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クルエルティフリーコスメとは?美しさのために動物を犠牲にしない選択肢を【Steenz Breaking News】

クルエルティフリーコスメとは?美しさのために動物を犠牲にしない選択肢を【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、動物実験とコスメの関係についてご紹介します。

化粧品のためにウサギやハムスターが犠牲に

最近、コスメや日用品などの説明で「クルエルティフリー(cruelty free)」という言葉を聞くようになりました。直訳すると「残虐性がない」という言葉で、動物保護の観点から注目されています。

コスメを代表に、わたしたちが手にする日用品の中には、開発や流通の過程で、動物実験を行っている商品が多くあります。化粧品においては、ウサギやハムスター、モルモット、ネズミなどに、点眼や経口、塗布などを行って、人間に適用する前に、まず動物に対して安全性を確認しています。ヒューメインソサエティインターナショナル(Humane Society International)によると、動物実験に使われる動物はの数は、世界中で毎年10万~20万匹にもなるそう。

世界的な動物実験禁止の流れ

現在では、欧州やインド、イスラエル、ニュージーランドなど42か国以上が、動物実験を禁止しています。一方で日本を含め、いまだ動物実験に対して規制を設けていない国も少なくありません。

「クルエルティフリー」とは、こうした動物実験によって動物を傷つけたり、命を奪っていないことを表明する言葉。クルエルティフリー・インターナショナルのリーピング・バニー・プログラムでは、製品の開発・製造等のいかなる工程でも動物実験がされていないことを確認したブランドやアイテムに、認定マークを付与しています。

そうした流れを受けて、コスメ業界でも、クルエルティフリーを掲げるブランドやアイテムがたくさん登場しています。今回は、その一部をご紹介します。

新作からプチプラまで、クルエルティフリーコスメを紹介

2019年に韓国でデビューして以来、環境配慮や動物保護などサステナブルな取り組みを続ける「アンリシア(Unleashia)」は、動物性成分を使用せず、動物実験も行わない「PETAヴィーガン認証」を受けたブランド。7月には新作の「ムードシャワーアイパレット」を発売しました。3種あるパレットはどれも落ち着いた印象で、ヌード、バニラ、ローズと肌なじみのいいカラーを展開しています。

アメリカで広く知られるプチプラコスメ「エルフ コスメティクス(e.l.f Cosmetics)」は、すべての商品がクルエルティフリーかつヴィーガン。リーピングバニーとPETA、両団体から認証を得ています。それだけでなく、動物保護団体との連携や、保護動物を引き取った社員への“育休”の付与など、動物を愛する気持ちを、さまざまな活動で表しています。

また、高品質で低価格、さまざまなアイテムがそろうことも人気の理由。人気商品のクリームチーク「Luminous Putty Blush」は7ドル(約1016円)、アイライナー「No Budge Retractable Eyeliner」は5ドル(約726円)と、買いやすいプライスなので、クルエルティフリーコスメの入門にもピッタリ。iHarbなどのサイトを通じて、日本からも購入できます。

日本のクルエルティフリーコスメブランドも

東京・渋⾕発のコスメブランド「ENBAN TOKYO」も、PETA認証を受けたクルエルティフリー、ヴィーガンアイテムを展開しています。動物保護に加え、地球環境への配慮も行っている一方で、リリースしているアイテムはナチュラルすぎず、キラキラした世界観が特徴。グリッターや目を引くカラーで、メイクアップが楽しくなるアイテムがそろっています。

7月に発売した新作コレクションでは、サンリオのキャラクター「クロミ&マイメロディ」とコラボレーションを実施。人気商品の「マルチグリッターカラー」新⾊2⾊と⼈気⾊の限定パッケージ版2⾊を展開しています。

誰もが心地よく使える化粧品を

コスメやビューティアイテムを選ぶのは、ワクワクするし、楽しいもの。でもその製造過程では、動物が犠牲になっているという現実もあります。動物実験を禁止していない国は、日本を含めまだまだあります。クルエルティフリーというワードを頭の片隅に置いて、化粧品選びをしてみてはいかがでしょうか。

Text:Anna Usui

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Anna Usui

ライター

フリーランスの美容ライター。海外市場やエシカルコスメなどを中心に、美容情報を取材、執筆。 

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