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身近な問題をアプリで解決したい!アプリ甲子園準優勝の高校生エンジニア【大澤清乃・17歳】

身近な問題をアプリで解決したい!アプリ甲子園準優勝の高校生エンジニア【大澤清乃・17歳】

「気になる10代名鑑」の294人目は、大澤清乃さん(17)。高校での部活や学校の勉強の傍ら、「特技をつくりたい」という思いからプログラミングの学習を始め、ついには「アプリ甲子園」で準優勝に輝いた高校生エンジニアです。身近な問題や課題をアプリで解決していきたいと語る大澤さんに、活動を始めたきっかけや大切にしていることについて伺いました。

大澤清乃の活動を知る5つの質問

Q1. どんな活動をしていますか?

中高生向けのプログラミングスクール『Life is Tech!』に通いながら、アプリを開発しています。

いまは、ポジティブな言葉を用いた振り返りで目標達成を手助けするアプリ『taffi』のリリースに向けて、最終調整をしています。高校の授業で、『アファメーション』という、ポジティブな言葉で暗示をかけて、目標を成功に導く効果を知って。私もこの効果に何度も助けられていたと気づき、アプリにしたら、私のように、誰かのためになるかもと思ったんです。このアプリは、先日開催された『アプリ甲子園』で準優勝をいただきました。

ほかにも、薬を飲んだ時間など、”毎日すること”を簡単に記録できるアプリ『dig』や、連想ゲームのようにアイデア出しをサポートする『Magical Banana』も開発も行ないました」

Q2. 活動をはじめたきっかけは?

特技とか趣味をつくりたかったのが、プログラミングをはじめたきっかけです。

小学6年生のとき、友だちが習い事で大会やコンクールに出ているのを見て、私が習っているピアノやバレエは特技とは言えないなって思ったんです。プロを目指しているわけじゃないし、もっと上手な人はたくさんいるし……。でも、『得意なことは?』『趣味は?』と聞かれたときに『特にありません』って答えるのが嫌で。それで、友達があまりやっていないような特技をつくりたいと思っていました。

転機は、中学1年の夏休みに参加した『Life is Tech!』のサマーキャンプ。当時は、プログラミングを学ぶぞ!という気持ちよりも、会場になっていた大学のキャンパスに行けるワクワクのほうが大きかったかも(笑)。そのキャンプがすごく楽しくて、中学2年生から『Life is Tech!』に通い始めました」

 

Q3. 活動をするうえで大切にしているテーマは?

身近な問題を解決することです。はじめてアプリを開発しようと思ったとき、意気込んだはいいものの、肝心のテーマが浮かばなくて。そんなとき、メンターさんから『半径5メートル以内の人の悩みを解決しよう』ってアドバイスをもらったんです。それで家族にインタビューをしたら、父が『病院で、薬を飲んだ時間を聞かれたけど、答えられなかった』と話してくれて。毎日やることの時間は覚えにくい、という発見から、時間記録アプリの『dig』を着想しました。

ふたつめに開発した『Magical Banana』は、”アイディアがなかなか浮かばない”という私の悩みがきっかけで生まれました。テーマ設定で行き詰まって、TEDの『新しいアイデアの作り方』という動画を見たんです。そこで、言葉の伝承ゲームが有効だと知って、悩みが解決できるかもしれない! と思いました」

Q4. 活動をする中で、大変なことは?

アプリ甲子園にチャレンジし続けたことでのプレッシャーです。アプリ甲子園には3回出場していて、1回目は『dig』で二次予選落ち、2回目は『Magical Banana』で決勝敗退だったんです。次こそは賞をとりたいと思いつつ、そもそも決勝まで進めなかったらどうしようって、焦ってしまって。

でも負けたことで、自分の課題が見えてきて、それをひとつひとつ潰しました。技術力はもちろん、企画力やプレゼン力も上がったと思います。

あとは、プログラミングだけじゃなくて、学校の勉強もあるし、バスケ部でも活動していて。すべてやり切るのはちょっと大変かな。でも、プログラミングは私にとって趣味なので、寝る間を惜しんでコードを書いちゃいます」

 

Q5. 今後の展望は?

私自身としては、これからもアプリ開発を続けて、誰かの助けになったり、問題を解決できたりするサービスをつくり続けていきたいと思っています。その中で、自分の技術や企画力をもっともっと深めていきたいです。

それに、自分の活動を通して、何かしていることを発揮できる機会がもっと増えて、それに積極的に参加する人が増えればいいのになと思います。こんなすごい個性があるのに!って思っても、発揮する場がなかったり、行動できずにいたりする友達が身近にいるので。特に、高校生を対象としたそういう機会はもっとあってもいいのになと思います」

大澤清乃のプロフィール

年齢:17歳出身地:神奈川県所属:湘南白百合学園高等学校、Life is Tech!趣味:バスケ、スポーツ観戦、タイピング影響を受けた本:『空想教室』(植松努)

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Photo:Eri MiuraText:Risa Naito

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Steenz編集部

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