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加部亜門インタビュー!『18歳、つむぎます 私の卒業 -第4期-』公開記念

加部亜門インタビュー!『18歳、つむぎます 私の卒業 -第4期-』公開記念

今後の活躍が期待される、若手俳優/女優を発掘・育成する「私の卒業」プロジェクト。これまでの作品はYOUTUBEで280万回以上も視聴され、昨年は劇場公開もされました。昨年に続き、1000名以上の応募者の中から選ばれたキャストに、「Steenz」が単独インタビューを実施。インタビューの第4弾は、子役時代からテレビや映画で活躍する加部亜門さんをフィーチャーします。

役が決まったら演じるだけ。あまり詳細のない役はやりがいを感じた

今回の作品『18歳、つむぎます』で、郵便局でバイトしながら家計を助ける、物静かながら、秘めた想いを持つ北村祐希役を演じた加部亜門さん。今作での役づくりに対する情熱や作品の持つメッセージ、また自身のキャリなどについて、聞いてみました。

―さっそくですが、最初に脚本を最初に読んだとき、どう感じました?

「この作品のプロデューサーである高石さんが、何度も何度も脚本を書き直していたのを見ていたので、物語がどうなるのか気になっていました。完成した脚本は、ストーリーが美しくまとまっていて……。もうあとは演じるだけだなと思いました」

ー北村祐希役に選ばれたときの感想を教えてください。

「あまり目立つ感じの人物ではなく、人物紹介も少なくて、そこが逆に面白そうだなって思いました。自分で考える余地があって、どうしようかなと考える時間が楽しかったです」

ーキャラクターをつかむために心がけていたことや意識していたことは?

「まずは、あまり人の目を見ないようにしていたこと。あとは細かい動きにこだわること。この作品は、映画館で上映されることが最初から決まっていたので、テレビや配信で見られることを意識した大きめの動きではなく、いかに細かい動きを出すかを、常に意識していました」

ー自分で考えて演じた、北村祐希の一面があれば、教えてください。

「台本をもらって読み込んでいると、(橋本)まどかに対する二人称がいろいろあったんです。『まどか』だったり、『彼女』だったり……。統一していないっていうことは、心情を使い分ける必要があるのかなと思って、その意図を監督と高石さんと話してみて、ニュアンスを変えたり、工夫したりしました」

ー今回の作品は、ワークショップから撮影まで、約半年という長い期間をかけたと聞きました。その中で、印象的な出来事は?

「役決めの日を知らずに、役が決まってしまったことです(笑)。去年の最後のワークショップの前後で、ちょうど別の仕事があって、ひとまず台本を覚えてワークショップに行ったんです。

いつも通り、やりたい役に立候補する流れで、セリフを覚えていた役に手を挙げたんですけど、まわりが神妙な面持ちで。後から、その日が映画での役決めの日だったことを知らされたんです。そうとも知らずに、ふたつの役に手を挙げていて……やらかしたなと思いました(笑)」

演技はいかにフラットな状態で自分を明け渡せるかが大事

ー子役時代から17年というキャリアをもち、これまでさまざまなフィールドで活躍されていますが、お芝居をやりたいと思ったきっかけは?

「人生というのは、ひとつしか分け与えられないもの。だけど、ひとつだけじゃつまらないなと思ったからです。いろいろな人の人生を掻い摘むことができるなら、やってみたいなと思いました。あと、僕がかなり飽き性なのも理由のひとつですね(笑)」

ーずばり、お芝居の楽しさとは?

「無心でいられること、ですかね。昔は、どこまで自分が役になりきれるかっていう考え方でしたが、それは真似事でしかないっていうことに気がついて。変に役をつくってしまうと、不自然でバレる。

だから逆に『いかに自分を明け渡せるか』が大事なんだって思うようになったんです。準備を入念にして、そのうえで、その場で出たものを大事にする。役として生きていたら無意識に出る言動や雰囲気を、何も考えずとも出せるくらい、無心でいたいし、それが楽しいです」

ー今後、どういう俳優になりたいですか?

「茫漠に言えば、世界が真似したい人になること。映画祭で出演作を並べらられたときに『あそこにもここにもいる。しかも全然別々の役じゃん』みたいな、そのくらい面白い人になりたいです」

ー今後、挑戦したいことは?

「現実的な話だと、海外の映画祭で賞を獲りたいです。今年は多くのアジア系の人が、アカデミー賞を獲っていましたよね。『じゃあ日本が作ったら何ができる?』っていうのを、新しいものが作れる人たちと一緒に挑戦してみたいなと思います」

ー最後に「18歳、つむぎます」をどんな人たちに観てほしいですか?

「『私の卒業』の3期までは、同年代や高校生に向けた作品というイメージがありましたが、この作品は、特定の人の誰かというより、幅広い年代の人に観てほしいなと思います。フラッと映画館に行って、チラシやポスターを見て、面白そうだなって思ったくらいで観てもらえたら、意外と響くものがある……そういう作品だと思います」

―ありがとうございました!

『18歳、つむぎます 私の卒業 -第4期-』

2023年3月24日(金)より、新宿バルト9ほか、全国の映画館にて限定公開!舞台挨拶チケットが発売中です!

高校卒業という節目のタイミングは、誰もが人生の岐路に立ち、そこには数々のドラマがある……。そんな18歳の思いや悩みを題材に、若者たちが前向きになれる物語を紡いでいく「私の卒業プロジェクト」の第4期作品。今回は、広島県・福山市を舞台に、同市でロケを敢行。卒業とともに新成人を迎える高校生たちが、大人になることや将来に不安を抱えながらも、前に進んでいく姿を描いている。

3月24日公開劇場

3月31日公開劇場

■予告編

■作品情報

【タイトル】18歳、つむぎます 私の卒業 -第4期-
【出演】 伊礼姫奈 高橋璃央 吉田晴登 佐藤愛桜 植村颯太 白上理桜 相羽星良 加部亜門

舟木健 木村伊吹 山下晃季 城夢叶 SOYO(@onefive) 角心菜 阪上はづき 倉沢杏菜 もか 谷真唯子 永島彩花 堀野内智 牧海斗 涼雅 大山蒼生 大崎凛 風吹ケイ 速瀬愛 小林虎之介 他

【脚本】高石明彦
【監督】北川瞳
【音楽】片田陽依
【撮影協力】福山市 ふくやまフィルムコミッション (公社)福山観光コンベンション協会
【プロデュース】高石明彦 英田理志
【企画・制作】The icon

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加部亜門プロフィール

かべあもん
年齢:19歳(2023年3月現在)
誕生日:2003年6月11日
出身値:東京都
身長:168cm
趣味:人間観察、映画鑑賞、音楽鑑賞、読書、写真、散歩
特技:エレキ/ウッドベース、ボクシング
所属事務所:YKエージェント

Photo:Kaori Someya
Text:Tomoka Uendo

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Tomoka Uendo

ライター

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