タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは「マンガ」について。老若男女問わず楽しめるカルチャーのひとつであるマンガ。ジャンルも幅広く、社会現象となるような大ヒット作品も生まれています。そこで今回は、いまを生きる5人のティーンに、ちょうど現在読んでいるマンガや、いま最も気になっているマンガについて、聞いてみました。
1. 寿樹さん「アニメがきかっけ。買うべきか、コミックレンタルで借りて読むべきか迷っています」
『チェンソーマン』
「僕がいま最も気になっているのは、藤本タツキさんの『チェンソーマン』です。もともとアニメを観ていて、原作のマンガでは、いったいどんな描き方をしているのか、気になっています。普段、マンガを読むことがあまりないので、アニメを観て面白かったものだけ、マンガも見てみるという感じです。
物理的にモノが増えるのがちょっと嫌で、マンガを読むときは電子版を買っています。でもやっぱり画面越しにマンガを見るのは疲れるので、レンタルして書籍で読むほうがいいのかなと思ったりしています」
2. 津野邉碧さん「90年代に連載開始されたマンガが気になっています」
『ベルセルク』
『攻殻機動隊』
「僕が気になっているマンガは、『ベルセルク』と『攻殻機動隊』です。どちらの作品も、90年代前後に連載が始まった作品で、最近のものではありませんが、アニメ化されたり配信されたりしていて、僕のまわりでも、けっこう話題になっている気がします。『原作マンガも面白い』という話を人から聞いたので、読んでみたいと思っています」
3. nodokaさん「少女マンガが好き。レクションしたいので、紙で読む派です」
『恋と弾丸』
『メイちゃんの執事』
「いま、わたしが気になっているマンガは『恋と弾丸』と『メイちゃんの執事』です。基本的にマンガは単行本で買う派です。電子決済が苦手なのと、オタクとして物理的にコレクションしたいからです」
4. 亀田サンゴさん「グルメ系のマンガが気になる。無料で読めるときだけ電子版で読みます」
『1日外出録ハンチョウ』
「最近あまりマンガを読めていないですが、『1日外出録ハンチョウ』が気になっています。『賭博破戒録カイジ』に出てくる大槻という人物の日常について触れているスピンオフ作品なんですが、1日をどう過ごすか、どんな1日があるのかを楽しく考えられるし、ほっこりほのぼのできるマンガです。食べることが好きなので、グルメ系のマンガはついつい気になっちゃいますね。
マンガを読むときは、もっぱら単行本派です。電子で読むときもあるけど、安く読めるか、もしくはタダで読めるときぐらいです」
5. SHU-TO.さん「ヤクザマンガと柔道マンガ。どちらも昭和の良さが残っています」
『ワル』
『柔道一直線』
「最近読んだマンガは、真樹日佐夫先生の『ワル』と、梶原一騎先生の『柔道一直線』です。
『ワル』は不良のカリスマの一生を描いた作品で、出てくる悪行は、信じられないくらい悪いことばかりでした。
『柔道一直線』は柔道界のトップをめざすマンガなのですが、『これができたら、世界大会でも優勝できるって!』『こんな特訓、柔道で役に立たないだろ!』ということを中学生たちがやっていて、そこが面白くて読んでいます。どちらの作品も、昭和の古いマンガならではの良さがありますね」
いつになっても色褪せない名作から、アニメ化で話題になった作品まで、さまざまなジャンルの作品が挙げられました。書籍の電子化が進む一方で、「マンガは紙で読みたい」という意見が多く寄せられたのが印象的でした。
Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya