「気になる10代名鑑」の537人目は、キヨトカナさん(19)。法政大学の学生で構成する『ホーセーイノベーションクラブ』で、主にファッションをテーマとするプロジェクトのオーナーとして、学生や地域の人たちを巻き込みながらイベントを主催しています。自分たちの「やりたい」に素直に向き合っていきたいと話すキヨトさんに、活動するうえで大切にしていることや苦悩について詳しく聞いてみました。
キヨトカナを知る5つの質問
Q1. いま、どんなことに力を入れていますか?
「法政大学の多摩キャンパスに通う学生で構成されている『ホーセーイノベーションクラブ』という学生プロジェクトの活動に力を入れて取り組んでいます。『ホーセーイノベーションクラブ』では、『magazine』『ethical』『fashion』『circulation』という4つのプロジェクトテーマがあって、わたしは『fashion』のプロジェクトオーナーとして活動をしてます。
具体的には、キャンパス内で古着交換会やファッションショーなどを行なっています。『多摩キャンパスって何もないよね』なんて言っている学生も多いんですけど、ファッションをきっかけに、大学や大学近隣の地域にも居場所をつくれるように、主にイベント関連の活動に力を入れています」
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Q2. どんなことを大切にして活動していますか?
「『ホーセーイノベーションクラブ』は、学生の”want”を叶えるコミュニティとして活動しています。だから、メンバーのやりたいという思いをカタチにすることはもちろんのこと、どうしたらわたしたちのキャンパスが、自分たちにとって楽しめるような場所になるか、ということを常に意識して、プロジェクト運営を行なっています。
わたしは附属高校から、志望して法政大学の多摩キャンパスに進学したんですが、多摩キャンパスに行くことを『多摩流し』と言われてしまうぐらい、立地や環境にネガティブなイメージを抱いていて……。でもわたしにはとっては、何もないからこそ、いろんなことにチャレンジするのに絶好の環境だと思っています。だからどんな企画も、わたしたちがやりたいことを起点にすることを大切にしています」
Q3. 活動を通じて、印象的だった出会いがあれば、教えてください。
「昨年参加した『ホーセーイノベーションクラブ』のイベントがきっかけで、大学近隣の地域の方との関わりをもつことができました。
特に、わたしが初めて企画の最初から最後まで担当したイベントでは、一回きりのイベントから『こんな場所がずっとあったらいいよね』というコミュニケーションから、定期的に地域の方や学生が交わるコミュニティが生まれました。地域のみなさんも、若者が何か新しいことをやるらしいよ、と応援してくれる温かみがあって。それも、多摩キャンパス周辺の魅力だと感じています」
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Q4. 活動していく中で、つらいこと、壁に感じること、悩みなどはありますか?
「やりたいことを実現するためまでの事務的なタスクをこなすことの難しさを感じています。
1年生のときは、イベントをやるにしても、開催するまでの地域や大学とのやりとりや事務的な手続きは、全部先輩たちがやってくれていたのですが、2年生になって、ましてプロジェクトオーナーとして活動を率いる立場になると、やりたいことをやるために必要な地味なタスクもたくさんあって……。
そういったタスクばかりに時間は取られたくないけど、どうしても時間がかかってしまうことも多く、マネジメントすることの大変さを日々感じています」
Q5. 今後の展望は?
「『ホーセーイノベーションクラブ』のメンバーとして活動できる期間も限られているので、まだまだやりたいと思っているイベントをカタチにしていきたいです。地域はもちろん、他の大学の学生も巻き込んだイベントもやってみたいです。
将来的なことはまだ考え中ですが、ファッションやスタイリング、デザインすることなど手を動かすことが好きなので、そういった活動にもチャレンジしてみたいなと思っています」
キヨトカナのプロフィール
年齢:19歳
出身地:神奈川県厚木市
所属:法政大学多摩キャンパス、ホーセーイノベーションクラブ
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Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya