「気になる10代名鑑」の528人目は、Chemy Olivineさん(19)。ステイホーム期間での新しい挑戦としてEDMの作曲を始め、現在はプログレッシブハウスというジャンルで音楽をつくり続けています。「エモい音楽を届けたい!」と、哀しみをテーマにした音づくりに取り組むChemy Olivineさんに、活動の原点や今後の展望を聞いてみました。
Chemy Olivineの活動を知る5つの質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「ダンスミュージックのジャンルのひとつである、プログレッシブハウスの作曲活動をしています。
メロディラインを前面に押し出したキラキラしたサウンドに、ハウス特有の四つ打ちドラムが基本的になっているミュージックなんです。日本では特に人気が高いジャンルで、その中で僕らしいミュージックを奏でられるよう、日々模索しています。他には、自分の好きな曲のRemixをつくって、投稿をしています。イギリス・オランダの海外レーベルからのリリースにも挑戦していて、現在70カ国以上の国で楽曲を聴いていただけています。
大事にしているのは『エモさ』です。哀しみという感情がいちばんエモーショナルだという感覚が自分の中にあるので、曲調の中に哀愁が宿ることをイメージして、作曲しています」
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「本当に暇なステイホームを過ごしていて、何かしなきゃ……と思ったのがきっかけです。小学生の後半あたりから、RedfooやAlan Walkerといったアーティストが好きだったので、DTMをやってみようかなと思って、『Fl Studio』という音楽ソフトの体験版をダウンロードしてみたんです。当時は音楽理論もほとんどわかっていなかったので、手探りで進めていきました。
自分が気に入っている既存の曲でも、聴き込んでいくうちに『ここは自分だったらこうするかも!』と思うポイントが出てくることがあるんです。だから自分で作曲するときは、それを叶えて、完全に自分好みなものを形にできる。そういう自由なところが楽しく、どんどんハマっていきました」
Q3. これまでの活動の中で、壁に感じることはありますか?
「プログレッシブハウス自体は、パターンが出尽くしているので、その中で自分独自のアイディアをもって曲をつくれるかを意識するのは、とても大変です。同世代や下の世代で活躍しているプロデューサーが増えてきていることも、つい気にしてしまいますね。
とはいえ、自分らしい音楽を探していくのは楽しくもあります。僕がテーマにしている『エモさ』を貫いて、やわらかい音やメロディラインを織り交ぜた表現で、他のプロデューサーとの差別化をしたいなと思っています。
他にないような、新しいリミックスにも挑戦して、独創性を高めていきたいです。最近、よくやっているのは、K-POPのオリジナルリミックスです。K-POPはキャッチーなメロディラインがあるし、ひとつひとつの音の質も良くて、強さを感じています。世界的にK-POPの市場は大きくなっていますし、これからも強化したいと思っていますね」
Q4. 創作のなかで、影響を受けている人や作品はありますか?
「日本人DJ /ProducerのFancy Floss に影響を受けています。
作曲を始める前なんですけど、たまたまTwitterをみていたら、Aviciiの『Heaven』のFancy Flossさんのリミックスが流れてきて、完全に心をつかまれてしまって。こんな曲を作ってみたいなと思わされるとともに、プログレッシブハウスというジャンルにハマるきっかけにもなりました。メロディラインの美しさや使っている音が、僕の好みですごく刺さります。僕の音楽の原点であり頂点なので、いつか追いつきたい目標です」
Q5. 今後の展望について教えてください。
「これまで通り、自分の音楽を追求して、国内外のプログレッシブハウスシーンの復活の火付け役のような存在になりたいです。
いままでは、あまり面に出る活動はしてこなかったんですけど、今年からはDJとして活動する機会もありそうなので、いつか、海外プロデューサーの方と一緒に競演したり、作品をつくってみたいです」
Chemy Olivineのプロフィール
年齢:19歳
出身地:千葉県
所属: 中央大学
趣味:作曲、ポーカー、野球観戦
特技:野球
大切にしている言葉:置かれた場所で咲きなさい
Chemy OlivineのSNS
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来週月曜日5/23にHarmor Recordsより新曲”Secrets”をリリースします!
この曲はイギリスの女性ボーカリストAnnaとのコラボ楽曲になっています!
また、レーベルのHarmorはHardwellやYves Vといった有名DJからのサポートを受けるレーベルです!是非楽しみにして頂けると嬉しいです🙇♂️ pic.twitter.com/7Cbm2fAeoJ
— Chemy Olivine (@Chemy_Olivine) May 16, 2022
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Photo:Eri Miura
Text:Chihiro Bandome