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KFCもアイスコーヒーに導入。レインフォレスト・アライアンス認証とは?【Steenz Breaking News】

KFCもアイスコーヒーに導入。レインフォレスト・アライアンス認証とは?【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、レインフォレスト・アライアンス認証の農園で生産されたコーヒー豆についてご紹介します。

KFCのアイスコーヒーがレインフォレスト・アライアンスの農園の豆を配合したものに

日本KFCホールディングス株式会社が運営するケンタッキーフライドチキン(以下、KFC)は、販売している「深煎りリッチアイスコーヒー」に、レインフォレスト・アライアンス認証農園のコーヒー豆を30%配合すると発表しました。

これまで、環境負荷を軽減するために、紙製パッケージをFSC認証紙に切り替えたり、調理済み揚げ油を鶏の飼料として再利用したりと、サステナブルな取り組みを進めてきたKFC。今回新たに取り入れた、レインフォレスト・アライアンスとは何でしょうか。

レインフォレスト・アライアンスとは?

「レインフォレスト・アライアンス」とは、人や自然にとってより良い未来をつくるために活動している、国際的な非営利団体です。今年で36周年を迎え、世界で森林や生態系、生物多様性の保護、農村地域の人々の暮らし改善、人権尊重の推進などを行っています。農業や企業経営など、さまざまな専門家で構成され、世界各地の企業や市民団体などと協力し、多様な問題の解決に取り組んでいます。

 

農園の環境や天然資源、生態系などを守り、農園で働く人々の労働環境や人権などに関する厳しい基準をクリアすることで、「レインフォレスト・アライアンス認証」のマークがつきます。カエルのイラストが印象的なこのマークは、コーヒーや紅茶、チョコレート、バナナなどについています。

「人や地球環境に優しいことがしたい」と考えているなら、認証マークのついた製品を購入することによって、自然環境や労働者の生活保護、SDGsの目標達成に貢献することができます。

レインフォレスト・アライアンスを取り入れている企業は他にもたくさん

日本でも、レインフォレスト・アライアンスを取り入れる企業が増えています。例えばコーヒーでいうと、大手ハンバーガーチェーンの日本マクドナルドや、コンビニエンス大手のローソンの「MACHI café」で提供されているコーヒー。これらはレインフォレスト・アライアンス認証を取得した農園のコーヒー豆を、100%使用したものです。

 

また、アルコールや清涼飲料水などの製造・販売を行う、キリンホールディングス株式会社は、認証農園で収穫された茶葉を、90%以上使用したストレートティーを販売。パッケージも、森林保護につながるFSC認証紙を選択しました。

同時に、スリランカの紅茶農園に対して、レインフォレスト・アライアンス認証を取得するための支援を2013年から実施。自然や労働環境に配慮し、質の良い茶葉を継続的に生産できる流れを生み出すことによって、おいしい紅茶がつくり続けられるのです。

 

レインフォレスト・アライアンスの導入は、日本でもますます増えていくでしょう。もしかすると、普段から何気なく購入している製品にも、認証マークがついているかもしれません。何か購入するとき、製品に認証マークがついていないか、ぜひ確認してみてください。

Text:Yuki Tsuruta

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Yuki Tsuruda

ライター

鹿児島県在住のフリーライター。販売職や事務職を経験後、2020年5月からフリーランスのライターへ。執筆ジャンルは、ものづくりやSDGsなど。

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