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10代の音楽ユニット、深夜枠が新曲『君の口ずさむ詩』をリリース。表現したのは「一瞬だった青春の空間」

10代の音楽ユニット、深夜枠が新曲『君の口ずさむ詩』をリリース。表現したのは「一瞬だった青春の空間」

Steenzでも度々特集を行ってきた、“00年代生まれによる、00年代のための音楽プロジェクト”『from00』。今回は、このプロジェクトから9月27日に新曲をリリースした2人組ユニット「深夜枠」が登場してくれました。ボーカルを務める現役高校生のAmiさん(17)と、ギターやトラックメイクなど、様々な方面からユニットを支えるAyatoさん(19)のおふたりに、プロジェクトや新曲「君の口ずさむ詩」に込めた想いを伺います。

親密に共作をすすめるなかで、新たな制作スタイルが見つかった

さっそくですが、普段の音楽活動について簡単に教えてください。

Ami : 『真夜中ポップ系』というコンセプトを掲げ、楽曲を発信している深夜枠のボーカルAmiです。

Ayato : ギターのAyatoです。基本的に楽曲はAmiとその時々に作りたい音楽を作ろうという意識で制作しています。ただ、深夜枠という名前で活動していることもあって、今まで夜っぽい雰囲気の楽曲をつくることが多くて。だから『真夜中ポップ系』を掲げてます(笑)

今回のプロジェクト「from00」に参加したきっかけは?

Ayato : 新曲をリリースしたばかりで「次はどんな曲を作ろう」と考えていたときにちょうどこのお話をいただいて。明確な理由はなかったけど、純粋に「なんか面白そう」と思ったのでAmiと参加を即決しました。

でも、今までは2人だけで楽曲を作ってきたんです。だから、同年代のA&Rが加わることでこれまでにない音楽が作れるんじゃないかなって、期待感はすごくあって。

実際に同世代のA&Rと活動をしてみてどうでした?

Ayato : A&Rの天方向日葵さんは自分の考えをしっかり持っている方だったので、信頼して一緒に作品を作ることができました。

実は、最初の方はすごく緊張していて。向日葵さんとの打ち合わせの時間前になるとAmiとソワソワしながら待機していたんですけど……(笑)徐々に緊張がほぐれて、2回目にお会いしたときには、友達みたいに仲良くなれました。親密に話し合いを重ねることができたのは、同世代だったからこそだと思います。

A&Rと活動をするなかで印象的なエピソードがあれば教えてください。

Ami : 向日葵さんと連絡を取り合うなかで段々と仲が深まって、最終的にはグループチャットで不思議なやりとりが繰り広げられていたことです。3人独特のノリが生まれました。

Ayato : 僕は、レコーディング時に一生懸命アコースティックギターを録っている間、Amiと向日葵さんが呑気に絵しりとりをしてたことです。「なに遊んでんだ!」って感じでした(笑)。だからAmiのボーカル録りのときに、僕も向日葵さんと絵しりとりをしたけど、僕の絵が下手くそすぎて5分で終わって……(笑)

このプロジェクトを通して、意識や考え方などに何か変化はありましたか?

Ayato : あらかじめ定められた「アナログな青春」というテーマを守りながらも、しっかり人々の心に届く作品を作るということの面白さと難しさを感じました。というのも、深夜枠はこれまでの楽曲もテーマやコンセプトを基に制作するスタイルをとってきたんですが……制作過程でテーマが逸脱することが多々あったんです。でも、それはそれで面白いと思ってそのまま表現してきて。

Ami : そうそう。でも向日葵さんの客観的な意見を聞きながら、テーマからブレてるところを見直すことで、より作品がブラッシュアップされて。そういう曲の作り方もあるんだって発見がありました。

渋谷系サウンドをリファレンスに表現した「一瞬だった青春の空間」

では、今回の新曲「君の口ずさむ詩」について聞かせてください。まず、楽曲テーマとして「アナログな青春」を提示されたときの率直な感想は?

Ami : 私自身、現役高校生というのもあるし、普段表現しようと思っていることと、今回のテーマが近かったので、意外とすんなり受け入れられました。

Ayato : 僕は反対に、このテーマはかなり難しいなあと思いました。ただ単に「アナログ=昔」と捉えるだけじゃ何か足りないし、青春ってそもそもなんだろうと思って。自分にとっての「アナログな青春」をかなり頭の中で考えました。

ズバリ、どんな楽曲が出来上がりましたか?

Ami : 一瞬だった青春の空間を切り取ったような楽曲になりました。当たり前すぎてあまり気に留めることはない日々の景色や会話ほど大切にしたいという想いを描いています。

Ayato : 音作りに関しては「アナログな青春」というテーマを向日葵さんにプレゼンしてもらったとき、平成の空気感も楽曲で表現したいというお話もいただいて。そこで、平成の楽曲をリファレンスにリズム感や音色を作っていきました。たとえば、イントロからBメロにかけてのドラムパターンやリズムはピチカート・ファイヴさんの『ベイビィ・ポータブル・ロック』を、ギターソロでは、Corneliusさんの『いつか / どこか』のドラムパターンをトレースして制作しています。

普段はここまで意識的にトレースすることはないのですが、今回は平成の空気感をしっかり楽曲に落とし込みたいって意図があって。この記事を読んでくれた方が、今リファレンスとして挙げた楽曲を聞いて何か感じ取ってくれたら、尚嬉しいです(笑)。

こだわったポイント、注目してほしいところがあれば教えてください。

Ayato : 歌詞が本当に良いです。できれば歌詞を表示しながら聴いてほしい(笑)。あとはギターソロが入った瞬間に急に雰囲気が変わるので、注目してほしいです。難しいことはしてないけどかなりこだわりました。

Ami : 私も歌詞はぜひじっくり読んでいただきたいです。そして、今回はAyatoがコーラスで参加していたり、こっそり向日葵さんボイスも入っているので耳を澄まして聴いていただきたいです。

最後に、どんなシチュエーションでこの楽曲を聴いてほしいですか?

Ami : わりとどんなシチュエーションにも合うと思います。私自身が色んなシチュエーションで聴いてみたので(笑)。でもとくに電車や車とか、景色が流れているときや、少し切ない気分のときにぜひ聴いていただきたいです。

Ayato : あとは歩きながらとか!夕方もいいかも。夜もいいな。

ありがとうございました!

「君の口ずさむ詩」from00 feat. 深夜枠 配信情報

「君の口ずさむ詩」
Listen to content by from00 feat. 深夜枠.
https://from00.lnk.to/kiminokuchizusamuuta

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from00 配信情報

9月27日リリース 「晩夏のはなし」from00 feat. 柴田 悠来
9月27日リリース 「君の口ずさむ詩」from00 feat. 深夜枠
10月4日リリース 「恋よ、踊り出せ」from00 feat. ココラシカ
10月4日リリース 「半心浴days」from00 feat. かしむ
10月11日リリース 「ダーウィンに告ぐ」from00 feat. The Bee’s Knees
10月11日リリース 「ANOTOPIA」from00 feat. ikarun
10月18日リリース 「変わる」from00 feat. 大本悦司
10月18日リリース 「煙る、倒影の」from00 feat. 涼井夕映

10月25日リリース アルバム(スクランブル)/from00
M1「晩夏のはなし」from00 feat. 柴田 悠来
M2「君の口ずさむ詩」from00 feat. 深夜枠
M3「恋よ、踊りだせ」from00 feat. ココラシカ
M4「ダーウィンに告ぐ」from00 feat. The Bee’s Knees
M5「半心浴days」from00 feat. かしむ
M6「変わる」from00 feat. 大本悦司
M7「ANOTOPIA」from00 feat. ikarun
M8「煙る、倒影の」from00 feat. 涼井夕映

Photo:Kana Tarumi
Text:Yui Kato

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