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世界を股にかけるアーティストに!バンドのTikTokを戦略的にバズらせたリーダー【Kanto(Proof 4 One)・17歳】

世界を股にかけるアーティストに!バンドのTikTokを戦略的にバズらせたリーダー【Kanto(Proof 4 One)・17歳】

気になる10代名鑑」の301人目は、「Proof 4 One」のKantoさん(17)。「Proof 4 One」は、TikTokにアップしたカバー動画をきっかけに、注目が集まっている高校生4人組バンド。そのリーダーをつとめるのが、ボーカルとギターを担当するKantoさんです。いまのメンバーで「Billboard Hot 100」で1位を取り、ワールドツアーをすることが夢だと語るKantoさんに、目標を達成するために大切にしていることを聞いてみました。

Kantoを知る5つの質問

Q1. 自己紹介をお願いします。

「Proof 4 Oneのリーダーで、ボーカル・ギター・作詞担当のKantoです。リーダーといっても、部活で例えるなら、キャプテンがSatoshiだとしたら、部長のポジション。音楽についての方向性は彼を中心に動かしていて、将来的にバンドをどう大きくしていくかとか、SNSの戦略とかを考えています。

バンド活動以外だと、小学校から9年間、サッカーをやっていました。サッカーを続けるかどうかは、本当にすごく悩んだんですが、最終的には、メンバー4人で夢を追いかける道を選びました」

Q2. バンドをはじめたきっかけは?

「洋楽が好きで、よく一緒にカラオケに行っていたSatoshiと、『バンドをやりたい!』ってずっと話していて。たまたまテレビで観たONE OK ROCKのドキュメンタリーを観て、一気にその気持ちに火がついたんです。それで、もともとギターの経験者だったSoshiと、当時同じクラスだったReoを誘いました。そのドキュメンタリーがワールドツアーのものだったこともあって、結成当時から、世界でやっていけるバンドになることを目標にしてます。

Satoshiとは、学校の帰り道に気になった海外のバンドについていろいろと共有していて。例えば、『このアメリカのバンドの演奏技術はすごいけど、SNSにあんまり力入れてないね』みたいに、戦略面についてもよく話していたんです。だから、SNSには僕らも力を入れていこうと思い、まずは人気曲のカバーで、名前を売ることから始めました。

その読みが当たってバズりはしましたが、慢心せずにいようと思っていて。バズったのは、あくまで自分たちのやる気に火をつけてくれたというふうに捉えて、『一発屋で終わらせないためにどうアクションすべきか』を考えるようになりました」

 

@proof4onegnash – imagine if [Satoshi & Kanto from Proof 4 One cover] #gnash #cover #highschool #firsttake #エモい #おすすめ #fyp

♬ オリジナル楽曲 – Proof 4 One – Proof 4 One

Q3. バンド活動で大切にしていることはありますか?

歌や演奏がうまいひとは星の数ほどいる。そんな中で、僕らにしか出せないオリジナリティとは何かを、常に模索しています。

日本のバンドに限っていえば、英語の歌詞は少しは強みになるかな。僕は作詞担当なのですが、全部を英語にするとなるとけっこう大変で。教科書と違って、ネイティブの表現を目指すには、洋楽を聴き込むしかない。生の英語からは、言い回しや文法を参考にしています。

でも、それだけじゃ当然、世界で勝ち残れるわけがなくて。歌詞の内容だったり歌い方だったり、細かいところまで探求する必要があるなと思います。例えば、心の中の葛藤やモヤモヤを簡単にメモっておくようにしています。ネガティブな気持ちを全部歌詞にしちゃうと、スッキリするんですよね。

アーティストで影響を受けたのは『The Chainsmokers』や、ラッパーの『SHO-SENSEI!!』。聴いたときにハッとさせられたり、心に染み込んでくるようなものだったり……そんな歌詞を自分で生み出せるようになりたいです」

Q4. メンバーについて、それぞれどう思っていますか?

「Reoはプラベートでもいっしょに遊ぶ仲。古着屋の帰り道や、カップラーメンを啜りながら、バンドが大きくなったときの話をするんです。そうすると、『また明日も頑張ろう』って気持ちになれるんですよね。

Soshiはギターのテクニックが半端なくて。中2の時に同じクラスだったんですけれど、Mrs. GREEN APPLEの『インフェルノ』のリードを弾いてくれたときの衝撃は忘れられない。頼もしい存在です。

Satoshiは、小学生から一緒で、中学のときも毎日一緒に帰って、音楽についていろんな話をしてましたね。きれいな歌い方だったり、作曲のセンスだったり……その才能に惚れ込んでます」

Q5.将来の目標はありますか?

人生のすべてをベットしているこのバンドで、『Billboard Hot 100』で1位を獲って、ワールドツアーをすることです。

もともと、人と比べるタイプではなかったけれど、最近はまわりを見られるようになって、いままで気にしてこなかったことが気になっちゃったりして、大人と子どもの間で、少し居心地が悪い感じはします。でも、まわりと比べるのは意味がない。世界を股にかけるアーティストになるためには、淡々と自分たちのやるべきことを続けるのが、いちばんの近道なんじゃないかなって思います」

Kantoのプロフィール

趣味:朝風呂
特技:特になし
大切にしている言葉:Don’t worry my love; we learning to love. But it’s hard when you’re young(The Chainsmokersの「Young」の歌詞より)

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Photo:Eri Miura
Text:Atsuko Arahata

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