
タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは「お財布」について。ここ数年で、クレジットカードの所持年齢の引き下げや、QRコード決済サービスの充実など、お財布を取り巻く環境も大きく変わりました。そもそも現金を持ち歩かない……なんていう人も増多いですが、いまを生きる10代は、普段、どんなお財布を持ち歩いているのでしょうか? 使っているお財布を見せてもらいつつ、リアルなお財布事情について、4人のティーンに聞いてみました。
1. 川﨑 万緒さん「小さいバッグを持つことが多いので、お財布は四つ折りタイプがマスト」

19歳。新潟県出身。現在は、文化服装学院でインダストリアルマーチャンダイジングを専攻。
「小さいバッグを持つことが多いので、四つ折りタイプがマストです。ハイブランドのお財布は憧れはあるど、まだ手が出せなくて、ちょっとでも高級感のある素材を選びました。いまのお財布は、私の好きなブルーグリーンの、CHARLES & KEITHのもの。基本はキャッシュレス決済しかしないので、現金は、多くても5,000円くらいしか持ち歩いていないですね」
2. 渕上 駿介さん「小銭の取り出しやすい、シンプルなお財布を使っています」

18歳。慶應義塾大学環境情報学部に在学する傍ら、映像作家として、エモーショナルな映像をつくる。
「お財布は、ブラックのシンプルなデザインのものを使用しています。特にブランド物ではないですが、コンパクトで持ち運びがしやすいところと、小銭をわりと持ち歩くことが多いので、小銭がすぐ取り出せるところがお気に入りです」
3. 加藤 海凪さん「小さめのお財布を使っています。憧れはIL BISONTE!」

18歳。知的障がいを持つ人のファッション改革に挑戦する「SAFEID」プロジェクト発起人。
「いま使っているお財布は、GUで購入したもの。プチプラにしてはかわいいし、割と高く見えるので、お気に入りです。友達にも『かわいいね』と言ってもらったことがあります。たしか、1,000円くらいで購入しました。
次はIL BISONTE(イル ビゾンテ)のお財布が欲しくて、いまはそのために貯金しているんです。シンプルなのにおしゃれだし、素材もいい革を使っていて丈夫だし、使っている間に味が出る感じに憧れています。財布を買うときのこだわりは大きさですね。普段小さいカバンを使うので、ふたつ折りのものをよく使っています」
4. 小野 凪さん「機能性よりも、カラフルなデザイン、見た目に魅力を感じて使っています」

19歳。ギターをメインに、音楽の創作にのめり込む。バンド『###(The)Hash』、アートグループ『Hands on moon』に所属。

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「カラフルな柄のパターンが入った財布を使っています。とにかく見た目のデザインがかわいくて、気に入っています。機能性に関しては、正直、特別めちゃくちゃ使いやすいというわけではないのですが、コンパクトで持ち歩きはしやすいです」
やはり10代らしく、現金やカード類は少なめで、小銭や最低限のカードが入れるぐらいの、コンパクトな財布が支持されていることがわかりました。とはいえ、今回は全員、お財布を持ち歩いていました。キャッシュレス決済が普及しているとはいえ、現金しか使えないお店もまだあり、それぞれがお気に入りを持っていましたね。
Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya