「気になる10代名鑑」の281人目は、RINさん(19)。女子美術大学でデザインを学びつつ、アナログな表現にこだわった創作活動をしています。将来はデザイナーとして自分の個性を活かしつつ、生活に溶け込み彩りを与える作品を生み出していきたいと語るRINさんに、作品に込めた思いやこだわりについて聞いてみました。
RINの活動を知る5つの質問
Q1. いま力を入れていることは何ですか?
「デザイナーを目指していて、女子美でビジュアルアートを学びながら、作品をInstagramにアップしています。
インスタを始めたのは、予備校のとき。自分用のアルバム代わりにしようと、鍵アカウントでつくったものなんです。大学に入るときに公開にしたのですが、有名なデザイナーさんからリアクションがきたり、学校内で私の作品を知っている人に出会ったりしたことも。投稿していてよかったと思いましたし、『もっと頑張ろう』という気持ちになりましたね。なのでいまは、新しい人とつながるためにも、投稿を頑張っているんです」
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Q2. 作品へのこだわりは?
「デジタルでの表現が主流となっている中で、アナログだからこそできる表現、特に色にこだわっています。例えば絵の具だと、絵の具同士を混ぜた『瞬間』の色とか滲み具合があって。量産できないからこそ生み出せる、個性のあるデザインにこだわっています。
あとは彩度の高い色が好きで絵に使うことが多いので、ごちゃごちゃした印象にならないように気をつけています。使いたい色に合わせて補色を入れると、どうしても色数が増えてしまってまとめるのが大変なのですが、うまく調整しつつ自分のスタイルになるようにしています」
Q3. 創作活動を始めたきっかけは?
「美大出身の母の影響で、絵を描いたり物をつくったりすることが身近だったんです。家にもいろいろな画材があったし、絵を描くハードルが低かったことが、今の活動につながっていると思います。
それに作風も、海外の絵本や絵本作家が好きな母の影響を受けているんです。小さいころから家にたくさん絵本があったから、無意識のうちに影響を受けているかなって。特に『はらぺこあおむし』が好きですね。
絵を描くことはずっと好きなんですけど、実は受験生になるまで、美大に進もうとは考えていなくて。趣味でも描いていればいいかなって思っていけど、好きなこと極められるチャンスなのに、それをしないのはもったいないと思って、美大受験を決めました」
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Q4. 活動をする中で苦労することはありますか?
「デザインは相手に伝えたいことが伝わらないと成立しない分野なので、自分の伝えたいことが伝わらないと、けっこうヘコみます。深く考えすぎて、アイディア出しの時点で何日も経過してしまうことも。
なるべく制作の時間を無駄にしないように、普段からInstagramの保存機能や写真のアルバムを使って、参考になりそうなものをストックしておくようにしています」
Q5. 将来の展望は?
「大学在学中に友人たちとグループ展を開催できたらいいなと思っています。それもあって、来年度からは大学だけでなく、個人制作にも力を入れていこうと思っています。1年生のいまは課題制作に追われてしまっていて、個人的な制作にあまり時間が取れなくて……。
将来はポスターや商品パッケージなどの身近にあるものをデザインするデザイナーになりたい! 自分の個性を活かしつつ、生活に溶け込み彩りを与える作品を作っていきたいと思っています」
RINのプロフィール
年齢:19歳
出身地:神奈川県藤沢市
所属:女子美術大学
趣味:絵を描くこと、音楽を聴くこと
RINのSNS
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Photo : Eri Miura
Text : Mai Sugawara