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アート作品としても成り立つデザインを手掛けたい!“シンプル”と“余白”をテーマに創作をするアーティスト【k_brush・19歳】

アート作品としても成り立つデザインを手掛けたい!“シンプル”と“余白”をテーマに創作をするアーティスト【k_brush・19歳】

「気になる10代名鑑」の531人目は、k_brushケーブラッシュさん(19)。美大の進学をめざして浪人中で、たくさんの課題に取り組みながらも、並行して個人の創作活動を行っています。将来はアート作品としても成り立つような仕事を手掛けるデザイナーになりたいというk_brushさんに、創作を始めたきっかけや将来の展望についてお聞きしました。

k_brushの活動を知る5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください。

「美大受験に向けて、予備校に通っています。日々、予備校で与えられる課題に、どのように自分らしく、納得のいく作品で応えられるかを考えています。予備校なので、最終的には評価がつけられるのですが、点数を狙うのではなく、自分が美しいと思うもの、つくりたいと思うものを優先させています。

僕の作品はよく『特殊だね』って言われるのですが、現役で受験したときには、評価を受けやすさを意識しすぎていて、個性をなくした創作をしてしまったこともあったんです。だけど、やっぱり自分の好きなものじゃないと、楽しく活動はできないなって気づいて。そこからは『人に好かれるより自分に好かれることを』という言葉をモットーに、作品のなかで自我を表現するようにしています。

それと、僕は感覚過敏をもっていて、とくに聴覚過敏という症状が強いんです。中学生のときに精神的に弱ってしまった時期があって、そこから不快感として強く現われるようになりました。だけど、症状がわかって少ししたころから、“これはアイデンティティで、誰しもがもっている個性のひとつなんだ”と考えられるようになりました。苦労することもあるけど、他の人には感じ取ることができない世界を、作品に生かすことができればと思っています

Q2. 活動するうえで大切にしていることは?

普段の作品づくりでは、“シンプル”と“余白”をメインテーマに制作しています。画面のなかに含まれる要素が少ないほど、より洗練された美しいものが生まれると思っていて。その美しさが余白という空間でどのように生きてくれるのかを楽しみながら、制作しています。

抽象画の制作では“人のもつ感覚”をテーマとして掲げています。聴覚過敏によって聞こえる電流の音や、自分がものを触ったときに得た感覚などを、視覚的に表現しているんです。言葉では『ざらざらしている』とか『つるつるしている』というふうに説明される感覚を、視覚で表現するとどうなるのか、ということをやっているんです」

 

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Q3. 活動を始めたきっかけは?

「小さいころから絵を描いたり、工作をしたりするのが好きで、物心がついたときには、自然とお絵描きをするようになっていました。それと昔から特撮作品が好きで、よく作中に出てくるアイテムを使って、想像のなかで遊んだり、自分だけのアイテムを想像したりしていたのも、いまの創作活動につながっているのかなと思います。 

また、ずっと絵を描いていたこともあって、学校の図工や美術の作品が賞に選ばれることもあって、それが創作活動への楽しさにつながった部分もあります。 吹奏楽部に所属していたときに、演奏会のチラシ制作を担当して、友人や保護者から、たくさんの反響をもらいました。吹奏楽部のチラシは音符や楽器がモチーフになりがちですが、僕は演奏会のメインの曲を視覚的に表現してみたんです。

家庭も創作活動に対して積極的な家庭で、一緒に楽しんでくれたのは非常に大きかったです。親戚に芸術活動をやっている人が多かったんです。母も服飾をやっていて、刺しゅうなどの手作業を見ていたことも、きっかけのひとつです」

Q4. 創作をするなかで、壁に感じることがあれば教えてください

「自分の創作は、まだこれといって多くの人に見ていただいたりするほど有名なものではないし、まわりの人からは”特殊”といわれるようなものばかりなので、最初のうちは理解されない状況がつらかったです。でも、創作をするうえで、人の好き嫌いというものは避けられないから、乗り越えないといけないと思っています。

また、追い求めているものを形にできない力不足も、苦悩のひとつですね。好きな作品を制作しているとはいえ、本当につくりたいもののは、アイディアが出てくるまで時間がかかることもあるし、思うように作品を生んであげられないのは、すごく悔しい。だけど、納得いく作品をつく上げるには経験が不可欠。場数を踏めば、経験が実力になってついてくるはずと考えて、毎回自分と闘っています」

 

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Q5. 将来の展望について教えてください

グラフィックデザイナーを志しています。たくさんの人に注目されるために、商業的・工業的にデザインされたものはこの世界にはたくさんありますが、アートとしても成立するようなデザインを手掛けたいんです。機能性を重視するだけではなく、美術館に飾っても『美しいな、素敵だな』って思ってもらえるものを生み出したい。なので、デザイナーとして仕事を受けつつ、その仕事のなかに、美しさも表現できるアート的なデザイナーになりたいです。

自分の求める美しさをより多くの人と共有できるようになれたらなと思っています」

k_brushのプロフィール

年齢:19歳
出身地:東京都千代田区
所属:御茶ノ水美術学院 デザイン科 芸大デザイン昼間
趣味:音楽、特撮作品、写真、美術館めぐり、歌、ゲーム
特技:異常な聴力を使ったいろんなこと
大切にしている言葉:戦いってのは、ノリのいい方が勝つんだよ(仮面ライダー電王のモモタロス)

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Photo:Eri Miura
Text:Kanon Yoshizumi 

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Kanon Yoshizumi

ライター

2004年生まれ、東京都出身。上智大学文学部在学中。麵処巡りと都内の美術館、有名建築の見学が最近の趣味。Steenzでは、2023年6月より「気になる10代名鑑」のインタビュー記事の制作に関わる。

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