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スマホ普及前のオールドデジカメの魅力を伝えたい。日々の苦悩をうさぎで癒やすクリエイター【ななしき・18歳】

スマホ普及前のオールドデジカメの魅力を伝えたい。日々の苦悩をうさぎで癒やすクリエイター【ななしき・18歳】

「気になる10代名鑑」の477人目は、ななしきさん(18)。日本大学藝術学部​​で学びつつ、オールドデジカメにフォーカスして、写真を撮ったり、コンテンツをつくったりしています。カメラを始めたいと思う学生の手助けとなる情報を発信したいと語るななしきさんに、活動へのこだわりや悩みについてうかがってみました。

ななしきを知る5つの質問

Q1. いま力を入れている活動について教えてください

日本大学藝術学部​​で学びつつ、『オールドデジカメ』と呼ばれる、スマホが普及する以前にスマホカメラの役割を担っていたカメラの魅力を紹介するコンテンツづくりに力を入れています。

プラットフォームは主にYouTubeで、高校を卒業したタイミングで投稿し始めました。カメラは好きだけど、あんまりお金をかけられない学生がターゲットで、『安く』『ゆるく』をテーマに発信しています」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

​​カメラ系Youtuberのコンテンツはたくさんあるけど、そういったものと、自分と同じような学生の需要には温度差があるなって思って。

例えば、ちょっとカメラに興味を持ったくらいの学生が、情報収集のためにYouTubeを見たとしても、10万円のカメラを『安い』って紹介していたら、怖じ気づいてしまうんじゃないかな。趣味の感覚で、軽くカメラをやりたいと考える人に寄り添ったコンテンツというのは、需要はあるはずだから、やってみたら面白いかなと思って始めましたんです。なので、撮影体験の楽しさを伝えることに重きを置いて発信しています。

それにオールドデジカメって、手軽に買えるけど、実は奥が深くて面白いんです」

Q3. 創作活動を始めたきっかけは?

「物心ついたときから、妄想と空想を中心に生活してきて。そのなかで、自分の外に主観や空想を出したいと感じたことが、表現することに興味をもった理由です。

表現技法はいろいろあるけど、その中から写真を選んだのは、端的に言うと消去法です。もともと芸術的な才能はなくて、絵も音楽も文章もやってみたけど、どれもロクに形にできなかったので。再現性が高く、写実性が機械によって担保されている写真なら、ある程度は形にはなると思って、カメラを選びました​​​​​​」


Q4. 創作をする中で悩みはありますか?

これは創作というより、生きている中での悩みなのですが、社会生活との折り合いの付け方に苦悩してます。毎日同じ電車に乗って、毎日同じ石油でできた靴に素足を覆わせて、便利で頭を使わない娯楽に誘惑されて。でも、そんなユートピア的な生活をしていると、肉体的には人間でありながら、精神的には人間でなくなっていくような感触を覚えてしまうんです。

そんな状況に抗うこと、そしてその中で紡がれた憩いを残すことが、僕が作品をつくる原動力のひとつ。でも、どこまで抗って、どこに従うかの線引きは難しくて。この悩みは、そう簡単に解決することはできなさそうです」

Q5. 今後の展望は?

ここまで、写真関連の活動や表現のことを語っておいて言うのは微妙ですが、将来はうさぎカフェを経営したいと思っています。実家で一緒に暮らしているうさぎがあまりにもかわいくて。もし仕事をするなら、うさぎに囲まれて仕事をしたいと思い、うさぎカフェを経営するのがずっと夢なんです。

大学を卒業した後は、写真の活動は趣味程度にして、うさぎの仕事をメインにしていけたらと考えています

 

​ななしきのプロフィール

年齢:18歳
出身地:神奈川県川崎市
所属:日本大学藝術学部
趣味:女装
特技:人の良い所を見つける事
大切にしている言葉:幸福/喜び/Happy

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Photo:Eri Miura
Text:Mai Sugawara

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Mai Sugawara

ライター

2002年生まれ、東京都出身。青山学院大学 総合文化政策学部 在学中。Steenzには2022年6月より参加。学生ライターとして「気になる10代名鑑」のインタビュー記事執筆を担当している。

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