「気になる10代名鑑」の467人目は、善家綾音さん(19)。筑波大学で国際関係について学ぶために、愛媛県から上京してきました。高校時代の留学経験から、英語と国際法に関心を持ったという善家さんに、その学びの原動力について伺いました。
善家綾音の活動を知る5つの質問
Q1. 自己紹介をお願いします。
「筑波大学国際学類の2年生です。大学進学をきっかけに、愛媛の田舎から上京してきました。地元は電車も走っていないくらいの田舎で(笑)。でも、どうしても国際関係学を学びたくて、それに合う大学を探していたところ、国際色の豊かな筑波大の校風に惹かれて、チャレンジすることに決めたんです。
いまはせっかく手にしたこの環境で、自分がいかにスキルアップできるかを模索している日々です。特に、英語と国際関係に関する知識を深めていきたいと思っていて。まわりには帰国子女や留学経験が豊富な友人も多く、英語を指導してもらったり、海外生活の経験を聞いたりなど、いい刺激をもらっています」
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Q2. いまの活動に興味をもったきっかけは?
「高校1年生のとき、愛媛県が主催する『えひめ高校生ハワイ派遣事業』の派遣生として、ホノルルに約5日間留学しました。そのことがきっかけになって、もっと国際関係や英語を学びたいと思うようになりました。最初は『タダでハワイに行ける~』くらいの下心だったんですけど(笑)。
滞在中、現地の学生に、日本の文化をプレゼンする機会があって。わたしは『四国八十八ヵ所巡り』という札所の巡礼について紹介しました。そうしたら、ハワイにも四国八十八ヵ所を模した、日本移民が故郷を懐かしんでつくったという88個の塚があることを教えてもらって。ハワイの方々も、日本の文化を知ることで地元のことを深く知ることができたと喜んでくれたのが印象に残って。英語を話すことや、文化交流への意欲がぐっと強くなった瞬間でした」
Q3. どんなことを大切にしていますか?
「やりたいことには片っ端から挑戦してみること。あと、自分がしていることを認めてあげることを大切にしています。
留学から帰ってきてから、オンライン英会話に通って話す機会を増やしたり、英語のスピーチコンテストやディベート大会など、大会に積極的に参加したりしてきました。そうしたら、自分よりも上のレベルにいる人の姿が見えてきて、いまの自分に満足できなくなると同時に、学ぶ意欲が沸いてきたんです。
それでも大学に入学してみたら、世界レベルのスピーチコンテストで賞をとった子や、帰国子女が当たり前のようにいて。自分はすごく狭い場所で戦っていたんだって気付いて、内心落ち込む時期もありました。でもこの環境は、さらに成長できるチャンスなんだと切り替えて、いままでやってきたことやできないことを認めてあげたら、少し楽になりました」
Q4. 最近、新たに挑戦していることは?
「保護猫団体の自続化を支援する株式会社neconoteに、インターンとして関わらせていただくことになりました。猫が大好きで、実家では2匹の猫と暮らしていたんです。ただかわいがるだけではなく、猫のために何かできることはないかなと考えていたタイミングで、この会社のことを知りました。
neconoteでは、企業やアーティストとコラボをしたり、他の保護猫団体と結びつきをつくるような、さまざまな活動を行っているんです。いまは、わたしの得意なことを生かせる仕事がないか、代表の方と話し合いながら模索しています。これからの活動が楽しみです」
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Q5. 将来のビジョンを教えてください。
「国際法の学びを活かせる仕事をしたいと考えています。高校時代から人権問題に関心があって。まだぼんやりとしていますが、海外から来る労働者の立場がよりよくなるように、日本の企業と労働者を中継するような仕事がしたいなと考えています。国際法を使って、日本・海外問わず、みんなが生きやすい社会になればいいなと感じていて。簡単なことではないけど、そんな社会づくりに貢献したいです。
そのために、いまはいろいろなことを吸収して、いろいろなものに触れて、自分がやりたいことの軸をしっかり確立させていきたいです」
善家綾音のプロフィール
年齢:19歳
出身地:愛媛県南宇和郡愛南町
所属:筑波大学、STUDY FOR TWO筑波大学支部、株式会社neconote
趣味:映画鑑賞、読書、写真撮影、編み物
特技:猫グッズ収集
大切にしている言葉:苦しいときが成長しているとき(父の言葉)
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