世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、大手ファミリーレストランのデニーズも加盟したサステナブルな水産業を目指すアクション、「ブルーシーフードパートナー」についてご紹介します。
デニーズが「ブルーシーフードパートナー」に加盟
日本でもサケやサンマといった定番の海の幸が獲れなくなったり、価格が高騰したりといったニュースがよく聞かれますが、水産資源の減少というのは、世界的にも大きな問題になっています。ピークであった1984年には、漁業・養殖業生産量が1,282万トンだったのに対して、2021年は421万4,831トンと、3分の1にまで減少しています。このまま何も対策をせずにいると、それほど遠くない将来、水産物が手軽に食べられなくなる可能性も……。
そういった問題を解決するために、少しずつ注目されているのが「ブルーシーフードパートナー」です。最近では、大手ファミリーレストランの「デニーズ」が、業界で初めてブルーシーフードパートナーに加盟したことも話題になりました。
食べるアクション「ブルーシーフードパートナー」とは?
「ブルーシーフードパートナー」とは、水産資源や環境に配慮し適切に管理された、サステナブルな水産物を食べることによって、日本の漁業支援や、水産物の回復を目指す取り組みのこと。デニーズ以外にも、パンでおなじみの「Pasco」や、うどん店の「つるとんたん」なども加盟しています。
今回、デニーズの商品からは、「鮭朝食 (690円 税込)」「た~っぷりたらこのスパゲッティ~北海道バター使用 (890円 税込)」「たらマヨポテト (490円 税込)」の3品が登録されました。
こうしたブルーシーフード認定の料理をお店で食べるだけで、漁業支援や水産物の回復につながるというのは、手軽で簡単なアクションですよね。大好きなシーフードを取り入れたメニューにも、こうした背景があり、サステナビリティが意識されているというニュースは、当たり前となっている「食」を取り巻く環境が刻々と変化していることを教えてくれます。
「ブルーシーフードパートナー」の動きは、今後ますます広がっていきそう。普段から利用しているお店が、どんなサステナビリティへの配慮をしているか、チェックしてみてもいいかもしれません。
Reference
令和3年漁業・養殖業生産統計|農林水産省
我が国の水産業をめぐる動き|水産庁
Image:PRTIMES
Text:Yuki Tsuruta