「気になる10代名鑑」の341人目は、伊野翔真さん(17)。長野県の高校に通いながら、中高生の教育やキャリア学習の支援活動をする団体に参加したり、地域ネットワークの活性化に挑んだりしています。気になったことは体験してみないと気が済まないという伊野さんに、活動に対する思いや将来の展望について、あれこれ聞いてみました。
伊野翔真を知るための5つの質問
Q1. いま取り組んでいる活動について教えてください。
「『中高生の夢を叶えるお手伝い』を理念に掲げる学生団体osupに所属し、中高生のメンバーと共に、交流会を企画・運営しています。高校1年生の8月に行ったオンラインイベントでは、全国から参加者を募って、環境問題について考えるワークショップや、どのように夢を見つけて、それを実現するかについて議論する場を設けました。
また、高校1年生からは、一般財団法人まちライブラリーが主催する、本に関するイベントに参加して、ときには登壇もしています。本の内容を基にプレゼンを行うイベントに登壇した際は、『刀と日本語』という本を題材に、何気ないことに興味を紐づける力についてのプレゼンしました」
2/25(土)13:00〜開催です。興味がある方はぜひ足を運んでみてください! pic.twitter.com/oKb1wnJ91w
— 伊野翔真(学生団体osup coo) (@cUXvuldDPoICW1v) February 15, 2023
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「osupに参加したきっかけは、中学生のときに参加していた、AOKI財団の人材育成プロジェクト『ながの視察団 AOKI咸臨丸』で一緒だったメンバーに誘われて、活動に興味をもったからです。
本に関するイベントに参加するようになったのは、まちライブラリーで本を読んでいたときに、スタッフの方から声をかけられたのがきっかけ。まちライブラリーは、利用者が自分だけの本棚をつくって、それを他の利用者に公開するという仕組み。ちょうど、施設側で利用者の年齢層が高いという悩みを抱えていて、何かできることがあるかもと思ったんです」
Q3. 活動をするときに大切にしていることは?
「とにかく思いついたものを文字に起こすことです。これは、osupが団体として意識していることでもあって。何気なく発したひと言も、後から活きてくる可能性もあるので、会議のときは、それぞれが同じドキュメントに、自分が考えたことを打ち込むようにしています。
実現不可能のように思える壮大な夢や、本筋とは関係ないように見える小さなことでも、とりあえず書き起こす。そうすることで、頭の中で考えているだけではわからない『本当はどう思っているのか』『本当は何がしたいのか』が明確になってきて。それが、新しいアイディアが生まれるきっかけとなり、次のアクションに繋がります」
View this post on Instagram
Q4. 最近、新しく始めた挑戦はありますか?
「高校2年生から、自転車競技を始めました。これまで運動に無頓着だったので、自分の中では大きな挑戦なのですが、1日に170km走ったこともあるんです。体力も、それに自信もつきましたし、そこで培った集中力や忍耐力は勉強や活動に生かされています。
自転車競技だけでなく、気になったら実際に体験してみることを大切にしています。部活動としては、英語研究部と生物部に所属しているのですが、それだけではなく、競技かるたをしたり、居合道をやったりします。また、日本の歴史に興味があるので、鷹狩や流鏑馬を体験してみたり、日本刀を研ぐ体験をしてみたこともあります」
Q5. 今後の展望は?
「今まで行ってきた活動の中で、不登校になった中高生に数多く出会い、『日本の教育のあり方』について興味を持つようになりました。実際に接して、理解を深めていく中で、彼らから好きな分野に対する情熱を感じました。その情熱を活かすことができるよう、osupとしてできることを探しています。
いつかは『教育者の人材育成』を行う組織をつくりたいです。人材育成プロジェクトに参加したときに、人材を育成するコンサルタントという立ち位置があると学んだので、それを教育者向けに行うことができたなら、不登校になる人を減らすことができるのではないかと思っています」
伊野翔真のプロフィール
年齢:17歳出身地:長野県茅野市所属:長野県立諏訪清陵高等学校、学生団体osup趣味:料理特技:自転車競技大切にしている言葉:鷲鳥不群
伊野翔真のSNS
★Twitter(個人)
定期考査やだ… pic.twitter.com/opiUIQVqkC
— 伊野翔真(学生団体osup coo) (@cUXvuldDPoICW1v) February 15, 2023
★Instagram(個人)
View this post on Instagram
★Instagram(学生団体osup)
View this post on Instagram
★Pando
Photo:Eri MiuraText:Ayaka Shinada