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目指せ、フェアトレード先進国!1アクションで1円が寄付できる「ミリオンアクションキャンペーン」【Steenz Breaking News】

目指せ、フェアトレード先進国!1アクションで1円が寄付できる「ミリオンアクションキャンペーン」【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、フェアトレード月間である5月から始まる、フェアトレードの啓発を目的とした「ミリオンアクションキャンペーン」についてご紹介します。

テーマは「環境」と「ギフト」。今年も開催される「ミリオンアクションキャンペーン」

 

認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパンが、毎年5月におこなっている「ミリオンアクションキャンペーン」をご存じでしょうか。

今年で3回目を迎えるこのキャンペーン、毎年テーマが設けられていて、今年は「環境」と「ギフト」です。児童労働や強制労働など、人権面に関する支援のイメージが強いフェアトレードですが、実は環境面の課題解決にもつながっているんです。

そして、もうひとつのテーマである「ギフト」は、「大切な人へ贈りものをする際に、フェアトレード製品を選択肢のひとつにしてほしい」という思いから設定されたそう。

さらに今年からは、企業や団体からの協賛金をもとに、1アクションにつき1円を、開発途上国の生産者へ寄付する取り組みもスタート。

期間中に、フェアトレード商品を購入したり、「#fairtrade2023」とつけてフェアトレードに関する内容をSNSへ投稿したり、イベントに参加したりすると、寄付される仕組みです。目標は200万アクションとなっています。

世界的にもフェアトレードの認知度が低い日本

 

適正な価格で取り引きを行い、立場の弱い生産者を守り、その自立を支援するフェアトレード。2019年時点で、フェアトレードという言葉を聞いたことがある日本人は53.8%と半数以上でしたが、「フェアトレードの内容まで知っているか」と聞かれると、32.8%の人しか答えられないという結果に。

その一方で、フェアトレード先進国のひとつであるイギリスでは、2022年の調査によると、77%の人々がフェアトレードの商品を好んで選んでいることがわかりました。

こうして比較してみると、「ミリオンアクションキャンペーン」が、フェアトレードに対する世界と日本の認知度の差を縮めるきっかけとして期待されていることがわかります。

意外と身近にあるフェアトレード認証製品

 

コーヒーやチョコレートなどのイメージが強いフェアトレード認証製品ですが、実はそれだけではありません。

 

お酒や化粧品、アイスクリーム、花、タオル、サッカーボールなど、幅広い種類の認証製品が存在します。多くの認証製品には「フェアトレード認証マーク」が付いているので、それを目印に探してみましょう。

実は、10代のフェアトレードの知名度は78.4%と、年代別に見ると最も高い結果となっています。しかし、その他の年代では、まだまだ知らない人が多いのが現状です。

世代を超えて、多くのひとにフェアトレードの存在を知ってもらうために、ミリオンアクションキャンペーンに参加してみませんか? SNS投稿のように気軽に参加できるアクションもあるので、興味のあるひとはぜひ挑戦してみてください。

Reference:
「フェアトレード」の認知率 32.8%に上昇 ~ 10 代での知名度は 8 割近くに ~|一般社団法人日本フェアトレード・フォーラム
Demand for affordable, sustainable products will drive Fairtrade in 2023|Fairtrade Foundation UK

Image:PR TIMES
Text:Yuki Tsuruta

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Yuki Tsuruda

ライター

鹿児島県在住のフリーライター。販売職や事務職を経験後、2020年5月からフリーランスのライターへ。執筆ジャンルは、ものづくりやSDGsなど。

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