世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、美容ブランドが取り組む女性支援活動についてご紹介します。
女性が輝くために活動する美容ブランド
手に取るだけでワクワクした気持ちになる化粧品。人を輝かせることを使命とするビューティブランドの中には、外見だけを美しくするのではなく、さまざまなかたちで、女性を応援しているブランドもあります。
化粧品を生み出す過程、特に原料の採取には、世界中の人々が関わり、その中には厳しい労働環境で働く人やも多く、安定して生きられることを求める女性も少なくありません。
また、美容アイテムを使う女性の中にも、より自身が輝ける環境を求める人も多くいます。女性の社会進出にともなうさまざまな場面で、雇用改善や教育、自立支援など、女性をエンパワーメントする活動が行われています。
そういった活動を支援するブランドの商品を買ったり、キャンペーンに参加したりすることで、世界の女性たちを応援をしたり、社会活動に参加したりすることができるんです。
ビューティブランド発、海外の働く女性をサポートする取り組み
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フランス生まれの自然はコスメティックブランド、「ロクシタン」。その代表的アイテムといえば、シアバターを使ったハンドクリームなどのパーソナルケア。ロクシタンは、シアバターの原産国であるブルキナファソで、1980年から支援活動を始め、教育や識字プログラム、起業プロジェクトなどを展開してきました。
2018年には「ロクシタンファウンデーション（基金）」とともに、女性の社会的・経済的な地位向上をサポートする取り組みをスタート。ブルキナファソの女性生産者たちが運営するユニオン（協同組合）に、毎年製品の原材料となる、数百トンのシアバターを直接発注することで、安定した雇用を創出。また、現地の女性グループの協力で、環境負荷を最少に抑えていることを保証するオーガニック認証と、女性生産者たちに適正価格と価値共有を保証するフェアトレード認証を取得しました。
こうしたパートナーシップに参加した多くの女性たちが、家計を支える安定的な収入を得て、子どもたちを学校に入学させられるようになったそう。支援した女性は、2021年3月時点で、4万2,600人以上にものぼるそうです。
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また、ヒマラヤに生息するワイルドハーブなど、自然の恵みが詰まったアイテムを展開している、ネパール産のオーガニック化粧品ブランド「Lalitpur（ラリトプール）」の活動もご紹介します。
このブランドの前身は、コスメを使った社会貢献プロジェクト「Coffret Project」で、活動を通じて出会った、ネパールのシェルターで暮らす女性たちの自立支援のため、商品開発を始めたそう。年に1度、1月〜3月ごろに限定して注文を受け付けるという受注生産で展開され、固形のシャンプーバーやフェイシャルソープなど、環境にもいいアイテムを販売しています。
女性の未来を切り開く教育プロジェクト
フランス生まれのラグジュアリービューティブランド「ランコム」は、2017年から、女性の識字（リテラシー）率向上を目指すグローバル規模の支援プログラム「Write Her Future」を世界各国で展開しています。
そして、ここ日本では「女性のデジタルスキル不足」という社会課題に着目した活動をおこなっています。2019年の経済産業省の調査によると、日本のIT関連産業では、2030年時点で最大約79万もの人材が不足すると予測されている中で、現状、IT関連産業で働く女性は全体の4分の1程度のみと低い水準になっているのです。
こうした現状を受けて、2021年は女子学生の創造力とリーダーシップを育むNPO法人「ハナラボ」と協働したデジタルリテラシーの教育機会を提供、2022年はデジタルスクール2校とのコラボレーションで、さまざまな世代の学生に向けたデジタルキャリア支援を提供しました。デジタルスキル習得をサポートする「オンライントークセッション」のアーカイブは、現在でもオンライン視聴できるので、気になる人はチェックしてみてください。
女性たちの輝く未来を応援してくれるブランドのアイテムは、使っているだけで元気がみなぎってきますよね。「ロクシタン」のシアバターシリーズのように、おなじみのコスメも実は社会貢献に繋がっていた……なんていう、嬉しい発見があるかもしれません。
Reference：経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」Image：PR TIMES
Text：Anna Usui
