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生物の生命の価値を人間の生命の価値に近づけたい。生物を愛する環境活動家【芳野咲蘭・18歳】

生物の生命の価値を人間の生命の価値に近づけたい。生物を愛する環境活動家【芳野咲蘭・18歳】

「気になる10代名鑑」の518人目は、芳野咲蘭さくらさん(18)。大好きな生物や自然についての問題を解決するために、大学で詳しく学びながら、行動をおこしています。「生物の生命の価値を人間の生命の価値に近づけたい」と語る芳野さんに、活動をはじめたきっかけや今後の展望について、詳しく聞いてみました。

芳野咲蘭を知る5つの質問

Q1. いまいちばん力を注いでいる活動は?

湘南の海でビーチクリーンを行ったり、『アースデイ東京ユース』(EDY)という団体に所属して、イベントを開催したりしています。

わたしは自然や生物が大好きで、マイクロプラスチックの問題や生態系の破壊など、自然や生き物を取り巻くさまざまな問題を解決したいと思っています。身近なところから少しでも行動を起こしていこうと思って、ビーチクリーンをするようになりました。『Nagareboshi』という団体で、イベントとして清掃活動をすることもあるし、個人でもするようになりました」

 

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Q2. 活動を始めたきっかけは?

「小さいときから、生き物が大好きで、水族館や動物園によく行っていたんです。水族館に体験学習で訪れたときに、ウミガメがレジ袋を食べてしまうことを知りました。人間の生活が野生動物の生活を脅かしていると知って、ショックを受けて……。

そういう小さなことが積み重なって、ずっと環境問題には興味をもっていて。ちょうど高校1年のとき、日本で『SDGs』という言葉が使われはじめて、受け身でいるだけじゃなく、自分でできることをしていきたいと思って、活動を始めました」

Q3. 課題に対するアクションの、最初の一歩目は?

鎌倉・由比ヶ浜海岸で開催されたビーチクリーンイベントに参加しました。Instagramでそのイベントを見つけて、いつか参加してみたい!と思っていたイベントだったんです。初めての環境活動はすごく楽しかったし、尊敬できる人にも出会えて。

そのイベントは無くなってしまったんですけど、その人とはいまでも連絡を取っていて、イベントをするときのアドバイスをいただいたりしています」

Q4. 影響を受けた人はいますか?

高校で3年間、担任をしてくれた先生です。わたしは高校受験で大きな挫折を経験して、自分にできることなんて何もないんじゃないかと思ってしまった時期があって……。でも先生が、『若いうちからたくさん経験して、たくさん失敗してください』と言ってくれたんです。

その言葉を聞いてから、失敗を恐れずにいろんなことに挑戦することができるようになったので、いまのわたしを形づくってくれた存在です」

Q5. 今後の展望は?

生物が暮らすうえで、助けになる人間になりたいというのが、人生の大きな目標です。そのためにいまは『すべての生物の生命の価値を、人間の生命の価値に近づける』ことを目標にしています。いままでの生物の命は、動物実験のために生まれた生物がいたり、すごく狭いところで飼育されているニワトリなどの動物がいたり……。人間の利益のためだけに生物が使われていて、尊厳が失われているように感じて、それを変えていきたいんです。

まずは、野生生物にアプローチして、少しずつでも意識を変えていけたらと思っています。

あとは、環境活動を遊び感覚でできるようになったらいいなと思っていて。遊びに行くような感覚で、友達や身近な人と環境活動ができるようになるように、まわりをもっと巻き込んで活動していきたいです

 

芳野咲蘭のプロフィール

年齢:18歳
出身地:神奈川県藤沢市
所属:東京農業大学農学部生物資源開発学科、アースデイ東京ユース(EDY)、New Columbus、Nagareboshi
趣味:エンタメ鑑賞、生物観察、抹茶スイーツ巡り、ビーチクリーン
特技:人の長所を見つけること、HIPHOPダンス
大切にしている言葉:忘れるな!常に心に原点を!(僕のヒーローアカデミア)

芳野咲蘭のSNS

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Photo:Eri Miura
Text:Chikiri Kudo

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Chikiri Kudo

ライター

2002年生まれ、宮城県出身。上智大学 文学部新聞学科在学。メディアが社会に与える影響について学ぶ傍ら、コラム記事の執筆やフリーペーパーの制作に携わる。Steenzでは、2023年より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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