タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは、最近よく耳にする「メタバース」について。2月には、次世代メタバースSNSとして注目を集める「Bondee」が日本リリースを果たし、注目を集めています。そこで、5人の10代に、メタバースに抱くイメージや、実際に使用してみた感想について聞いてみました。
1. 和花菜さん「メタバースと言われると、なんだか怖く感じてしまいます…」
「『メタバース』と聞くと、なんだか怖いなあって思っちゃいます。AIに支配される世界の始まりなんじゃないかなと心配で……。
メタバースについては大学の授業で習ったんですが、いまいち良さがわかっていなくて。仮想空間に自分のアバターをつくって、それでどうするんだろうって。もともとスマホを長時間使うことが好きじゃないし、SNSで常に誰かと繋がっていたいと思わないタイプなので、あまり魅力を感じません。
最近、友達がインスタのストーリーに『bondee』のアカウントをあげているのを見かけますが、メタバースと言われると、なんだか一気に怖く感じてしまいます」
2. 森垣穂香さん「難しそうと思っていたけど、意識していないうちに、実は使っていました」
「最初のうちは『メタバース』というと、なんだか難しそう……って敬遠気味だったのですが、実は日常的にメタバースを使っていることに最近気がつきました。
というのも、インターン先で、実際の生活と同じような、自由に出入りできるRPG風のメタバースサービス『Gather Town』を使用しているんです。それに最近流行りの『Bondee』も使っていて、友達といま何をしているのかをシェアしています。
遠くにいる人とも、気軽にコミュニケーションがとれるメタバース空間は、これからさらに、生活の一部になっていくと思います。そんな未来が、いまはとても楽しみです!」
3. 高橋真礼さん「新しい概念が生まれるたびに、ワクワクが止まりません」
「メタバースみたいな新しい概念の話を聞くと、ワクワクが止まらないですね。すでにいろんなSNSやアプリがあって、いまでも十分楽しめている状況なのに、これからも、まだまだ楽しいことが待っていると思うと、可能性を感じます。
メタバースはまだ詳しくないんですが、気になってはいるので、自分でもこれからチェックしてみようと思っています」
4. ゆう猫さん「やってみないとわからない!まずはいろんなメタバースを体験してみたい」
「『Bondee』、楽しく使っています。まだ使い方がよくわかっていないので、やりながら覚えていきたいと思っています。
他にも、バーチャル上で音楽ライブやカンファレンスといったイベントに参加したり、友達と常設ワールドやゲームで遊ぶことのできるメタバースプラットフォーム『cluster』に参加したことがあります。いつか、ヘッドマウントディスプレイを購入して、VRゲームやVRチャットに参加してみたいです。あと『mocopi』というモーションキャプチャーの装置が最近話題になっていて、使ってみたいです。
VRやメタバースでのコミュニケーションがこれからどう発展していくのか、どんなことできるようになるとか、やっぱり体験してみないとわからないと思うんです。だから、積極的に触れていきたいと思っています」
5. 七転さん「現実とメタバースを自由に行き来できるぐらいがちょうどいいと思います」
「メタバース、いいと思います! 『Bondee』も、周りの友達とかがやっていたので、とりあえず入れてみました。といっても、Bondeeみたいな着せ替えができるアバターコンテンツって、ニンテンドー3DSの時代からあったから、そんなに目新しさは感じていなくて。だから、僕ら世代はすぐに受け入れられるんじゃないですかね。
とはいえ、いろいろな体験がメタバースに置き換わってしまって、フィジカルな体験の良さが失われるのには反対。完全にメタバースに移行するんじゃなくて、メタバースと現実を、行き来したいときに簡単にできるぐらいが、いちばん楽しいと思います」
Bondeeをはじめ、メタバースに対して、興味津々であるという回答が並びました。一方で、実際はまだわからないことも多く、不安を感じているという人も。デジタルネイティブも彼らの話を聞いていると、バーチャル空間でのコミュニケーションがスーパーアクティブになるのは、少し先の話かもしれませんね。
Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya