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自分はかわいくないから。インフルエンサー本望あやかの最大の武器は素を見せられること【頬張る、ティーン。♯2】

自分はかわいくないから。インフルエンサー本望あやかの最大の武器は素を見せられること【頬張る、ティーン。♯2】

ティーンから絶大な人気を誇る10代のアイコンを、「ちょっと一緒にごはん食べましょう」と連れ出し、おいしいグルメを頬張りながら、いつもとは違うオフな表情に迫る『Steenz』のインタビューシリーズ「頬張る、ティーン。」。第2回のゲストは、インフルエンサー・タレントの本望ほんもうあやかさん(17)です。

人気YouTubeチャンネル「超十代チャンネル – ULTRA TEENS Channel -」のレギュラーメンバーであり、「TGC teen 2022 Tokyo」にも出演するなど、活躍の幅を広げている本望さん。来年3月には高校卒業を控えています。高校生活も残りわずかとなった本望さんの、“おいしい素顔”をお届けします。

そして今回訪れたお店は、東急東横線・学芸大学駅そばにある、こだわりのカスタムサンドイッチの人気店「3DEUX1(トロワドゥアン)」。ツナとハッシュドポテトのサンドイッチ(950円)を、豪快に頬張っていただきました。

すごく丁寧に「いただきます!!」

元プロボクサーの父は芸能界に猛反対…。とにかく飽き性だった子ども時代

―本望さんが芸能界を目指し始めたきっかけは?

小学5年生のとき、大好きな少女漫画を本屋さんに買いに行って、たまたまファッション誌を手に取ったんです。それまでおしゃれには一切興味がなかったけど、自分と同じ年齢くらいの子たちが、かわいい服を着てキラキラ輝いている姿を目にして、「私もやりたい!」って憧れて。

その雑誌を買って帰って、挟まれていたモデルオーディションのエントリー用紙を書いて埋めて、次の日すぐポストに出しました。そのオーディションは落ちちゃったのですが、そこから「人前に出る仕事がしたい」と思うようになって、芸能界を目指し始めました!

20種類の具材からカスタマイズできるサンドイッチはボリューム感満点!

―お父さんは元プロボクサーですよね。お仕事は応援してくれていますか?

そうなんです。プロボクサーで、元チャンピオンです。私もボクシングをやっていて、父のジムでトレーナーとしての活動もしています。今は全力で応援してくれているのですが、始めた当初は猛反対されました。父は私にスポーツ界で有名になってほしかったんです。

それに私は自他ともに認める程の飽き性で……。子どものころから、チアダンス、硬式テニス、軟式テニスと、習いごとを始めては、飽きて辞めての繰り返しで……。そんな私の性格を知っているぶん、「芸能界なんて、そんな厳しい世界で大丈夫か?」という心配のほうが大きかったのかもしれません。実際、現実は甘くなかったですし……。

―TikTokを始めたのはいつごろですか?

中学2年生のとき、学校で話題になって、試しにインストールしてみたことがきっかけです。最初は見るだけだったのですが、芸能界で活躍するための武器になるかもと思って、投稿し始めました。

といっても、特に作戦を練ることもなく、人の動画を参考にそれっぽく撮って、なんとなくアップし続けていて……。でも中学3年のときに、ある動画がバズったんです。そのときはただ嬉しくて、「いけるじゃん!」って夢見心地だったのですが、それ以降、全然うまくいかなくて。

そこから一念発起して、アカウントを作り直したんです。高校2年くらいからは、かなり戦略的にTikTokを撮るようになりました。

おいしいサンドイッチがあったら即時に自撮り。だって、TikTokerですから。

実はネガティブ。夜中に父と語り合う時間で前向きに

―TikTokでは、企画から編集までご自身でされているということで、具体的な戦略について教えてください。

私はそんなにかわいくないし、自信もなくて。でも、人前には出たい。だから、他のかわいいTikTokerみたいに、カメラの前で踊ったり、笑顔を振りまいたりしていても、勝てるはずないって思ったんです。だから、あえてバックステージとか、NGカットとか、そういう「素」の部分を見せるようにしているんです。

企画から編集までは、けっこう時間がかかっていて。例えば、コスプレのメイク動画を撮るときも、朝11時くらいから撮り始めて、あっという間に17時くらいになっちゃうことも。時間をかけた動画の再生回数が伸びないと、落ち込んで泣いちゃいます。

―底なしに元気な印象しかないので、意外ですね。

まあ落ち込んでも、寝たら忘れる最高の性格です(笑)。でも、根本的にはネガティブ。夜中の0時くらいに、TikTokの再生回数が全然伸びなくて「今日もだめだった……」と落ち込んでいたら、父が「続けていること自体、すごいよ」って優しく声をかけてくれて。

投稿することが私の中で当たり前になっていたので、「そうか、投稿するだけでもすごいことなんだ」って前向きになれました。父と語り合う時間は安心できます。

本望さんの豪快な食べっぷりはお見事でした!

―素敵な関係ですね。飽き性だった本望さんが、SNSを継続できるのはどうしてですか?

好きなことだから、夢に向かってがむしゃらに進んでいるだけです。それに、他の人に負けたくないし。普段はそんなに負けず嫌いな性格じゃないのですが、SNSに関しては、悔しいとか、負けたくないっていう気持ちが湧き出てくるんですよ。

自分の「好き」を発信することが世の中をハッピーに

―高校生活もあと3か月。振り返って、どうでしたか?

高校に入学したときにはTikTokを始めていたので、「どうせ自分のことかわいいと思ってるんだろ」とかっていじめられるかなと怯えていたんです。それが正反対で。友達みんなが、SNS用にあげる写真の撮影に協力してくれたり、すれ違うときに「YouTubeみたよ!」って声をかけてくれたり。

全日制の学校なので、毎日学校に登校しなきゃいけなくて、お仕事との両立は大変だったけど、まわりのみんなのおかげで、なんとか卒業できそうです。友達はもちろん、家族にも、マネージャーさんにも、とにかく感謝しかありません。残り3か月のクライマックス! 何があるかはわからないから、最後まで気を抜かずに頑張ります。

口についたソースはペロリ。

―卒業後の予定は?

芸能界一本で頑張ります。夢はバラエティ番組に出演すること。スタートはモデル志望でしたが、スタイルが良くてキレイな子はたくさんいるし、話すのが好きで明るい性格という自分の強みを活かせるのは、バラエティタレントだと思っていて。いつかMCにもチャレンジしたいです。

口に入れすぎてしまった本望さん。

―最後に、本望さんと同じように毎日を頑張っている10代のみなさんに向けて、メッセージをお願いします。

自分の「好き」をどんどん発信してほしいです。素直な意見は言いにくい、否定されるのが怖いっていう気持ちは、誰にでもあると思うんです。私もSNSでアンチコメントがくることはたくさんあります。

でもそれって、なんとなく大多数の意見みたいに思っちゃうけど、冷静に考えると、「その人」のイチ意見でしかない。もちろん人を傷つけるような発言はよくないと思うけど、純粋な「好き」の思いを素直に言い合える、受け止められる世の中であってほしい。「好き」を世の中に発信する、チャレンジする人が増えれば増えるほど、世の中もハッピーになっていくんじゃないかな。今しかない“10代”という時間を大切に、楽しい日々を過ごしてほしいですね。

食後もカフェラテを飲んで「ごちそうさまでした!」

動画で頬張る、本望あやか。

 

 

「頬張る、ティーン。」インタビュー動画

動画では、友達とのことや恋愛話など、記事には入りきらなかったプライベートな内容が盛りだくさん。ぜひご覧ください。

 

 

本望あやかプロフィール

2005年1月31日生まれ。埼玉県出身。TikTokのフォロワーは160万を超える(2022年12月現在)。Youtubeチャンネル「超十代チャンネル」のレギュラーメンバー。特技はボクシング。趣味はコスプレ・アニメ鑑賞。

今回お邪魔したお店は…

『3DEUX1(トロワドゥアン)』

学芸大学駅にほど近いサンドイッチショップ『3DEUX1(トロワドゥアン)』

電話番号:03-6712-2262
住所:東京都目黒区鷹番3-8-10 寿美吉コーポ1F
営業時間
8:00〜18:00
※パンがなくなり次第終了
定休日:水曜日、第2火曜日

Text:Yuuri Tomita

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Yuuri Tomita

ライター

冨田ユウリ 兵庫県西宮市生まれ。京都大学法学部卒業後、2017年日本放送協会(NHK)に入社。2021年に独立し、フリーライターに。雑誌やWEB媒体にて、幅広い分野の人物インタビューと、ルポルタージュ記事を手がける。取材と力士とお祭りが好き。

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