Steenz Breaking News

自宅に眠っている本が、人と人をつなぐきっかけに。本を介して行われる支援プロジェクトに注目【Steenz Breaking News】

自宅に眠っている本が、人と人をつなぐきっかけに。本を介して行われる支援プロジェクトに注目【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、本のリユースを生かした取り組みについてご紹介します。

旭化成ホームズが「BORIKI絵本リユースプロジェクト」を始動

旭化成グループの受託メーカー・旭化成ホームズは、2023年10月16日から「BORIKI絵本リユースプロジェクト」を開始しました。これは、旭化成ホームズが運営する、子育て世帯をターゲットにした住宅の入居者を対象としたサービスである「BORIKIえほん箱」を発展させたものです。

この「BORIKIえほん箱」は、賃貸住宅の中庭倉庫に、10冊の絵本が入ったボックスを設置し、3か月ごとに絵本の内容を更新しながら貸し出すシステム。絵本を通した、親と子や、入居者同士のコミュニケーション活性化を目的に始まったもので、これまでに135冊もの絵本を届けてきました。

「BORIKI絵本リユースプロジェクト」とは

このサービスを発展させたのが、「BORIKI絵本リユースプロジェクト」。その名のとおり、不要になったものを、廃棄するのではなく、必要な人に届けるなどして繰り返し使う「リユース」の考え方が新たに取り入れられています。このプロジェクトでは、旭化成ホームズのグループ社員を対象に、自宅に眠っている絵本の寄付を募って、600冊を集める予定です。

絵本の廃棄量削減にもつながますし、本を提供する社員の「置き場に困っていた」「思い入れがあって処分できなかった」といった問題も同時に解消できます。また、絵本を楽しむ側も、信頼できる企業からの提供品ということで、安心して利用できるでしょう。

絵本の持ち主からのメッセージも

また、「BORIKI絵本リユースプロジェクト」で提供される絵本には、メッセージカードが添えられています。ここには、贈った人の絵本との思い出や、受け取ってくれた人に伝えたいことなどが書かれています。誰かの思いがのることで、本を選ぶ楽しみがさらに増すかもしれません。

このプロジェクトでは、絵本の廃棄量削減に加えて、コミュニケーションの活性化、子育てサポート、本の良さを次世代に伝える役割など、さまざまなメリットを生み出すことが期待されています。

本が生きづらさを抱える人たちの支援につながる取り組みも

本による支援の輪は、日本各地でも広まっています。そのひとつが、株式会社ノースフィールドが運営する、寄付買い取りサービス「tetote」です。

利用方法はとてもシンプルで、使わなくなった本やCD、ゲーム機などを専用のボックスに入れて運営に送ります。その後、査定されて買取金額が確定すると、そのお金が子どもたちのために活動している団体に寄付されるのです。

買い取った製品は、再販したり、就労支援施設に無償で提供したりしています。また、障がいをもつ方への就労支援として、査定作業の一部を、障がい者の方にお願いしているそうです。

読まなくなった本の使い道、考えてみよう

時間の流れによって読まれなったり、保管場所に困ったりなど、さまざまな理由によって、手放されることの多い本。しかし、簡単に「捨てる」という選択をしてしまうと、廃棄処分となって環境への負荷がかかりますし、まだまだ誰かのためになる本の魅力が消えてしまうのも、残念なことですよね。

今回の記事で紹介したサービスのように、まだまだ楽しむことができうる「本の有効活用」を検討してみてはどうでしょうか。

Text:Yuki Tsuruda

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Yuki Tsuruda

ライター

鹿児島県在住のフリーライター。販売職や事務職を経験後、2020年5月からフリーランスのライターへ。執筆ジャンルは、ものづくりやSDGsなど。

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