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高専からアメリカの大学へ進学!情報技術と社会学でフェイクニュースのない世界をつくる【ゆうた・19歳】

高専からアメリカの大学へ進学!情報技術と社会学でフェイクニュースのない世界をつくる【ゆうた・19歳】

「気になる10代名鑑」の472人目は、ゆうたさん(19)。情報技術と社会学について本格的に学びたいという思いから、高専からの海外大進学をめざして受験にチャレンジし、9月からアメリカにあるウィスコンシン大学マディソン校への進学が決まっています。さまざまなプログラムに参加して道を切り拓いたゆうたさんに、活動におけるファーストアクションやこれからの目標について、詳しく聞いてみました。

ゆうたを知る5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください。

いまは北九州市にある高等専門学校に通っていて、情報システム分野を専攻しています。そこで、フェイクニュースに関する研究を行っていて。具体的には 『X(旧Twitter)』の投稿に関する誤情報・偽情報の拡散を防止するためのしくみを、自然言語処理という技術を使ってつくろうとしています。

これまでは高専で技術的な観点から研究を進めてきましたが、より社会学やアカデミックな要素も取り入れて研究をしていきたいという思いが強くなって、9月からは、情報技術と社会学のどちらも本格的に学べるアメリカの大学に進学することが決まっています」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

「小さいときから英会話を習っていたり、海外で活躍している知人の存在もあったりして、漠然と英語を使って何かすることに憧れがありました。コロナで諦めていたけど、高校から海外に身を置きたくて、それを見据えて、中学生のときにカナダへ留学していたこともあります。それでも高専を選んだのは、普通の高校に進学するよりも、実践的な知識が得られそうだったから。

情報技術に興味を持つようになった決定的なきっかけは、世界の社会課題を学ぶ3か月間のオンラインコース『Stanford e-Entrepreneurship』に参加したことです。スタンフォード大学の教授をはじめとするさまざまな分野の教授や専門家から、いま世界で起こっているさまざまな社会課題について学ぶ中で、身近なSNSを取り巻くトピックに興味を持ちました」

Q3. 活動を始めるときに、いちばん最初におこなったファーストアクションは?

まずはインターネットでの情報収集して、それからさまざまなプログラムに参加しました。僕の場合、もともと海外への憧れが強かったので、留学について以前から調べていて。その中で見つけた、文部科学省の『トビタテ!留学JAPAN』が運営する『せかい部』というソーシャル部活動に参加していました。そこから芋づる式で、知り合った方や学校の先生からいろんなプログラムを教えてもらって。『Stanford e-Entrepreneurship』もそのひとつです。

なかでも、高専生の技術とアイデアでアフリカの社会課題解決を目指す『JICA-高専オープンイノベーションチャレンジ』は印象的でした。僕は東アフリカにある、モザンビークで農業IoTの整備を促進するために、携帯電波の可視化を行うプロジェクトに、1年生の秋から1年間参加しました。高専生でありながら、JICAやデロイト トーマツ グループ、現地法人の方と一緒のプロジェクトに係わることができたのが、貴重な経験でしたし、技術だけではできないことがあるという厳しい現実も、目の当たりにしました」

Q4. 活動をする中で、壁に感じたことを教えてください。

覚悟はしていましたが、高専から海外大学をめざすのは、前例も少なく、受験準備をするのが難しかったです。また、予想以上に合否待ちの期間は孤独でした。でも、そんなときに支えてくれたのは、SNSで出会った、同じく海外大学の進学を志す仲間たち。そんな仲間たちに支えられた経験を次の世代へとつないでいきたいと思って、最近、海外大学への進学をめざす高校生に、現役海外大生が無償で支援する活動をしている『一般社団法人 atelier basi』でメンターを始めました」

Q5. 今後の展望は?

社会学という切り口から、情報技術の研究を深めていきたいと思っています。情報技術は画期的なもので、正しく使えば人間にとって有益だけど、ときに兵器にもなりうるものだとも思っています。フェイクニュースのように、たったひとりの発信から、社会を混乱させることもあります。

だからこそ、情報技術がどう利用されていけば人のためになるのか、社会がよりよくなるのかを、これからも考え続けていきたいです。ゆくゆくはオフラインのようなあたたかさが伝わるコミュニケーションを実現できるソーシャルメディアを開発して、世界中の人々がITを介してつながることによって幸せになれる社会をつくっていきたいです。

9月からはアメリカ・ウィスコンシンでの生活になるので、現地でしかできない経験もたくさんしてみたいです。特に、これまでずっと野球をやってきて、プレーするのも見るのも好きなので、アメリカのスポーツカルチャーにたくさん触れたいです」

ゆうたのプロフィール

年齢:19歳
出身地:福岡県北九州市
所属:北九州工業高等専門学校、ウィスコンシン大学マディソン校、一般社団法人 atelier basi、笹川平和財団スカラシップ第一期生
趣味:野球観戦
大切にしている言葉:耐雪梅花麗、恩縁運勘

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Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya

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Ayuka Moriya

エディター

1999年生まれ、秋田県出身。東京外国語大学 国際社会学部在学時よりライター・エディターとして主にインタビュー記事の執筆、ディレクションに携わる。Steenzでは、2021年ローンチ当初より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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