3or) November 11, 2023
Q3. 活動の中でつらかったことを教えてください
「10代だということで、一人前に扱ってもらえない場面が多くて……。僕たちが出した意見に対して、『あなたたちはまだ若いから』と言って、ちゃんと聞いてもらえなかったり、『おじさんの意見だから』という枕詞をつけて、嫌味を言われてしまったり。
もちろん、足りていない部分はあるかもしれないけど、“子どもの意見”として発言をしているわけではないし、真剣にやっているので、最初から未熟な存在として扱うのではなく、同じ立場にたったうえで、改善するべき点を指摘してもらえたらなと思いました」
Q4. 社会へのビジョンがあれば教えてください
「僕がオープンキャンパスをきかっけに、いろいろなことに対して積極的に行動できるようになったみたいに、みんなにとっても、“人生の転機”のような瞬間があると考えているんです。そのときに勇気を持って行動できて、夢に向かって行動する……そんなアクションを応援する人でいっぱいの社会になってほしいなと思っています。
テレビのスポーツ中継で活躍している選手を見て、憧れの遠い存在としてとらえるのではなく、『僕もビジネス界で負けない活躍をしたい！』と思っていて。大きな成功を収めるのは、別世界の人たちだと諦めることなく、大きな夢を追いかける人が増えてほしいです」
Q5. 最近、あたらしく始めた挑戦を教えてください
「いまは、地方のスタートアップ企業と、インターンを希望している学生をマッチングさせる事業を準備しています。地方の銀行や信用金庫で、スタートアップ企業を支援する取り組みが広がっていて、これから地方のスタートアップが盛り上がるのではないかと考えているんです。僕は高校3年生になる前から、インターンができる企業を探していたのですが、高校生ということでうまくいかなかった経験をもとに、マッチングする仕組みがあれば、理想的なのではないかと考えました。
将来的には、10兆円企業をつくることを目標にしています。高校3年生までは何もしていなかった自分が、この夢を実現することで、思い立って行動すれば、どんなことも実現できることを世の中に示したいんです」
碇石優希のプロフィール
年齢：18歳
出身地：静岡県浜松市
所属：浜松学芸高等学校、イノベーティ部
趣味：バスケ、読書、決算短信を見る
特技：株式投資
大切にしている言葉：信じ、疑う
碇石優希のSNS
SNSの運用について学んでゆきたいので、詳しい方がいればご連絡いただけるとうれしいです！#学生起業家#経営者#高校生#SNS運用#神山まるごと高専#N高等学校#SFC#EMC#アントレプレナーシップ
— 碇石優希@10兆円企業を創る高校生 (@7G3or) October 22, 2023
Photo：Eri Miura
Text：Kanon Yoshizumi
