タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは「最近買ったもの」。物価上昇も著しく、若者の消費離れ、なんてこともいわれるこのご時世。ぶっちゃけ、リアルな10代のお買い物事情はどうなっているのでしょうか。そこでいまを生きる4人の10代に、直近3か月以内に買ったいちばん高かった買い物について、聞いてみました。
1. ひなうぃずさん「普段は古着屋で買うことが多いけど、就活のためにシャツを購入」
「私はいま専門学校2年生。バリバリ就活中なので、会社の面接に来ていくためにVivienne Westwoodのシャツを買いました。値段はたしか2万円ぐらいだったと思います。普段、リーズナブルな古着を買ってリメイクして着ているので、なかなかに痛い出費。しばらくは金欠確定だなって思いながら購入しました。
でも、とてもかわいいし気に入ってるので、後悔はまったくないです。おばあちゃんになるまでずっと着続けられるように、丁寧に扱おうと思っています。ちなみに面接は全身ヴィヴィアンでコーディネートを組んで行って、無事に内定をもらうことができました!」
2. Emily Yamashitaさん「憧れのモデルとコラボした靴下を2足買いしました」
「こんなこと言ってしまったら『服飾学生なのに!?』って笑われちゃいそうですが、最近買ったいちばんの買い物は、靴下です。実は、私が憧れている秋元梢ちゃんと靴下専門店『Tabio』のコラボアイテムがあって。商品の他に、梢ちゃんとツーショットができる撮影会チケットがついていたんです!
足袋のデザインになっていて、かわいいので買っちゃいました。一足2000円から3500円ほどで、わたしからすると痛手ですが、2足買って、撮影チケットも購入。普段買う靴下と比べるとありえない値段だけど、それでも憧れの梢ちゃんに会えたので、大満足です」
3. 守口感人さん「廃盤になっていたお気に入りのスニーカーを見つけて、つい…」
「最近買った中でいちばん高かったのは、スニーカーです。『adidas』のYeezy boost 350 v2 のバターというカラーで、ラッパーのカニエ・ウェストのコラボなんです。
もともと大好きな靴だったんですが、実は3年ほど前に廃盤となってしまって。だから、見つけたときに思わずテンションが上がっちゃって買ってしまいました。値段は3万円ぐらいだったと思います」
4. キキさん「大好きなアーティストのチケットに当選。夢をもらえました」
「最近の出費でいちばん高かったのは、ライブのチケットです。大好きなアーティストの武道館公演のチケットが当選して。値段はたしか1万円くらいでした。とても嬉しいんですけど、実はライブに申し込んだときの所持金が1000円ほどで。正直、当選しないだろう、ぐらいの感覚で応募してたんです。
だから、後日メールを見て『抽選の結果、下記の通り当選されましたことをお知らせいたします』とあって、嬉しいより先に『お金どうしよう……』が勝りました。でもなんとか用意できて、無事にライブにも行くことができて良かったです。
そのアーティストにとっても、武道館は夢の舞台。武道館に立っているアーティストを見て、僕も新たな夢をもらえたらなと思います」
ファッションアイテムが多く挙げられる回答が集まりました。コト消費、トキ消費……若者の消費の志向を表す言葉が多様化している今日このごろ。とはいえ、やっぱり好きなことやもの、人のためにお金を使いたい!という気持ちは変わらないみたいです。
Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya