2023.09.16 Teen's Snapshots

「わくわく」とものづくりが原点！「WWDC 2020」での入選経験もあるテッククリエイター【杉山丈太郎・19歳】

「気になる10代名鑑」の484人目は、杉山丈太郎さん（19）。中高生のころからスマホアプリやARコンテンツなどのITを使ったものづくりに取り組み、Appleが主催する、開発者向けビッグイベント「WWDC 2020」の世界大会に日本人で唯一入賞し、アプリ甲子園でもファイナリストに選ばれるなど、さまざまな実績を残しています。そんな杉山さんが活動を始めたきっかけや印象に残っている出来事について、根掘り葉掘り聞いてみました。

杉山丈太郎を知る5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください。

「ITを使ったものづくりで『世界をより便利で、楽しく、わくわくするものにしたい！』といつも考えています。そんな世界を実現するために、去年、株式会社Infinityを立ち上げて、さまざまな企業や団体と一緒にものづくりを行っています。

具体的には、スマートフォン向けアプリやARコンテンツ、WEBサイトや映像などを開発したり作成したりしています。学校は慶應大学の環境情報学部（SFC）に在学していて、アプリやARなど、デジタルツールを活用した新しい体験提供の探求について研究しています」

Appleの学生デベロッパ向けコンペティション、”Swift Student Challenge”で、日本で唯一の入選者となりました！

そのインタビュー記事がマイナビニュースさんに掲載されました！

小さい頃の話から今後の話まで色々なことが載ってるので、よかったら読んでみてください！https://t.co/1atCH14Bd5

— わくわくさん (@sugijotaro) June 16, 2020

Q2. 活動を始めたきっかけは？

「小学生のころに、親からMacBookを譲り受けて、そのときからITを使ったものづくりの楽しさに夢中になりました。中学生や高校生のころには『Life is Tech！』のキャンプ・スクールに参加し始めて、自分のアイディアをアプリやゲームという形でリリースしながら、ITの力で人々の心を動かすことを模索し続けてきました。

Appleが開催した世界の学生向けプログラミングコンテスト「Swift Student Challenge」で、日本人で唯一入賞したり、アプリ甲子園での決勝に進出したりなど、多くの評価をいただくことができました」

Q3. 活動を続けているなかで、印象的だった出会いを教えてください。

「昨年行ったサンフランシスコでの出会いが印象的です。『スタートアップワールドカップ』という、世界最大級のグローバルピッチコンテスト・カンファレンスの決勝を見に行ったのですが、大会のレベルはもちろん、そこに集まっていた大学生たちの会話に衝撃を受けて。というのも、みんな当たり前のように投資やビジネスの話をしていて。シリコンバレーの学生にとっては、起業をしたり、ITでものづくりをしたりすることは、完全に日常の一部なんです。

また、シリコンバレー発祥の地といわれる、ヒューレットパッカードの創業場所や、スティーブ・ジョブズの実家を訪ねました。そこはただの住宅街で、言われなければ通り過ぎてしまうような場所で。でも、ここからイノベーションが生まれ、世界が変わったと考えると、僕でもITを使ったものづくりでイノベーションを起こせるという勇気をもらい、起業を決意することができました」

Q4. 最近、新しく始めた挑戦を教えてください。

「自分の会社では、さまざまなタイプの企業や団体のみなさんと一緒に、ユーザーに届けたい体験を考えるところから、実際にモノをつくって、配信・運用するところまでサポートしています。その一環として、大学にカフェをつくるプロジェクトに取り組んでいます。いまは秋の店舗改装オープンに向けて、アプリを絶賛開発中です。

ここでは『SFC生がお互いにつながり、刺激を与え合い、新たなアイディアや世界を変える力を生み出す交流と発信の場を提供する』という目標を掲げているんです。話したことがない人と話せたり、意図的に新しいつながりを生み出したりするような空間をめざしています。30人ぐらいのSFC生と一緒に、リアルとオンライン、それぞれのコミュニケーションのしくみを設計しています」

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Q5. 今後の展望は？

「会社を成長させて、世界をより良い体験で満たしていきたいです。自分が想像するものをすべてかたちにできたら、誰にとっても最高にすばらしい世界にできると確信しています。

最近発表された『Apple Vision Pro』を活用したり、ARやVRの技術を使ったりして、現実世界とコンピューターとの境目がわからない、魔法のような体験をつくりたいです。新しい技術から次の体験やサービスを生み出し、ひいては僕自身が新しいイノベーションを起こせるようなものづくりをしていきたいです」