「気になる10代名鑑」の508人目は、フクダコーシさん(19)。大学で経済について学ぶ傍ら、アートの創作やエッセイの執筆をおこない、それらを頻繁にSNSに投稿しています。見てくれる人の息抜きになるような作品づくりを意識していると語るフクダさんに、創作活動を始めた理由や今後の展望について、詳しく聞いてみました。
フクダコーシを知る5つの質問
Q1. いまいちばん力を注いでいる活動は?
「『しそとツナ缶。』という名前で、アートをつくったり、エッセイを執筆したりしていて、それをSNSに投稿しています。自分自身にとっても、作品を見てくれる人にとっても、息抜きになるような作品づくりを意識しています。
エッセイは、自分なりに文章を勉強しながら、日常のこととか、小説や映画の感想を題材に執筆しています。アートは、最近はコラージュが多いのですが、水彩画やアクリル絵の具での創作にも興味があります。
『しそとツナ缶。』という名前は、活動を総称するものです。しそもツナ缶も、なくても困らないけれどあると嬉しいものだと思っていて。そんな作品をつくれたらと思って、この名前にしました」
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Q2. そのテーマで活動を始めた理由は?
「大学受験のとき、クラスにピリピリした空気が流れたんです。親しい人ともちょっと気まずくなって、全体が切羽詰まっている感じで……。
そういう瞬間って、受験期だけじゃなくても、人生にたくさんあると思うんです。そういうとき、一瞬でもつらいことや寂しいこと、面倒なことを側に置いて楽しめるコンテンツがあればいいなと思ったのがはじまりです。
最近は、何か訴えかけたり考えさせられるような作品が多いと思うんです。とても素晴らしいコンテンツだと思うんですけど、そういうものをいったん全部無にして、単純に心から楽しめるようなものをつくる人がいてもいいのかなって」
Q3. 影響を受けた人はいますか?
「アイドルグループの『嵐』が好きで、影響を受けているかなと思います。震災があったとき、すぐに被災地を訪れた姿をみて、子どもながらに尊敬する気持ちが生まれました。
あとは、ライブに行ったとき、演出がすごいなって思ったんです。僕は、嵐のライブは『現実逃避の最高峰』だと思っていて。少しの時間であって、日常をのことを忘れさせられるのって、すごいことだと思うんです。自分でもそういうことができたら……と憧れているので。
あとは、オードリーの若林正恭さん。若林さんのエッセイを読んだのがきっかけで、自分も書くことによって自分がまとまってくるし、整理できるんじゃないかと思い、執筆を始めました」
Q4. 活動以外に好きなことはありますか?
「言語について勉強することや、音楽やアートの歴史や成り立ちについて調べることが楽しくて、大好きです。
僕は趣味がたくさんあるんですけど、人を驚かせることができるのは、料理かなと思います。全部に共通して言えるのは、『無心になれる』こと。日常を忘れて、それだけに集中して、世界に入りこめている感じが好きなんです」
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Q5. 今後の展望は?
「理想としては、アパレルブランドを持ちたいです。まだまだスキルも絵に対する集中力も足りないと思っているので、今後、磨いていきたいです。書いた文章も、いろいろな作品に応募していけたらなと思っています。
ただ、いまは大学生なので、勉強との両立をいちばんに意識していきたいです。その先になにがあるのか、どうするのかはゆっくり見つけていきたいです」
フクダコーシのプロフィール
年齢:19歳
出身地:埼玉県秩父市
所属:中央大学 経済学部
趣味:読書、映画鑑賞、ギター、サーフィン、野球観戦、料理
特技:料理
大切にしている言葉:現実は正解
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★note
Photo:Eri Miura
Text:Chikiri Kudo