「気になる10代名鑑」の523人目は、ハラマサトシさん(18)。美大に通いながら、アナログ、デジタルの技法問わず、自分だけの表現を生み出すためにチャレンジしています。専攻はグラフィックデザインながらも、絵を描き続けていくことは大切にしたいと話すハラマサトシさんに、創作活動のインスピレーションや原動力、今後の目標について聞いてみました。
ハラマサトシを知る5つの質問
Q1. いま、どんなことに力を入れていますか?
「美大に通っていて、作品づくりに力を入れて取り組んでいます。大事にしていることは、直感的に浮かんだイメージや空気感をそのまま表すこと。まだ自分の作品における社会的や感情的なテーマは定まっていないのですが、いろんな表現技法を試しながら、視覚的な良さや面白さを探求するようにしています。
最近はデジタルで始めた表現をアナログの作業と融合させることや、CGモデリングなどにもチャレンジしています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「家族の影響で、小さいころからずっと絵を描くことが好きで、小学校5年生から画塾に通っていました。ずっと美術の世界で有名になりたい思いがあったので、大学は迷わず美大に進学しました。
それまでは絵を描くことが多かったのですが、大学ではグラフィックデザインを専攻しています。グラフィックデザインの世界を知ってから、絵そのものの表現だけではなく、文字の大切さに気付かされることが増えて。美術の世界の奥深さと同時に、難しさを感じることも増えました」
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Q3. 影響を受けた人や作品などがあれば、教えてください。
「絵だけじゃなく、言葉や写真、映像、音楽などいろんなことに興味があるので、いろんなものから影響を受けていると思います。ダリ、カラヴァッジョなど西洋の画家や、『AKIRA』の大友克洋さん、『セクシーロボット』シリーズで有名なイラストレーターの空山基さんなどから、特に影響を受けていますね。
また、ゲームやインターネットなどのカルチャーも好きです。中でも『NINTENDO 64』の世界観が大好き。最近、デジタルとアナログの融合表現にチャレンジし始めたのも、ゲーム独特の世界観や3D表現を再構築してみたくなったからなんです」
Q4. 印象的だった出会いはありますか?
「自分と似た感性の人や、カッコイイ作品をつくってる人との出会いです。予備校で出会うこともあったし、インターネットを通じて出会うこともありました。刺激を受けるのと当時に、負けていられないなという気持ちが湧き上がって、次の創作活動へのエンジンになっています」
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Q5. 今後の展望は?
「これまで展示をしたことがないので、友達といっしょにグループ展をやってみたいと思っています。ただ最近は、大学の課題に追われて、なかなか自分の納得がいく作品づくりをする時間をとれていなくて……。だから、まずは作品づくりに向き合う時間をつくるところから始めたいです。
いまはさまざまな表現を試行錯誤しながら、自分が表現したいことを表現できるような技術を身につけて、いずれはアーティストとして有名なるという夢を叶えていきたいです」
ハラマサトシのプロフィール
年齢:18歳
所属:多摩美術大学
出身地:山梨県
趣味:絵を描くこと
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Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya