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韓国コンテンツがタイを席巻!Twitterランキングから見る韓流人気とその理由【Steenz Breaking News】

韓国コンテンツがタイを席巻!Twitterランキングから見る韓流人気とその理由【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、ツイッターのハッシュタグから見る、タイでの韓流人気についてご紹介します。

韓流コンテンツに関するハッシュタグが席巻

世界各国で韓流コンテンツの人気が高まっているなか、タイで2022年に最もツイートされたハッシュタグ(12月22日時点)のうち、多くが韓流コンテンツに関する内容だったことがわかりました。韓流コンテンツの国別ツイート数でも、タイは本家の韓国に次いで2位。なぜタイで、ここまで韓流が人気なのでしょうか。

BLACKPINKとBTSが目立った結果に

各国のツイートを分析する『GetDayTrends』によると、タイで今年最もツイートされたハッシュタグは、「#LisaXCeline」(620万件)。韓国の女性アイドルグループBLACKPINKのタイ人メンバー・LISAさんが、フランスのファッションブランド「CELINE」のファッションショーに参加したことが話題を呼びました。

このほか、ツイート数のトップ15を見ると、3位に韓国の人気グループBTSに関連した「#BTS_Butter(530万件)」、10位にBLACKPINKの新曲「#PINKVENOM(370万件)」などがランクイン。上位7つを韓流コンテンツが占めました。

さらにトップ100を見ると、BLACKPINKとBTS以外にも、韓国の男性グループ「GOT 7」のタイ人メンバー・BamBamさんに関するハッシュタグも目立ちました。

東南アジアで広がる韓流コンテンツのブーム

こうしたツイート数の多さから見ても、タイで韓流コンテンツがかなり人気が高いことがわかりますが、世界各国と比べてみても、タイは韓流コンテンツへの注目が高い国です。

ツイッターが今年1~8月の調査をもとに発表した「韓流コンテンツに関するツイート数の国別ランキング」では、1位は当然韓国なのですが、それに続く2位はタイでした。

このほか、トップ10にフィリピン(4位)、インドネシア(5位)、マレーシア(7位)が入っており、東南アジアの各国で、韓流の人気が非常に高いことがわかっています。ちなみに日本は9位にランクインしています。

K-POPグループの多国籍化が人気の秘密

では、なぜタイで韓流が人気なのでしょうか。その理由のひとつだ考えられるのが、K-POPグループのメンバーの多国籍化。BLACKPINKやGOT7など、タイ人メンバーがいるグループも続々と誕生しています。

K-POPファンのタイ人学生(16)は、「同じ国籍のメンバーが世界で活躍する姿を見ると嬉しいし、応援したくなる」と話します。

 

実際に、タイ国内の街中では、LISAさんやBamBamさんをPRに起用した商品やサービスの広告が数多く見受けられます。そうした影響もあって、タイでは韓流コンテンツがより身近な存在になってきているといえます。

韓国のポップミュージックの専門家は、「韓国のコンテンツ産業が海外の市場として、東アジア、米国の次に重視しているのが、東南アジアと南米。特にタイは、東南アジアの中でも韓流文化の影響力が強いので、芸能事務所は積極的にタイ人を採用している」と分析しています。

韓国のエンタメ業界が積極的に東南アジア市場を取り込もうとしている中で、今後もタイで韓流人気は続いていきそうです。

Reference:
#KcontentTwitter: 10 Years of Growth|Twitter Blog
Top Hashtags in Thailand|getdaytrends

Image&Text:Risako Hata

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Risako Hata

ライター

タイ在住のジャーナリスト。共同通信系メディアにて5年のタイ駐在を経て独立。現在は、アジアの経済や人道問題、SDGsに関連する記事を執筆。

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