タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは「ニュースのタッチポイント」について。デジタルネイティブである10代は、日々、どこから時事問題をキャッチアップしているのでしょうか。4人のティーンが、それぞれの情報収集の手段を教えてくれました。
1. 高瀬寧音さん「朝晩と家で流れている、テレビの報道番組が主な手段です」
「実家に住んでいるので、朝と夕方はだいたいニュース番組が流れています。だから、テレビから情報を得ることが多いです。特に、朝はTBSテレビの『THE TIME』を、夕方は『Nスタ』を見てることが多いですね。『THE TIME』は朝の番組の中だと、他の番組よりもラフな感じがしていて。『Nスタ』は日にもよりますが、外ロケの特集が多く、バラエティ番組のような印象を受けました。
あと、最近気になるのが、SNSで話題になってる動画に、民放局の報道部の方が、リプライで動画の使用許可をお願いしているのをよく見かけるようになりました。信ぴょう性はテレビに敵いませんが、SNSにアップされるコンテンツには、現場のリアリティが可視化されていると感じます」
2. 讃良さん「スマホアプリと、SNSのトレンドを見てキャッチしています」
「わたしはスマートフォンで時事問題を追うことが多いです。主に、政治経済からエンタメまで幅広く網羅している『SmartNews(スマートニュース)』と、日本経済新聞の電子版である『日経電子版』でチェックしています。あとは、X(旧Twitter)のトレンドをそれらのニュースの補足情報として見ていることもあります」
3. 渡邉謙二郎さん「もっぱらネットニュースで情報を得ています」
「正直、時事問題にはそんなに詳しくなくて。ネットに載っているニュースしか見ていないです。いまどきスマートフォンさえあれば、あらゆる情報を知ることができるので、便利だなと感じています」
3. 中村覚さん「テレビを持っていないので人づてに聞くか、紙媒体のいずれかで情報を得ています」
「いまはテレビを持っていないので、情報番組やワイドショーを視聴することが減りました。だから最近は、大学の教授やエンタメ好きな友達など、人づてに情報を得ることが多くなりました。他の人の意見や視点を通じて情報を入手して、疑問や興味があれば自分でスマートフォンで調べるといったやり方です。
あとは、図書館で新聞や業界ごとの雑誌を読んでいますね。新聞や雑誌の記事には、深堀りされた情報や専門家の分析があるので、より詳細な知識を身につけられると思っています」
マスメディアからSNS、デジタルからアナログまで、さまざまな手段で時事問題に触れているティーンたち。住んでいる環境も、情報を入手する手段に大きく影響していました。情報があふれる社会だからこそ、どうやって信ぴょう性の高い情報を手に入れるか、フェイクニュースに惑わされないようにするか、あらためて向き合っていきたいですね。
Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya