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2023年10月16日世界食料デー、テーマは「水」。水資源ついて考えてみない?【Steenz Breaking News】

2023年10月16日世界食料デー、テーマは「水」。水資源ついて考えてみない?【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、10月16日の世界食料デーについてご紹介します。

10月16日は「世界食料デー」

1981年から始まった「世界食糧デー」は、世界中の食料問題を考えるために国連が制定したもの。世界中の栄養不良や飢餓、極度の貧困を解決することを目的に、ひとりひとりが協力して、「すべての人に食料を」という重要な基本的人権を現実のものにするための想いが込められています。

またこの日は、国際連合食糧農業機関(FAO)の創設記念日でもあります。FAOでは、世界の食糧生産と分配の改善、生活向上を通して、飢餓の撲滅を達成することを目的としています。このFAOが発表した2023年の世界食料デーのテーマは「水は命の源・食の源 誰一人取り残さない」というもの。限られた水資源について考える1日としています。

水が自由に使えるって実はスゴイこと

日本で暮らしていると、島国であることや衛生設備が普及していることなどから、水資源の有り難みになかなか気がつかないかもしれません。蛇口をひねれば水道水が出てきて、その水が安全に飲める……これが当たり前になっていますが、実はすごいことなんです。

世界では多くの人が、いまも水不足により苦しんでいます。FAOによると、水不足の国に住む人は24億人といわれており、世界人口、約80億4500万人のうち、約3割にあたります。そしてそのほとんどが、小規模農家、女性、先住民、難民など、社会的立場の弱い人です。

水不足に陥る原因は、国や地域によりさまざまですが、急激な人口増加や都市化、気候変動などが挙げられます。経済が発展することによって、街並みがきれいになる一方で、水道設備が整っていないというケースもあるのです。また、水不足が紛争の原因になる可能性も高く、実際にアフリカのナイル川などでは、水資源の利用が争いの火種となっています。

水不足、飢餓、フードロスについて考えてみない?

生きていくためには、水も食料も必要です。世界食料デーは10月16日ですが、日本では10月の1か月間を「世界食料デー月間」としており、世界食料デーに合わせたキャンペーンも開催されています。

例えば、国連世界食糧計画(国連WFP)では、2023年9月29日(金)〜10月31日(日)まで「#ごちそうさまチャレンジ」を実施。フードロス削減のアクションをSNSでハッシュタグ「#ごちそうさまチャレンジ」を付けて投稿すると、途上国の子どもたち5人分の学校給食が支援される仕組みです。完食後の写真や料理の写真、レシピなど、さまざまな投稿が対象で、文字だけでもOKとのこと。これなら気軽にできそうですね。

「世界食糧デー」をきかっけに、世界の現状を知り、自分にできることは何かを考えて、行動してみませんか?

Reference:
国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所「10月16日 世界食料デー(World Food Day)」
国連WFP「#ごちそうさまチャレンジ2023」

Text:Tommy

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Tommy

ライター

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