Teen's Snapshots

難聴であることを個性に、作品を創作するアーティスト。耳が聞こえない人が生きやすい世界をつくりたい【高橋コナツ・19歳】

難聴であることを個性に、作品を創作するアーティスト。耳が聞こえない人が生きやすい世界をつくりたい【高橋コナツ・19歳】

「気になる10代名鑑」の551人目は、高橋コナツさん(19)。生まれつき耳が聞こえないというバッググラウンドをもとに、創作活動をしています。最近はひたすら顔を描く挑戦しているという高橋さんに、創作をする中での困難や、作品を通して伝えたいメッセージについて、聞いてみました。

高橋コナツを知るための5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください。

次の春から、陶芸を専門に学ぶ予定ではありますが、絵・写真・文章・服・立体の区別をなくして、新たな表現を生み出そうと考えています。自分のことをI(アイ)と呼んでいるんですが、Iは耳が生まれつき聞こえづらくて、その体験が創作のベースとなっています。

以前は写真に力を入れていて、中学3年生のときは、若手アーティストが参加する『学展』で入賞しました」

Q2. どんな作品を作っていますか?

最近は、顔をひたすら描いています。顔というのは、世の中に80億も存在するから無限であるし、ひとつとしてかぶる顔はないから。

生きているうちに顔を全部描ききれないけれど、シンプルな線画でも、80億人もの顔が描けるということを証明したい。顔を描くものを、一生の挑戦にしていきたいです」

Q3. 創作を始めたきっかけはありますか?

小学校から自由に学ばせてもらえる学校に通っていたので、ずっと好きなものを好きなようにつくってきました。小5のときはバスキアに憧れて、絵も似たようなテーストだったし、その容貌を真似てドレッドヘアにしたこともあります。

陶芸を始めたのは、父が陶芸関係の仕事をしていた影響で、小さいころからずっと粘土を触っていたことが大きいです。丸いものからお皿に変わるっていうのが、なんだかとても面白くて。これまで、服づくりとかもしてきたけれど、やっぱり粘土を使ってつくるってなかなかできるものじゃないから、最終的に陶芸を選びました」

Q4. 創作をする中で、つらいことはありましたか?

「コロナ禍で、マスクで口を隠されて生活するのがつらかったです。

が聞こえないので、口の形を読み取って、相手の言っていることを聞き取っていたのですが、それができなくなって……。それがすごくストレスになって、一時期は学校へ登校することができなくなったんです。そのとき、目と鼻と耳がない、口だけを強調した作品をつくったんです」

Q5. 今後の展望を教えてください。

「陶芸家としては、自分の文章を載せたお皿をつくりたいです。

根底にあるのは、もっと耳が聞こえない人たちが暮らしやすい環境にしたいという思い。例えば、電話の代わりにメールにしてもらうとか、どこでも字幕が流れるようになったりとか。だから創作を通して、耳が聞こえない人にとって、文字がいかに大切かということを伝えていきたいんです。

それ以外にも、男も女もいる、性別がはっきりわからないIは、“子どもを産んで家事をするのが女の人生”みたいな価値観を無くしたい。みんな、もっと自由な恋愛をしていいんだっていうことを伝えていきたいです」

高橋コナツのプロフィール

年齢:19歳
出身地:東京都渋谷区
趣味:絵
特技:豚肉がどこのスーパーなのかわかること
大切にしている言葉:言力(Iの中での意味は、言う力が果てしなく続くこと)

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Photo:Eri Miura
Text:Atsuko Arahata

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