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高校生3ピースバンド・ココラシカが新曲『恋よ、踊り出せ』をリリース。軽快なラブソングに乗せて、彼らが同世代に伝えたいメッセージとは?

高校生3ピースバンド・ココラシカが新曲『恋よ、踊り出せ』をリリース。軽快なラブソングに乗せて、彼らが同世代に伝えたいメッセージとは?

Steenzでも度々特集を行ってきた、“00年代生まれによる、00年代のための音楽プロジェクト”『from00』。今回は、このプロジェクトから10月4日に楽曲をリリースした3ピースバンド、ココラシカが登場してくれました。以前、期待の高校生バンドとしてSteenzでも取材を行ったココラシカですが、今回はプロジェクトや新曲『恋よ、踊り出せ』に込めた想いを、バンドで作詞、作曲を手掛ける江藤幸希さんにお話していただきました。

真剣に向き合ったからこそ、意見がぶつかることもあった

ーさっそくですが、普段の音楽活動について簡単に教えてください。

「江藤幸希(Vo./Key.)、望月蘭奈(Ba.)、林虎太朗(Dr.)の3人からなるバンド、ココラシカです。『1杯の酔える音楽を』をテーマに、ギターレスの3ピースだからこそ表現できる、自分たちなりの音楽を発信しています。

同じ高校の軽音楽部のなかから、音楽に対する熱量や方向性が近いメンバーで結成したバンドで、これまで、たくさんの人に音楽を届けるために、積極的にライブ活動などを行ってきました」

ーでは今回のプロジェクト「from00」に参加したわけは?

「いちばんの理由は好奇心でした。僕たちは高校3年生で受験を控えているということもあって……。正直、参加するか少し悩んだんです。でも、第三者と協力して曲を作ったことはなかったし、なにより楽しそうだと思ったので参加を決めました」

ー今回、同世代のクリエイターがA&Rとして楽曲制作に参加したんですよね。いかがでした?

「年齢も近いので接しやすかったし、楽しく制作が出来ました。

今回は、聴いてくれる人に自分たちのメッセージを伝えつつも、ただ伝えるだけじゃなくて、寄り添えるような楽曲を作りたいというこだわりがあったんです。そのために、何度も話し合いを重ねました。だからこそ、ときには意見が対立しちゃうこともあったんですが……。それも、僕たちとA&Rの渡辺青さんがお互いに真剣に制作と向き合っていたからこそだと思うし、作品をブラッシュアップするうえで必要なことだったなと、今になって思います」

ー今回の活動のなかで、印象的なエピソードはありましたか?

「僕たちは今までMVを撮ったことがなかったのでMV撮影は印象的でした。朝から千葉県内の色々なところを巡って撮影したのも新鮮だったし、なにより撮影チームの方々が温かく接して下さって、本当に幸せな時間を過ごせました」

ーこのプロジェクトを通して、音楽活動に対する意識や考え方などに何か変化はありましたか?

「制作に対する意識は変わりましたね。

今までは、時間をかければかけるほど納得のいく作品を作れないことが多かったんです。だからわりとタイトなスケジュール感で制作をしてきて。でも今回、何日もかけて歌詞の1フレーズを考え直したり、日にちをまたいで納得のいくまでレコーディングをしたり、今までにないほど制作に時間をかけて。最終的に、満足度の高い作品を作ることができたんです。考え抜いたその先で、さらに納得のいくような作品と出会えるということを教えていただきました」

平成の若者たちから見出した、同世代に伝えたいメッセージ

ーでは、今回の楽曲『恋よ、踊り出せ』について聞かせてください。まず、楽曲テーマとして「アナログな青春」が提示されたんですよね。率直な感想は?

「なかなか難しいテーマだなと思いました。

アナログというワードにちなんで『平成の空気感を表現してほしい』というお話もいただいたんですが、僕らにあるのは平成後期の記憶だけ。『アナログな青春』が送られていたであろう時代は全く経験してないんです。だから、その時代を想像することしかできなくて。でも、考えを深めていくうちに僕自身も『アナログな青春』を少し体験できたような気持ちなってきて。『この気持ちを曲で伝えたい!』という想いが次第に強くなりました」

ーズバリ、どんな楽曲が出来上がりました?

「同世代の人たちに向けた『もっと素直に自分らしく生きてもいいんじゃない?』というメッセージをラブソングに落とし込みました。

というのも、テーマを自分なりに解釈するために、平成初期の楽曲や文学作品にたくさん触れたんです。そうしたら、当時青春を送っていた若者たちは、素直で純粋な気持ちを多く口にしている印象を抱いて。それとは逆に、現代は便利で生活しやすくなった分、余計なコミュニケーションがどんどん省かれていることにも気がついたんです。それに寂しさを感じて、今回の楽曲を作りました。

曲調は、70年代や80年代のシティポップを参考にしています。あまり重く捉えすぎず、心を軽くして踊ってもらえたら凄く嬉しいですね」

ーとくにこだわったポイント、注目してほしいところがあれば教えてください。

「当時のシティポップの要素を取り入れながら、いかに同世代の方々が聴きやすいキャッチーな曲にできるか、というところにこだわりました。今は音楽を簡単に聴くことができるぶん、飽きられてしまうことも多いと感じていて。飽きない曲を作るためにたくさん悩んだけど、A&Rの方と何度もミーティングして目標以上の曲が作れたと思います!」

ー最後に、どんなシチュエーションでこの楽曲を聴いてほしいですか?

「もし恋愛をしていたら、その人に想いを寄せながら聞いて欲しいです。していなくても、夜道を歩いてるとき、ドライブしてるとき、心を踊らせながら聞いてみて欲しいです」

ーありがとうございました!

「恋よ、踊り出せ」from00 feat. ココラシカ 配信情報

「恋よ、踊り出せ」
Listen to content by from00 feat. ココラシカ.
https://from00.lnk.to/koiyoodoridase

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from00 配信情報

9月27日リリース 「晩夏のはなし」from00 feat. 柴田 悠来
9月27日リリース 「君の口ずさむ詩」from00 feat. 深夜枠
10月4日リリース 「恋よ、踊り出せ」from00 feat. ココラシカ
10月4日リリース 「半心浴days」from00 feat. かしむ
10月11日リリース 「ダーウィンに告ぐ」from00 feat. The Bee’s Knees
10月11日リリース 「ANOTOPIA」from00 feat. ikarun
10月18日リリース 「変わる」from00 feat. 大本悦司
10月18日リリース 「煙る、倒影の」from00 feat. 涼井夕映

10月25日リリース アルバム(スクランブル)/from00
M1「晩夏のはなし」from00 feat. 柴田 悠来
M2「君の口ずさむ詩」from00 feat. 深夜枠
M3「恋よ、踊りだせ」from00 feat. ココラシカ
M4「ダーウィンに告ぐ」from00 feat. The Bee’s Knees
M5「半心浴days」from00 feat. かしむ
M6「変わる」from00 feat. 大本悦司
M7「ANOTOPIA」from00 feat. ikarun
M8「煙る、倒影の」from00 feat. 涼井夕映

Photo:Kana Tarumi
Text:Yui Kato

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