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夢はテクノロジーの力で人間の暮らしを助けること。プログラミングや学外活動で学びを深める【シードリーム・16歳】

夢はテクノロジーの力で人間の暮らしを助けること。プログラミングや学外活動で学びを深める【シードリーム・16歳】

気になる10代名鑑」の411人目は、シードリームさん(16)。通信制の高校に通いつつ、人間拡張工学という分野を通して、体に不満を感じていたり、身体的な苦痛を持っていたりする人々を支えたいというビジョンを抱いて活動しています。さまざまなアクションを通して学びを深めているシードリームさんに、活動を始めたきっかけや、活動をする中で感じた葛藤について、インタビューしてみました。

シードリームを知るための5つの質問

Q1. いま、力を入れて取り組んでいることは何ですか?

人間拡張工学を学び、さまざまな人の暮らしをサポートできるような開発をしたいと思っています。義手や義足がいちばんイメージしやすいと思うのですが、さらにロボット工学の技術を用いることで、体を支えるパワードスーツのようなものが普及すれば、さらに多くの人の助けになるのでは、と考えています。

そのために、いま何をするべきかと考えたときに、行き着いたのがプログラミングでした。東京大学が主催している授業を受講して、Pythonという言語を学んでいます。また、人間拡張についてもさらに学び、実践できるような大学に行くために、勉強を頑張っています」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

「昔から、何か考えてものをつくることが好きだったこともありますが、大きなきっかけは小学3年生のときにできた友達の存在です。彼は障がいをもっていて、学校の集団生活の中で、大変な思いをしている姿を見てきて。

それから、何かできることはないかと思うようになって、インターネットやニュースを見るようになって、ロボットを活用した人間拡張という分野に行き着いたんです。誰かの役に立つうえに、この世にないものをゼロから生み出すことができるということに、ワクワクしています」

 

 

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Q3. これまでに印象に残っている出来事はなんですか?

去年の12月に、『ブラストビート』という、音楽×企業×社会貢献を軸にしたプログラムに参加しました。このプログラムは、学生が意見を出し合いながら、100日の間でひとつのライブイベントをつくり上げるんです。やりたいことがあっても、なかなか踏み出せなかった自分を変えたくて、勇気を出してプログラムに参加してみたんです。

参加してみて、予算の管理などを踏まえたうえで、どうしたら利益を出すことができるのかを考えるのが、とても難しかったですね。でも、学校以外の環境で、夢を持った仲間たちと一緒に何かをめざすというのは初めての体験で。自分とは違った考えをもち、いろいろな人がいることを知ったのと同時に、仲間って本当に大切な存在だと感じました」

Q4. 活動をする中で悩んだことはありますか?

中学時代のころ、クラスメイトと話が合わなかったり、相性が合う人がいなかったことですかね。考え方が変に大人びてしまって、まわりの流れについていけないっていうのがあって……。そんな自分を好きになれなくて、なるべく自分を押し殺して、まわりに合わせるようにして過ごしていました。

でも、高校生になってからは、自分を認められるようになってきて、まわりへの関わり方も自然にできるようになって。それに、同じような考え方の子が学校にいることもわかって。同年代なんですけど、めっちゃ話が合って。結果、仲良くなった友達はたくさんいるので、自分を出すことって大事なんだなっていうのを、改めて知りました」

 

 

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Q5. 将来の夢、今後の展望は?

「いま、世の中はつらいことや不安なことがたくさんあって、無意識で人の心に負担がかかってると感じています。そんな状態を、ロボットやテクノロジーを用いて少しずつ解消して、ひとりでも多くの人が笑顔になれるように、活動を続けていきたいです。

心から笑える世界の実現を理念に、いずれは会社を設立して、世界中に浸透させたい。ひとりひとりのマインドや価値観が、誰かを思いやれるように変わっていけば、心から笑える世界は実現できると思うんです」

シードリームのプロフィール

年齢:16歳
出身地:東京都江戸川区
所属:第一学院高等学校 秋葉原キャンパス
趣味:作詞作曲
大切にしている言葉:他者を大切にしたいなら自分を大切に

シードリームのSNS

★Instagram

 

 

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Photo:Eri Miura
Text:Yukiho Wakao

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Yukiho Wakao

エディター

2001年生まれ、法政大学在学中。学内にて地域とカルチャーを軸に集まる学生団体を立ち上げ、多数の企画を実施。また、2つの会社でメディアディレクションやブランディングを修行中。それらの経験を生かし、「Steenz Breaking News」の編集サポートや新規企画を担当。

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