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孤児院でのボランティアがターニングポイント。国際協力を身近に届けるボランティアコーディネーター【Kiki・19歳】

孤児院でのボランティアがターニングポイント。国際協力を身近に届けるボランティアコーディネーター【Kiki・19歳】

気になる10代名鑑」の571人目は、Kikiさん(19)。ボランティアコーディネーターとして、日本人向けの海外ボランティアプログラムの企画、運営に携わっています。チャリティアパレルブランドを立ち上げるなど、精力的に活動するKikiさんに、活動のファーストアクションなどについて聞いてみました。

Kikiを知る5つの質問

Q1. いま、力を入れて取り組んでいることを教えてください。

“国際協力をより身近に”をコンセプトに掲げる、チャリティーアパレルブランド『cosmos』を運営しています。チャリティーTシャツのデザインと販売をしていて、売り上げは、海外のNGOなどに寄付をしています。最近は発信活動にも力を入れていて、毎週月曜日に『#3分でわかる国際問題』というコンテンツを投稿しています。ニュースや日常生活では触れることが難しい世界の問題を同世代に届けたい、という思いから始めました。

また、フリーランスのボランティアコーディネーターとしても活動しています。いまはギリシャ・アテネのNGOと協力して、“助ける”という概念じゃなくて、“学ばせてもらう”というテーマで、日本人向けのボランティアプログラムを企画しています」

 

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Q2. 活動を始めたきっかけは?

「母がボランティア活動に積極的な人で、わたしも小さいときから、ユニセフの募金活度をお手伝いしていたことがありました。だから『国際協力』という言葉は身近にずっとあって。

ターニングポイントになったのは、15歳の冬休みに行ったスリランカでの2週間の海外ボランティアです。孤児院でのボランティア活動に参加したのですが、そこで出会った女の子たちから『わたしたちのことをかわいそうって思わないで。いまの人生が幸せだから』と言われて、それがすごく刺さったんです。国際協力に対する概念や海外ボランティアをするときの心の持ちようの大切さに気づかされた気がしました。

それから、自分と同じように国際協力やボランティアを通じて、人生を豊かにできる人を増やしたいと思って、国際協力を身近に感じられる活動を始めました」

Q3. 活動を始めるときに、いちばん最初におこなったファーストアクションは?

「まずは母に相談しました。親友のように、気軽に相談できる関係なんです。

わたしはもともと高校卒業後、ギャップイヤー期間を経て、海外大学に進学する予定だったんですが、大学に行く意味がわからなくなってしまって……。大学に行くよりも、プロジェクトを起こして活動することへの興味が強くなったので、正直な思いを母に伝えました。

そいしたら『面白いね。いいんじゃない?』って言ってくれて、いっしょに構想を考えてくれました。母と話すことで自分の頭の中が整理されたり、新しいアイディアが思いついたりするので、いつも助けられています」

Q4. 活動していく中で、つらいこと、壁に感じること、悩みなどはありますか?

まわりの人、特に大人からの信用を得るのは、やっぱり難しいなと感じます。特に日本だと、10代であることがポジティブにとられるときと、ネガティブに取られるときがあって。

ギャップイヤーという選択したときも、なかなか大変でした。でも海外だと、年齢で見られることってほとんどなくて。一緒にボランティアにプログラムをつくっているNGOの方々も、相手が何歳であっても、対等に接してくれているので、これからもわたしが信じる道を進み続けようと思っています」

Q5. 活動を通して実現させたい未来やビジョンがあれば、教えてください。

国際協力を、誰にとっても身近な存在にしたいです。日本にいると、世界で起きているさまざまな問題にたどり着くのは難しいですよね。だからこそ、もっと多くの人にcosmosの活動を知ってもらって、国際協力について考えるきっかけをつくっていたいと思っています。

また、ひとりでも多くの人に、わたしが企画している海外ボランティアプログラムに参加してもらって、わたしと同じように、人生のターニングポイントになる経験をしてもらえたら嬉しいです」

Kikiのプロフィール

年齢:19歳
所属:チャリティーアパレルブランドcosmos
出身地:千葉県松戸市
趣味:YouTube視聴、食べること、読書、料理、運動
大切にしている言葉:I don’t chase I attract.

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Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya

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Ayuka Moriya

エディター

1999年生まれ、秋田県出身。東京外国語大学 国際社会学部在学時よりライター・エディターとして主にインタビュー記事の執筆、ディレクションに携わる。Steenzでは、2021年ローンチ当初より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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