Teenage Realities

2022年、出会って良かった本を教えて!10代の心に突き刺さった一冊をピックアップ【10代リアルVOICE】

2022年、出会って良かった本を教えて!10代の心に突き刺さった一冊をピックアップ【10代リアルVOICE】

タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ10代リアルVOICE

今回のテーマは「2022年に読んでよかった本」。“若者の活字離れ“ともいわれますが、それでも本は私たちに新たな気づきや言葉を教えてくれるもの。そこで、2022年に読んで印象に残っている本について、5人のティーンに聞いてみました。

1. 戌宮はつねさん「曲づくりをするときにためになった一冊!」

18歳。『多摩美アイドル ∞letteパレット』メンバー。夢は完全セルフプロデュースのアイドルになること。

作曲はじめます! ~マンガで身に付く曲づくりの基本www.amazon.co.jp

1,540(2023年01月19日 19:27時点詳しくはこちら)
Amazon.co.jpで購入する

『作曲はじめます!』/monaca:factoryほか

「私は『多摩美アイドル ∞letteパレット』の2期生メンバーとして活動していて、曲作りもしているんですが、この本がなかったら曲はつくれなかったと思っています。曲づくりについて学べるマンガで、作曲に興味がある人にとって、参考になることが多いと思います。

昨年、展示するミュージックビデオのための楽曲をつくったのですが、大学の先輩たちに褒められてとても嬉しかったです! 将来は完全セルフプロデュースのアイドルになりたいと思っているので、これからも曲づくりに励んでいきたいです」

歌って踊ってイラストも描ける!完全セルフプロデュースの美大アイドル【戌宮はつね・18歳】
歌って踊ってイラストも描ける!完全セルフプロデュースの美大アイドル【戌宮はつね・18歳】
「気になる10代名鑑」の279人目は、戌宮はつねさん(18)。多摩美術大学​​でアートを学びつつ、『多摩美アイドル ∞lette パレット』の2期生メンバーとして活動しています。将来は完全セルフプロデュースのアイドルにな […]
https://steenz.jp/10188/

2. しめじさん「環境が変わるたびに、読み返しているし、これからもきっと読み返すと思う」

18歳。オンライン塾『寺子屋ISHIZUE』を提供する、株式会社ISHIZUEでマーケティング、取締役を担う。

『入社1年目の教科書』/岩瀬大輔

入社1年目の教科書www.amazon.co.jp

1,524(2023年01月19日 19:27時点詳しくはこちら)
Amazon.co.jpで購入する

「『入社1年目の教科書』という本です。 初めて読んだのは高校2年生
のときで、それ以降、環境が変わるたびに読み返しています。

特に去年の夏に読み返したとき、いままでと読み取り方が違った感覚がありました。 この本には3つの原則と50のルールがまとめられていて、いままでは『これはできていて、これはできていない』というようにチェックしながら読み返す本でした。

でも今回読んだときは、『これがこの人はできていないから、自分はこの人と会話していてストレスを感じるんだ』とか、逆に『いま自分はこれができていないから、コミュニケーションエラーが起きているんだ』と、ひとつひとつのルールや原則を、実際の事例に落とし込んで読めるようになって。自分自身の成長を感じられましたし、きっとこれからも定期的に読み返していくと思います」

学生らしくないビジネス視点が強み!教育格差のない社会を目指す学生起業家【しめじ・18歳】
学生らしくないビジネス視点が強み!教育格差のない社会を目指す学生起業家【しめじ・18歳】
「気になる10代名鑑」の86人目は、しめじさん(18)。以前、Steenzに登場してくれたハク。さんが立ち上げた、オンライン塾『寺子屋ISHIZUE』を提供する、株式会社ISHIZUEで取締役をしています。そんなしめじさ […]
https://steenz.jp/9000/

3. ささきなるみさん「大河ドラマを副音声付きで見ているような感覚で読める、悩みや苦しみに寄り添ってくれる一冊」

19歳。多摩美術大学美術学部統合デザイン学科に在学するかたわら、学生団体「きゅーとぴあ」で創作活動を行う。

『死してなお踊れ 一遍上人伝』/栗原康

死してなお踊れ: 一遍上人伝 (河出文庫)www.amazon.co.jp

1,012(2023年01月19日 21:30時点詳しくはこちら)
Amazon.co.jpで購入する

「高校の古典の先生におすすめしてもらって、いつか読もうと思っていた本です。たまたま本屋さんで見かけて手に取ったのですが、『もっと早く読めばよかった!』と思いました。この本はアナキズムの研究者が書いているだけあって、型破りな文体で全然飽きず、まるで大河ドラマを副音声付きで見ている感覚で読めるんです。

時宗じしゅう自体は、日本史の授業で習いますが、実際に一遍上人がどういう経緯で、どんな信念で踊り出したのか、よくわかっていませんでした。なぜ集団で踊る必要があったのか、そもそも念仏で人はどう救われるのか、なぜ生きることが苦しいのか……など、根本的なことがこの本を読むとスッと入ってきて。

読み始めは興味本位だったのですが、読んでいくうちに、こんなに普遍的な人の悩み苦しみに寄り添ってくれるものなんだと驚きました。 現代の私たちも、苦しいときはひたすらに踊るべきなんじゃないかという気がしてきます」

デザインを使って社会問題を解決したい。作品にメッセージを託す美大生【ささきなるみ・19歳】
デザインを使って社会問題を解決したい。作品にメッセージを託す美大生【ささきなるみ・19歳】
「気になる10代名鑑」の278人目は、ささきなるみさん(19)。多摩美術大学美術学部統合デザイン学科で学びつつ、同学科の学生団体「きゅーとぴあ」で創作活動をしています。絵を通して社会問題を解決していきたいと語るささきさん […]
https://steenz.jp/10185/

4. 浅葱凜さん「アドラーは知らなかったけど、面白かった!何度も読み返すと思う」

19歳。主に映画制作の現場で小道具の製作をしたり、MVの制作に携わったりするクリエイター。

『アドラー100の言葉』/和田秀樹

アドラー 100の言葉www.amazon.co.jp

1,100(2023年01月19日 21:35時点詳しくはこちら)
Amazon.co.jpで購入する

「 これは100個のアドラーの言葉と、その解説が載っている本です。アドラーといえば、対人関係の哲学が有名で、『嫌われる勇気』の源流です。私はこの本を手にするまで、アドラーに関する知識がまったくなかったけど、すごく面白く読めました。

本を手にした当時、すごく好きだった恋人に振られたところで……。『どうして合わなかったんだろう』という純粋な問いから手に取った一冊でした。特に印象に残っている言葉は、『雨が降ったら自分で濡れないように傘をさすように、他人の問題というものはその他人の問題なのだから、自分があれこれ口出しすることはない』というものです。これ以外にも、たくさん心に残っている言葉があって、きっと何度も読み返したくなると思います

エキストラから裏方へ。社会的意義のある映像制作と環境づくりを目指す大学生【浅葱凜・19歳】
エキストラから裏方へ。社会的意義のある映像制作と環境づくりを目指す大学生【浅葱凜・19歳】
「気になる10代名鑑」の246人目は、浅葱あさぎ凜りんさん(19) 。主に映画制作の現場で、小道具の製作をしたり、MVの制作に携わったりするなど、クリエイターとして活動しています。もともとはエキストラとして映像に携わって […]
https://steenz.jp/9960/

5. 秋村遊さん「自分が書いているテーマとリンクする一冊で、考えさせられる本です」

18歳。早稲田大学の文化構想学部に在学。小説執筆や声優、タレントなど、幅広く活動。

『ヨシアキは戦争で生まれ、戦争で死んだ』/面高直子

ヨシアキは戦争で生まれ戦争で死んだ (講談社文庫)www.amazon.co.jp

726(2023年01月19日 21:34時点詳しくはこちら)
Amazon.co.jpで購入する

「大学で『ハーフ差別』についていろいろな資料を集めていたときに出会いました。戦後日本でたくさん生まれた、日本人女性と米兵との間に生まれた、ひとりの『混血孤児』の人生を書いたノンフィクション作品です。戦時中や戦後のことをすごく考えさせられる本でした。

私は小説家としても、大学の仲間とも、いろいろ書いているんですが、いま書いている小説の中に『ハーフ差別』というテーマがあって。この本を読んで考えたことを踏まえて、戦後といまの違いなどを考えながら執筆しています」

「多様性」はただの飾りじゃない。社会課題や命をテーマに執筆する10代小説家【秋村遊・18歳】
「多様性」はただの飾りじゃない。社会課題や命をテーマに執筆する10代小説家【秋村遊・18歳】
「気になる10代名鑑」の134人目は、秋村遊さん(18)。16歳のときに応募した出版社のキャンペーンを機に、小説家としてデビュー。最近は、大学で出会った友人たちと共同で、出版プロジェクトも立ち上げました。執筆活動を軸に、 […]
https://steenz.jp/9276/

ジャンル問わず、さまざまなタイトルが挙げられました。自分の活動と近しい分野の本を挙げている10代が多い一方、哲学書も多く挙げられていたのが印象的でした。こうして個別に聞いてみると、「活字離れ」とひと括りにできないような気がします。

Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya

SNS Share

Twitter

Facebook

LINE

Ayuka Moriya

エディター

1999年生まれ、秋田県出身。東京外国語大学 国際社会学部在学時よりライター・エディターとして主にインタビュー記事の執筆、ディレクションに携わる。Steenzでは、2021年ローンチ当初より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

View More