Teenage Realities

日々のニュース、どこからキャッチしている?10代の情報タッチポイントを聞いてみた【10代リアルVOICE】

日々のニュース、どこからキャッチしている?10代の情報タッチポイントを聞いてみた【10代リアルVOICE】

タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。

今回のテーマは「ニュースのタッチポイント」について。デジタルネイティブである10代は、日々、どこから時事問題をキャッチアップしているのでしょうか。4人のティーンが、それぞれの情報収集の手段を教えてくれました。

1. 高瀬寧音さん「朝晩と家で流れている、テレビの報道番組が主な手段です」

19歳。専門学校で映像業界の仕事について学ぶ傍ら、個人としても「生きるコラージュアート」をテーマに創作活動に取り組む。

「実家に住んでいるので、朝と夕方はだいたいニュース番組が流れています。だから、テレビから情報を得ることが多いです。特に、朝はTBSテレビの『THE TIME』を、夕方は『Nスタ』を見てることが多いですね。『THE TIME』は朝の番組の中だと、他の番組よりもラフな感じがしていて。『Nスタ』は日にもよりますが、外ロケの特集が多く、バラエティ番組のような印象を受けました。

あと、最近気になるのが、SNSで話題になってる動画に、民放局の報道部の方が、リプライで動画の使用許可をお願いしているのをよく見かけるようになりました。信ぴょう性はテレビに敵いませんが、SNSにアップされるコンテンツには、現場のリアリティが可視化されていると感じます

映像と音楽を軸に「生きるコラージュアート」を体現するデジタルクリエイター【高瀬寧音・19歳】
映像と音楽を軸に「生きるコラージュアート」を体現するデジタルクリエイター【高瀬寧音・19歳】
「気になる10代名鑑」の368人目は、高瀬寧音ねおんさん(19)。専門学校でテレビ番組の制作や映像編集など、映像業界の仕事について学ぶ傍ら、個人としても創作活動に取り組んでいます。創作活動のテーマとして「生きるコラージュ […]
https://steenz.jp/10776/

2. 讃良さん「スマホアプリと、SNSのトレンドを見てキャッチしています」

17歳。同世代や海外に向けて、日本の伝統文化の魅力を伝える活動に取り組んでいる。

「わたしはスマートフォンで時事問題を追うことが多いです。主に、政治経済からエンタメまで幅広く網羅している『SmartNews(スマートニュース)』と、日本経済新聞の電子版である『日経電子版』でチェックしています。あとは、X(旧Twitter)のトレンドをそれらのニュースの補足情報として見ていることもあります

廃れてしまうかもしれない日本文化をカジュアルにアップデート!世界に広めるべく活動中【讃良・17歳】
廃れてしまうかもしれない日本文化をカジュアルにアップデート!世界に広めるべく活動中【讃良・17歳】
「気になる10代名鑑」の287人目は、讃良さららさん(17)。日本文化の魅力を発信する活動に取り組み、マサチューセッツ工科大学(MIT)の学生に向けたイベントを開催した経験も。着物で取材に臨んでくれた讃良さんに、活動する […]
https://steenz.jp/10170/

3. 渡邉謙二郎さん「もっぱらネットニュースで情報を得ています」

16歳。モデル・俳優をめざして地元・大阪から上京。現在はフリーで活動中。

「正直、時事問題にはそんなに詳しくなくて。ネットに載っているニュースしか見ていないです。いまどきスマートフォンさえあれば、あらゆる情報を知ることができるので、便利だなと感じています

原点は幼少期から観てきたアクション映画。モデル・俳優で活躍する日を夢見て【渡邉謙二郎・16歳】
原点は幼少期から観てきたアクション映画。モデル・俳優で活躍する日を夢見て【渡邉謙二郎・16歳】
「気になる10代名鑑」の448人目は、渡邉謙二郎さん(16)。モデル・俳優として活躍することをめざして地元・大阪から上京し、現在はフリーで活動しています。「好きなことや夢のためならとことんこだわって取り組める」と話す行動 […]
https://steenz.jp/14218/

3. 中村覚さん「テレビを持っていないので人づてに聞くか、紙媒体のいずれかで情報を得ています」

19歳。本のあらすじを動画で紹介するアプリ「scrap」の制作をはじめ、さまざまな文芸活動を行う。

いまはテレビを持っていないので、情報番組やワイドショーを視聴することが減りました。だから最近は、大学の教授やエンタメ好きな友達など、人づてに情報を得ることが多くなりました。他の人の意見や視点を通じて情報を入手して、疑問や興味があれば自分でスマートフォンで調べるといったやり方です。

あとは、図書館で新聞や業界ごとの雑誌を読んでいますね。新聞や雑誌の記事には、深堀りされた情報や専門家の分析があるので、より詳細な知識を身につけられると思っています

ひとりひとりの琴線に触れる本を紹介したい。本のあらすじを動画で紹介するアプリクリエイター【中村覚・19歳】
ひとりひとりの琴線に触れる本を紹介したい。本のあらすじを動画で紹介するアプリクリエイター【中村覚・19歳】
「気になる10代名鑑」の402人目は、中村覚さとるさん(19)。本のあらすじを動画で紹介するアプリ「scrap」の制作をはじめ、観光地紹介アプリ「minor」の制作や、自身で映画の脚本や文芸活動をすることも予定しています […]
https://steenz.jp/10944/

マスメディアからSNS、デジタルからアナログまで、さまざまな手段で時事問題に触れているティーンたち。住んでいる環境も、情報を入手する手段に大きく影響していました。情報があふれる社会だからこそ、どうやって信ぴょう性の高い情報を手に入れるか、フェイクニュースに惑わされないようにするか、あらためて向き合っていきたいですね。

Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya

SNS Share

Twitter

Facebook

LINE

Ayuka Moriya

エディター

1999年生まれ、秋田県出身。東京外国語大学 国際社会学部在学時よりライター・エディターとして主にインタビュー記事の執筆、ディレクションに携わる。Steenzでは、2021年ローンチ当初より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

View More