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10年後になくなるべきアップサイクルブランド「PLASTICITY」とは?【Steenz Breaking News】

10年後になくなるべきアップサイクルブランド「PLASTICITY」とは?【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日はアップサイクルブランド「PLASTICITY」について、ご紹介します。

ビニール傘による環境負荷

雨の季節などは特に、街中で見かけることが多くなるビニール傘。日本は傘の消費量が世界一だともいわれていて、日本洋傘振興協議会によると、1年間で1億3千万本もの傘が消費されています。

そのうちの多くが使い捨てとして廃棄されていることが予想されますが、ビニール傘には金属やプラスチックなどさまざまな種類の素材で作られており、リサイクルが難しいとされています。そのため、廃棄されたビニール傘のほとんどは、リサイクルされずに、焼却処分や埋め立て処分されているというのが現状です。

 

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コンセプトは「10年後になくなるべきブランド」

そんな廃棄されるビニール傘に、新たな命を吹き込むブランドがあります。そのひとつがPLASTICITY(プラスティシティ)」。2020年4月に設立されたアップサイクルブランドで、バッグやアクセサリーを中心に、販売しています。

「PLASTICITY」は、廃棄されたビニール傘を素材に使ったアイテムづくりを行っています。「10年後になくなるべきブランド」をコンセプトに掲げており、そこには、ビニール傘の置き忘れや使い捨てによるプラスチック問題が、近いうちに解決するように、という思いが込められています。

シンプルかつスタイリッシュ。使いやすいデザインが多いPLASTICITYのアイテム

「PLASTICITY」のアイテムは、シンプルでスタイリッシュなデザインものばかり。男女問わず長く使い続けられるものも多いです。

2023年7月5日には、新アイテム「フレームショルダーバッグ」は登場。スクエア型のミニショルダーで、手持ちでも使えるようになっています。ビニール素材だけで作られた「クリア」と、ビニール素材に裏地を合わせた「グレー」の2色展開です。

また、2023年6月に登場した「スタンダードトートバッグ」も人気のアイテム。A4ファイルや14インチのノートPCが入るサイズなので、通学や通勤にもピッタリ。ビニール素材なので、防水性にも優れています。

「PLASTICITY」で使われている素材は、「Glass rain」と呼ばれるもの。ビニール素材を何層も重ね、特殊なプレス加工を行うことで、雨の日の窓ガラスのような独特の表情を出しています。ビニール傘をそのままプレスしているため、使用する傘によって表情が違うのも「Glass rain」の魅力のひとつ。色合いやシワの具合により、世界でひとつだけのアイテムになります。

 

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PLASTICITYから考える、ビニール傘への意識

「PLASTICITY」のコンセプトにもつながりますが、いま、ビニール傘の廃棄というのは、大きな問題となっています。

特に大雨や台風のあとは、街の至るところに捨てられた傘が散乱しています。このような光景が生まれてしまうのは、「安価なビニール傘は、なくしても仕方がない、捨ててしまっても問題ない」という意識があるからではないでしょうか。中には、使い捨て感覚の人もいるかもしれません。

 

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しかしプラスチックごみの問題が大きく叫ばれるようになったいま、まずは身近な問題として、ビニール傘に対する意識を変えてみるものいいかもしれません。近年では、都市を中心に、傘のシェアリングサービスも広まっています。また、利便性を求めるばかりではなく、少しだけ質のいい、お気に入りの傘を手に入れるのもよいかもしれません。良質な傘というのは、そのぶん壊れにいですし、そしてなにより大切に使うはずですから。

Text:Tommy

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Tommy

ライター

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